はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

DCGとジェネシス、債務整理などで債権者グループと合意

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

事業売却や債務整理で合意

暗号資産(仮想通貨)コングロマリット企業デジタルカレンシーグループ(DCG) とその子会社ジェネシスは、主要債権者グループと合意に達した。コインデスクが関係筋の情報として報じた。

主要な合意事項としては、ジェネシスの債務整理、ジェネシス事業の売却が挙げられる。

さらに、DCGは関連企業間融資として、ジェネシスから約660億円(5億ドル)の現金と約132億円(1億ドル)相当のビットコイン(BTC)を借りていたが、この未払いローンの借り換えも行われる見込みだ。

ジェネシスは、昨年破綻したスリーアローズキャピタル(3AC)に対して融資を行っており、現在その資金が凍結されている。親会社DCGは、その分を肩代わりする形で、3ACに対して約1,460億円(11億ドル)の債権を有しているところだ。

DCGは、この債権について、10年を期限とする約束手形をジェネシスに渡していた。DCG・ジェネシス間ローンの再編成では、この約束手形の株式化も計画されている。まだ、どのような手順で行われるのかは明らかになっていない。

関連流動性問題抱える仮想通貨大手DCG、市場への影響についてポイントを解説

DCGとは

大手仮想通貨コングロマリット企業。6つの子会社を持ち、200以上のブロックチェーン関連スタートアップと50以上の仮想通貨ファンド、プロジェクトに投資している。主な子会社には、投資会社グレースケール、ビットコインマイニング企業Foundry、ジェネシス・グローバル・キャピタル、仮想通貨メディアCoinDeskなどがある。

▶️仮想通貨用語集

ジェミナイ利回り商品の顧客も債権者

債権者グループ側の法律事務所は、ジェネシスに対して合計約3,200億円(約24億ドル)の請求権を持つ企業や個人を代表し、ジェネシスおよびDCGと交渉してきた。今回の合意内容を、これから各債権者が検討することになる。

債権者には、利回り商品「Gemini Earn」を利用していた数十万人のユーザーも含まれている。

「Gemini Earn」は、大手仮想通貨取引所ジェミナイ提供の利回りサービスだ。同サービスは、ジェネシスのローン機能を利用していた。このため、昨年11月にFTX破綻の影響でジェネシスが出金を停止した後、「Gemini Earn」もユーザー資金の償還停止を余儀なくされている。

ジェミナイの共同創設者キャメロン・ウィンクルボス氏は1月、これに関してジェネシスの親会社DCGのCEOに公開書簡を提出。DCGがジェミナイの顧客に負っている債務の返済に協力するよう求めていた。

その後、ジェネシスは米連邦破産法11条(チャプターイレブン)にもとづいた破産申請を行った。ジェミナイも上位債権者として、約1,000億円(7億6,600万ドル)の請求権を有している。

関連仮想通貨融資企業ジェネシスが破産申請、ジェミナイやヴァンエックら債権者に

米連邦破産法11条(チャプターイレブン)とは

日本の民事再生法に似た再建型の倒産法制度。経営を継続しながら負債の削減などを実施し、企業再建を行う。申請後に債権取り立てが停止され、債務者は負債の整理に取り組み、原則120日以内に再建プランを策定する。

▶️仮想通貨用語集

ジェミナイが100億円超拠出へ

ジェネシスの弁護士は6日、ジェミナイがジェネシスの再建のために、現金約132億円(1億ドル)を拠出すると述べた。DCGおよびジェネシスとジェミナイの合意事項の一環だとしている。

ジェミナイは、そのユーザーに宛ててこの拠出は「ジェネシスのすべての債権者が資産を回収するための重要な一歩」であり、「Gemini Earnユーザーが資産を完全に回復できるために、ジェミナイが出来ることを行っていくという姿勢を示すもの」だと説明した。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/19 土曜日
13:50
トランプ一族関連のWLFI、4.5億円分のイーサリアムを追加購入 総額370億円超に
ワールド・リバティ・フィナンシャルが861ETHを新規購入し、総保有量は70,143ETHに到達。仮想通貨法案可決が追い風に。
13:20
ジャック・ドーシーのブロック社、S&P500指数に追加へ
ジャック・ドーシー率いるブロック社がS&P 500指数に追加される。株価は時間外取引で10%以上上昇した。同社は米国製の新ビットコインマイニングチップを年内発売予定だ。
11:30
ピーター・ティール支援の仮想通貨取引所ブリッシュがIPO申請=CNBC
元NYSE社長トム・ファーレイ率いるブリッシュが証券取引委員会にIPOを申請。コインデスク買収実績を持つ同社の上場計画と業界動向を報告。
11:02
著名アナリストが分析、「ビットコインからイーサリアムへ資金移動、アルトシーズンの兆し」
ウィリー・ウー氏らがアルトシーズン開始を予測。仮想通貨ビットコインからイーサリアムへの資金ローテーションが本格化し、アルトコイン市場の上昇環境が形成。
10:05
JBA、暗号資産アンケート 分離課税20%導入の場合84%が投資増額意向
日本ブロックチェーン協会が暗号資産税制アンケート結果を公表した。保有者の84%が分離課税20%で投資増額すると回答した。また、10人に1人以上が暗号資産を保有などの結果も出た。
08:50
仮想通貨全面高の一週間、米下院クリプトウィーク振り返りと今後の見通し|仮想NISHI
今週の仮想通貨市場は、米下院で開催された「仮想通貨週間」において、ビットコインが史上最高値となる12万ドルを超える展開となった。アルトコイン市場においても大幅な上昇が見られた。
08:30
リップル発行のRLUSD、ブルーチップから最高評価獲得
独立の格付け機関ブルーチップがリップルのRLUSDステーブルコインにA評価を付与。BNYメロンでの準備金管理と堅牢なコンプライアンス体制などが評価された。
07:30
「米SECはトークン化の規制例外措置を検討中」アトキンス委員長
米SECのアトキンス委員長が、SECは証券のトークン化における規制の例外措置を検討していると明かした。RWAのトークン化は仮想通貨・ブロックチェーン領域で大きなトレンドになっている。
07:00
「保有していれば国家債務削減できたか」ブルガリア政府が2018年に手放した21万ビットコインの現在価値
ブルガリア政府が2018年に売却した21万3500BTCの仮想通貨ビットコインの現在価値は250億ドル超。同国債務の約8割に相当する巨額損失として話題に。
06:20
米上場ビットデジタル、イーサリアム保有量12万ETHに拡大
米ナスダック上場のビットデジタル社が18日、6730万ドルの資金調達で19683ETHの仮想通貨イーサリアムを追加購入。総保有量は120,306ETHで、時価4.24億ドルに拡大。
05:40
トランプ大統領がステーブルコイン法案に署名、米初の仮想通貨包括規制法が成立
トランプ大統領が19日、ステーブルコイン規制枠組みを定めるGENIUS法案に署名し米初の仮想通貨包括規制法が成立。2500億ドル規模のステーブルコイン市場に明確な規制導入。
07/18 金曜日
17:36
JBA、仮想通貨の税制改正「5項目」提言 申告分離課税20%など
日本ブロックチェーン協会が7月18日、暗号資産の税制改正要望書を政府に提出。最大55%の総合課税から20%分離課税への移行、損失繰越控除、暗号資産同士の交換非課税など5項目を要望。
17:00
ビットコイン、上昇余地あるも利確の動きに注意=Glassnode分析
ブロックチェーン分析企業Glassnodeは、最新のビットコイン市場分析レポートで、オンチェーン指標と過去のデータから、ビットコイン価格はさらに上昇する可能性があり、13万ドルが次の重要な抵抗線となると予測した。
13:55
米サムザップ、仮想通貨投資枠370億円に拡大 XRPやDOGEなど6銘柄追加承認
米上場のサムザップメディアが17日、取締役会で仮想通貨投資枠を2.5億ドルに拡大と発表。イーサリアム、ソラナ、XRP、ドージコイン、ライトコイン、USDCを新たに投資対象に追加。
13:30
ハミルトン・レーンのSCOPEファンド、マルチチェーン化
資産運用大手ハミルトン・レーンのプライベートクレジットファンド「SCOPE」がイーサリアムとオプティミズムでマルチチェーン化した。セキュリタイズとワームホールが提携し実現している。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧