CoinPostで今最も読まれています

ビットコインの送金詰まりが深刻化、イーサリアム財団はETH売却か

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

マクロ経済と金融市場

前週末5日の米NY株式市場では、ダウ平均株価は前日比546ドル(1.7%)高と反発。ナスダック指数は102ポイント(0.8%)安で取引を終えた。

売りの過熱していた地銀株のショートカバーが相場を押し上げたと見る向きもある。

一方、5日に発表された米雇用統計では、雇用者数と賃金が共に上昇し、市場予想を大きく上回るなど労働市場の底堅さを再確認する結果となり、FRB(米連邦準備制度)による利上げ停止思惑を後退させた。

関連:NYダウ大幅反発 米地銀株に買い戻し、コインベースは前日比+18%|6日金融短観

関連:仮想通貨投資家にもオススメの株式投資、日米の代表的な仮想通貨銘柄「10選」

仮想通貨市況

暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコインは前日比1.96%安の28,312ドルと下落した。

BTC/USD日足

ビットコインのブロックチェーンに取り込まれていない「未確定トランザクション」の一時保管場所である「mempool(メモリプール)」にて、確認待ちトランザクション数が約50万件に達した。

これに伴い、最大手取引所のバイナンスでは、ビットコインの送金が一時停止する事態に陥った。

直近ではPEPEを筆頭にしたミームコインの再流行に伴い、Ordinals(Inscription)及びビットコインネットワーク上の実験規格「BRC-20」トークンに対する関心急増が背景にあるとみられる。

PEPE関連の取引においては分散型取引所のUniSwapでは40万件を超えるトランザクションが処理され、イーサリアムの取引手数料(Gas代)も大幅上昇。昨年5月以来の高水準に達した。

Dune

賛否両論ある中、肯定派のKashif Raza氏は「大型アップグレードTaprootによってOrdinalsプロトコルが生まれ、開発者たちは新たな可能性を探っている。これは開かれた自由市場の一環であり、BRC-20トークン市場の成長は、ビットコインの指数関数的な成長を意味する」などと主張している。

トランザクション手数料の高騰はマイナー(採掘業者)に利益をもたらし、セキュリティの堅牢性に貢献するとの指摘もある

イーサリアム財団ETH売却か

イーサリアム財団が今月6日、3000万ドル(40億円)相当のETHを米取引所クラーケンに送金したことがわかった。 取引所へのインフロー急増は、売買目的および売り圧力を示唆する。

イーサリアム財団は21年11月、ETH価格が過去最高値の4,891ドルを記録した時にも売却していた。

強気相場の真っ只中にあった2021年には、3月と5月にも売却している。

財団が2022年3月31日に発表した財務報告書によれば、約16億ドル(2150億円)の資産を保有している。

ポートフォリオの内、約8割をイーサリアム(ETH)が占め、現金など非仮想通貨の保有は18.8%の約3億ドルだった。

イーサリアム財団は、イーサリアムのエコシステム(経済圏)支援プログラムを通じて、基盤を強化するためのオープンソースプロジェクトに対し、「助成金」およびサポートを提供。特に開発者向けのツールやインフラストラクチャ、研究・開発に重点を置いている。

23年2月には、2022年第4四半期におけるエコシステム支援プログラムのレポートを掲載。約440万ドルの資金の割り当て先を開示した。

関連:1年を切った次回ビットコイン半減期へのカウントダウン、市場動向と専門家の予測は?

過去に掲載したマーケットレポート一覧はこちら

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
07/27 土曜日
08:10
マスク氏のX(旧ツイッター)、ビットコインなどの仮想通貨絵文字表示を削除か
イーロン・マスク氏がオーナーのX(旧ツイッター)は、ビットコインなどの仮想通貨絵文字表示を削除した。ドージコイン擁護のためか。
07:35
BitwiseのETH現物ETFの横断幕、NYSEに掲揚
仮想通貨運用企業Bitwiseのイーサリアム現物ETFの横断幕が、ニューヨーク証券取引所に掲げられた。同社は、取引終了のベルを鳴らすことも報告している。
07:05
野村傘下のレーザーデジタル、利回り提供のイーサリアムファンド販売予定か
野村ホールディングスの仮想通貨資産子会社であるLaser Digital(レーザーデジタル)は、イーサリアム現物ETFの代替商品の導入を計画しているようだ。
06:40
米SEC、グレースケールのミニ版ビットコインETFを承認
仮想通貨投資企業グレースケールが提供するGBTCは手数料(1.5%)が最も高く資金流出は続いていたが、新商品を導入し0.15%という業界最安の手数料設定で競争力を高める狙いだ。
06:20
ビットコイン価格が21年後に最大で75億円に到達か、マイケル・セイラー氏の強気予想
ビットコインを最も保有する米上場企業マイクロストラテジーのマイケル・セイラー氏はカンファレンス「ビットコイン2024」で、BTCの今後の強気予想のプレゼンテーションを行った。
07/26 金曜日
17:10
「米大統領選で価格変動 トランプやハリス由来のミームコインの買い方
トランプトークンの概要 ドナルド・トランプ前米大統領とその「Make America Great Again」(アメリカを再び偉大に)というスローガンからインスピレーションを得…
17:10
ヤマハ発動機が初のVTuberコラボNFTを発行、Yamaha E-Ride Baseを訪れて進化可能
ヤマハ発動機が初のNFTデジタルステッカーを発行。横浜のYamaha E-Ride Baseで進化するダイナミックNFTを体験し、限定グッズをゲットできる。
15:13
ビットフライヤーがFTX Japan買収完了、カストディ事業展開へ
株式会社bitFlyer HoldingsはFTX Japanの株式100%を取得し、完全子会社化を発表。8月26日までに社名を変更し、クリプトカストディ事業を展開予定。法制度整備後の暗号資産現物ETF関連サービス提供も視野に入れている。
14:43
Neo Xメインネットが正式稼働 EVM互換でネオのエコシステムを拡張
Neoは高性能EVMベースのサイドチェーン「Neo X」のメインネット正式稼働を発表。クロスチェーンブリッジで流動性と互換性が向上し、エコシステムの可能性が広がる。
14:15
カマラ・ハリス氏のミームコインが過去最高値を記録、大統領候補指名の期待受け
PolitiFiと呼ばれる政治パロディのミームコインが、仮想通貨領域で独自のジャンルを形成しており、カマラ・ハリス副大統領のパロディコイン「 Kamala Horris(KAMA)」が急騰し話題となっている。
12:55
アルトコインETFの未来、ブラックロックが語る現実と可能性
ブラックロックのデジタル資産責任者は、イーサリアム現物ETFが承認されていても他のアルトコインETF誕生には困難があると話した。
12:14
仮想通貨相場反発、ビットコイン・カンファレンスのトランプ登壇に関心集まる
昨日までの大幅下落とは打って変わり暗号資産(仮想通貨)相場は反発した。強気シグナルのハッシュリボンが点灯しているほか、今週末にはビットコインカンファレンスに米国のトランプ前大統領が登壇予定であり、投資家の関心が集まる。
11:00
トランプ前大統領の陣営、4〜6月期で仮想通貨で6億円の寄付金調達
トランプ前大統領は、ビットコインなど仮想通貨で6億円以上の選挙資金を調達。「ビットコイン2024」でもさらに資金を集める予定だ。
10:30
BTCが290万ドルに到達するシナリオ、VanEckが公開
仮想通貨ビットコインが2050年までに290万ドルに到達するシナリオをVanEckのアナリストが公開。このシナリオを実現するための条件を説明している。
10:00
ソラナ初事例、パラオ共和国がデジタルID発行
主権国家が仮想通貨・ブロックチェーンであるソラナ上で、法的アイデンティティを発行する初めての事例となった。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア