CoinPostで今最も読まれています

FTX Japan「日本の顧客資産は米破産法の対象外」 出金再開可能か

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

顧客資産は米破産法の対象外

国内暗号資産(仮想通貨)取引所FTX Japanは1日、サービス復旧に向けた取り組みを発表した。

同社が預かっている顧客資産について、親会社FTXを代理する法律事務所は「FTXが申請した米連邦破産法11条(チャプターイレブン)の対象にはならない」との見解を示したと説明。この見解を踏まえて返還計画を推進し、準備が整いしだい、通常業務の一環として出金・出庫サービスを再開する予定だとしている。

チャプターイレブンとは

日本の民事再生法に似た再建型の倒産法制度。経営を継続しながら負債の削減などを実施し、企業再建を行う。申請後に債権取り立てが停止され、債務者は負債の整理に取り組み、原則120日以内に再建プランを策定する。

▶️仮想通貨用語集

関連仮想通貨市場に激震、アラメダショックとFTX騒動の動向まとめ

FTX Japanはこの2週間、出金・出庫サービスを再開するために、基本計画を取りまとめてきたという。FTXの新しい経営陣は、この計画や実施方針を基本的に承認していると説明。計画を実行するための開発は、エンジニアリングチームがすでに開始しているとした。

そして、この計画に沿った具体的なスケジュールは、できるだけ早く知らせる予定だと述べている。

また、顧客の資産について、法定通貨はSBIクリアリング信託株式会社の信託口座で、仮想通貨はFTX Japanのオペレーションチームが管理するコールドウォレットで適切に分別管理していると主張。現在の業務改善命令が継続されている間、資産の管理状況などを毎週月曜日に報告するとしている。

関連FTX Japanに行政処分 利用者資産の保全などを要請

FTXを代理する法律事務所は、FTX Japanが預かる法定通貨と仮想通貨の預託や保管方法、日本の法律における財産権などを考慮した上で、チャプターイレブンの対象となる財産には含まれないと判断した。

関連鈴木金融相、FTX Japan顧客資産の国外流出に警戒感示す

過去の説明

FTX Japanは、11月8日から出金・出庫サービスを基本的に停止。その後から、顧客資産を返せるように取り組んできた。

同社の幹部は先月、NHKの取材に対し、年内に顧客が資産の引き出しを再開できるよう準備を進めていると説明。FTXと同じシステムを使用しているため、現在はまだ出金できないと述べている。

また、FTX Japanのセス・メラメド社長は、日経新聞のインタビューで「休眠口座なども合わせて190億円程度の顧客資金がある」と発言。「顧客資金は国内で完全に別管理されており、返金を最優先に調整を進めている」と話したという。

関連FTX Japan幹部「出金再開時期の目標は年内」=報道

注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
15:17
テザー社、シンガポールにおけるUSDTの規約変更に関する噂を否定
テザー社のパオロ・アルドイノ氏は、シンガポールにおけるUSDTサービス停止に関する噂を否定した。利用規約は数年前に変更されたものだとしている。
13:21
Arbitrum、83億円相当のARBをDAOの財源へ
仮想通貨イーサリアムのL2アービトラムは、ARBのエアドロップ未申請分83億円相当をArbitrum DAOの財源に割り当てたことを発表。数量は6,944万ARBで、初期発行量の0.69%相当である。
13:14
JCBAがIEO制度改革案を公開、企業の資金調達推進へ
一般社団法人日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)は、IEO制度の健全化を目指す自主規制改革の初期案を公開した。価格の安定性向上と制度の運用方法の改善を目指し、関係者のロックアップ制度の確立、流動性の確保、公募価格の算定方法の多様化、及び安定操作の整備が挙げられている。
12:54
米SEC、破綻したセルシウスの資産分配についてコインベースの役割に異議
米証券取引委員会は、破綻した仮想通貨融資企業セルシウスの資産分配について、コインベースが果たす役割に反対する文書を提出した。
10:06
Friend.techコード活用のソラナ「Friendzy」急拡大
「Friendzy」は、ソーシャルファイ分野で注目を集める分散型アプリ「friend.tech」の類似技術を利用しており、ソラナエコシステム内で活況を呈している。週間取引量は1.36億円に達し、市場を牽引するfriend.techの半分近くに迫る勢いだ。
08:30
HTX(旧Huobi)、ETH12億円相当が不正流出
仮想通貨取引所HTX(旧Huobi)のアドバイザーであるジャスティン・サン氏は、HTXからイーサリアム12億円相当が不正流出したと発表。ユーザーの資産は安全であると説明している。
09/25 月曜日
21:35
5000BTC以上ビットコイン買い増し、米マイクロストラテジー
米マイクロストラテジーは新たに1.47億ドルのコストで5,445 BTCの仮想通貨ビットコインを取得した。
20:14
三菱UFJ信託銀行、バイナンスジャパンと協業で新たなステーブルコイン検討へ
三菱UFJ信託銀行は、バイナンスジャパンとステーブルコイン発行・管理基盤「Progmat」の協業により、円建てやドル建てを対象とした新たなステーブルコインの共同検討を開始することがわかった。
14:16
テラクラシックコミュニティ、 ステーブルコインUSTCの発行停止を決定
仮想通貨テラ・クラシック(LUNC)のコミュニティは、ステーブルコインUSTCの全ての新規発行及び再発行の停止を決定した。コミュニティ投票では、59%が賛成票を投じ、発行停止が可決された。
13:36
コインベース、世界最多のビットコイン準備金「推定94.7万BTC」保有か|Arkham分析
ブロックチェーン分析企業Arkhamは、大手仮想通貨取引所コインベースがサトシ・ナカモトの推定保有量に匹敵する94.7万BTC(3.7兆円相当)のビットコイン準備金を保有しているという分析を発表した。
11:52
軟調推移のビットコイン、イーサリアムのガス代平均は過去最低水準に
暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン(BTC)価格が続落する中、イーサリアムのガス代平均は過去最低水準となった。ETHの通貨供給量はデフレからインフレに転じている。
10:50
韓国大手仮想通貨取引所Upbit、偽アプトス(APT)の入金処理めぐり大騒動に
韓国の大手取引所Upbitで、仮想通貨アプトス(APT)のフェイクトークンが正規トークンとして入金認識され、不特定多数のアカウントに配布される事件が発生した。
09/24 日曜日
14:00
「ビットコインは最も寿命が長いブロックチェーン」VCが語る
第2回のGM Radio: Beyond The Priceは21日に公開。ゲストは仮想通貨ビットコインに特化したVCのファウンディングパートナーNico Lechuga氏である。
11:30
BTC上値トライに失敗、目先は下げ渋る展開見込む|bitbankアナリスト寄稿
国内大手取引所bitbankのアナリストが、一時400万円台に乗せるも上値トライに失敗し、ほぼ横ばいで推移している今週のビットコインチャートを図解。今後の展望を読み解く。ビットコイン・オンチェーンデータも掲載。
11:00
週刊まとめ|ETH初期投資家の相次ぐ資産移動に注目集まる
今週は、イーサリアム初期投資家の相次ぐ資産移動について書いた記事が最も多く読まれた。このほか、日本政府が、仮想通貨企業が資金調達を行う際の規制を緩和することなど、一週間分の情報をお届けする。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧