CoinPostで今最も読まれています

米コインベース、全米で仮想通貨政策を支援するキャンペーン開始

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

全米で仮想通貨を後押しする取り組み

米大手暗号資産(仮想通貨)取引所コインベースは1日、全米で仮想通貨政策を推進することを目的とした取り組み「Crypto435」を発表した。

435は、全米435の選挙区を意味する。その選挙区のそれぞれで、議員や規制当局に仮想通貨コミュニティの声を届けていこうとするものである。コインベースは、このキャンペーンへの登録ページを紹介した。

コインベースは、「仮想通貨やWeb3の可能性を信じるなら、今こそ議員や規制当局にあなたの声を届ける時」だと呼びかけ、次のように説明している。

仮想通貨コミュニティは重要な瞬間を迎えている。議会や全米の政策立案者、規制当局が下す決定は、私たちがこれから仮想通貨セクターを構築したり、仮想通貨を購入、販売、使用する方法に影響を与えるだろう。

私たちは、仮想通貨とWeb3を進歩させ続け、経済的自由を促進できるよう、思慮深い政策決定とスマートな規制を必要としている。

コインベースは、「Crypto435」コミュニティに登録した人々に、地元選挙区の政治家に連絡する方法や、それらの政治家の仮想通貨に関する方針などの情報、議会に声を届けるためのヒントなどを提供していく予定だ。

米国では2024年に、大統領選および国会議員や州議員の選挙が行われる。

大手取引所FTXが破綻したことなどを受けて、米国政府や当局は、仮想通貨業界に対する規制のあり方に注目を高めているところだ。また、2024年に大統領選も控えているタイミングで、コインベースは今回のキャンペーンを打ち出した。

Web3とは

現状の中央集権体制のウェブをWeb2と定義し、ブロックチェーン等を用いて非中央集権型のネットワークを実現する試みを指す。代表的な特徴は、仮想通貨ウォレットを利用したdAppsへのアクセスなど、ブロックチェーンをはじめとする分散型ネットワークのユースケースがある。

▶️仮想通貨用語集

ロビー活動活発化

非営利団体OpenSecretsによると、コインベースは2022年にロビー活動も活発に行っていた。仮想通貨業界の中でも、最も多額の約4.6億円(約340万ドル)を支出していた形だ。

仮想通貨業界全体も、2022年に、ロビー活動で過去最大の約29億円(2,155万ドル)を支出していた。2021年の約11億円(829万ドル)から3倍以近くに増えた格好だ。

関連2022年の仮想通貨業界ロビー活動費、コインベース主導で過去最高を記録

ロビー活動とは

特定の主張を有する個人や組織が、政策に対する要望を政府や国際機関などに申し伝える政治活動。米国では合法的な活動であり、ロビイストとして公式に登録する必要がある。

▶️仮想通貨用語集

最近の規制の動き

2月には、米証券取引委員会(SEC)が、仮想通貨取引所クラーケンが提供するステーキングサービスについて、無登録証券だとして訴訟を起こした。

SECのゲイリー・ゲンスラー委員長は、ステーキングサービスやレンディングなど種類にかかわらず、仮想通貨の仲介事業者は、投資契約を提供する場合、証券法で要求される適切な開示と保護をユーザーに与えなければならないとコメントしている。

この件については、クラーケンの事例が個別に証券とみなされたのか、他のステーキングサービスにも影響するものなのかをめぐって、業界で議論を呼んだ。

関連米SECのクラーケン起訴をどう見るか、イーサリアムステーキングへの影響を考察

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
04/28 日曜日
11:30
ビットコイン相場は中期的には下降チャネル内での揉み合い続くか|bitbankアナリスト寄稿
ビットコイン半減期を終え1000万円周辺で推移する相場をbitbankのアナリスト長谷川氏が分析。ビットコインチャートを図解し、今後の展望を読み解く。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|BTCの半減期完了に高い関心
今週は仮想通貨ビットコインが半減期を迎えたこと、QCP Capitalによる半減期後の相場分析、イーサリアムの証券性などを巡りConsensysが米SECを提訴したことに関する記事が最も関心を集めた。
04/27 土曜日
21:00
OKCoinJapan 5月にオプティミズム(OP)取扱い開始へ
OKCoinJapanが暗号資産(仮想通貨)オプティミズム(OP)の取扱いを開始へ。イーサリアムのレイヤー2ソリューションとして、その技術はCoinbaseが支援するBaseやバイナンスのopBNBの基盤に使用されている。OPのユースケースや今後の展望も言及。
17:20
機関投資家のDeFiリスク管理を強化、Fireblocksの新セキュリティ機能
FireblocksがDeFi製品にdApp ProtectionとTransaction Simulationを追加。リアルタイム脅威検知と安全なトランザクション実現で、機関投資家のオンチェーン活動をサポート。
13:00
BAYCで知られるYuga Labs、事業再編でチームメンバー削減 
Yuga Labsは、事業再編の一環としてチームメンバーの一部を削減した。「より小規模で機敏でクリプト・ネイティブなチーム」にする意向だ。
10:30
米国で仮想通貨発行の推奨事項5ヶ条、a16z明かす
大手ベンチャーキャピタルa16zは、米国で仮想通貨トークンを発行する際の推奨事項を挙げた。特に証券性など米SECをめぐる対処を中心としている。
09:30
ビットコインRunesデビュー1週間、200億円以上の手数料生み出す
手数料については、ミーム仮想通貨取引への高い需要が原因で、4月初めの5ドルから平均40ドルまで高騰している。ビットコインのマイニング報酬が半減し、収益が大幅に減少する見通しとなっていた採掘業者にとっては朗報だ。
08:00
半減期後のBTCのリターン、Nansen主席アナリストが分析
半減期後の仮想通貨ビットコインのリターンを、ブロックチェーン分析企業Nansenの主席リサーチアナリストが分析。半減期後250日までが最もリターンが高いという。
07:30
円安で1ドル158円台に、米ハイテク株高 来週FOMC金利発表|金融短観
本日の米国株指数は反発。エヌビディアやアルファベットなど大手IT株がけん引役となった。前日発表の米1-3月期GDPは予想を下回って悪材料となっていたが、昨夜発表の米3月PCEデフレーターはほぼ予想通りだった。
05:55
パンテラ、FTXの仮想通貨ソラナを追加取得
FTX破産財団はこれまですでにロックアップされた仮想通貨SOLの約3分の2を手放した。その多くは4年後に完全にアンロックされる見込みだ。
04/26 金曜日
14:22
「ミームコインは危険なカジノのよう」米アンドリーセン・ホロウィッツCTOが警鐘鳴らす
米大手VCアンドリーセン・ホロウィッツの エディ・ラザリン最高技術責任者は、ミームコインを「危険なカジノ」に例え、仮想通貨エコシステムから「本物の起業家」を遠ざける可能性があると主張した。
14:00
米FBI、マネロン防止ルール非遵守の仮想通貨サービスに注意喚起
米連邦捜査局は、マネーロンダリング防止基準を遵守していない仮想通貨送金サービスを利用しないよう、アメリカ国民に対して呼びかけた。
12:55
BTC半減期後に最初に採掘されたSatoshi、3億円超で落札
仮想通貨ビットコインの半減期後に最初に採掘されたSatoshiがオークションで3億円超で落札。Ordinalsの誕生によって、今はレア度の高いSatoshiに需要が生まれている。
12:32
ビットコインの反騰失速、ブラックロックのETF(IBIT)への資金流入が初めて途絶える
暗号資産(仮想通貨)市場では、自律反発のビットコインが日足50SMAを抜けられず再反落。ブラックロックのビットコインETF「IBIT」への資金流入は、ローンチ後71日間で初めて途絶えた。
10:15
著名な「Buy Bitcoin」のサイン、1.6億円で落札
「Buy Bitcoin」と書かれた著名な法律用箋が、オークションで1.6億円で落札された。仮想通貨ビットコインで入札され、正確な落札価格は16BTCである。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア