日本の仮想通貨事業等を売却へ
先月破産申請した暗号資産(仮想通貨)取引所FTXは16日、日本部門「FTX Japan」のサービスなど4つの事業を売却する申し立てを、破産裁判所に行ったことを発表した。
申し立ての書類は15日付になっている。売却はオークション形式で、1事業だけでなく、複数の事業を組み合わせて入札することもできるとした。
FTXとは
サム・バンクマン=フリード(SBF)氏が率いていた仮想通貨取引所。2019年の創設後、急速に頭角を表し、業界最大手バイナンスに次ぐ大手取引所へと成長していた。その後に経営破綻し、11月に米国で破産申請を行なっている。
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今回売却の対象になっている事業を提供する企業は以下の4社。
- FTX Japan:日本の仮想通貨取引所
- LedgerX:デリバティブ取引所
- Embed:清算とカストディのプラットフォーム
- FTX Europe:欧州のデジタル資産企業
FTXは上記4社について、規制下にあったことや事業の独立性が他のグループ企業より高かったことなどを理由に、売却のプロセスが相対的に容易に行えると説明した。
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入札期限などのスケジュールはすでに決められており、裁判所の認可が下りれば計画に沿って売却が進められる。最終的な入札者の認可を検討するために裁判所で行うヒアリングの日程は以下の通り。
- FTX Japan:23年3月27日
- LedgerX:23年3月13日
- Embed:23年2月27日
- FTX Europe:23年3月27日
FTX Japanの状況
FTX Japanは16日、サービス復旧に向けた取り組みを新たに発表した。
顧客がいつ、どのように出金・出庫サービスの利用を再開できるかについて、詳細な計画を今月末までを目途に公表する予定だと述べている。
出金・出庫サービスの再開については、独立した企業再建コンサルタント会社や情報セキュリティ企業など、複数の外部専門家が様々な側面から監督・検証していると説明。専門家による管理は、全ての利害関係者の利益のために、強固で透明性の高い安全なプロセスを確実に導入することが目的だとした。