CoinPostで今最も読まれています

大手取引所OKX、ビットコインのライトニングネットワーク開発を支援 Splicing開発者に資金提供

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコイン開発に助成金

海外の大手暗号資産(仮想通貨)取引所OKXは19日、ビットコイン(BTC)エコシステムの構築に取り組む独立した開発者を支援するため、Okcoinのオープンソース開発者補助金プログラムに参加することを発表した。

また、OK Groupの子会社であるOkcoinとOKXは、ビットコイン開発者のDusty Daemon氏を共同で支援することを発表した。Daemon氏はLightning Networkのユーザビリティ向上につながる新機能「Splicing」を開発中で、次のように述べている。

2021年に企業を辞め、Lightning Networkについて全力で学び始めた。Lightning Networkはビットコインの決済を全世界に拡大し、さらに真に信頼できる即時決済を提供する。これは従来の支払い方法をはるかに凌駕し、人々が自分のお金に対する自由度を増やす一助となるだろう。OKXとOkcoinの支援によって、このような活動をフルタイムで行える。

ライトニングネットワークとは

ビットコインのトランザクション処理能力を解消するため、レイヤー2を利用したオフチェーン技術のこと。

▶️仮想通貨用語集

Okcoinのオープンソース開発者補助金プログラム(Okcoin’s Open Source Developer Grants program)とは、ビットコインやLightning Networkのプロトコル開発や採用に貢献する開発者に資金を提供するイニシアチブ。2019年の設立以来、延べ約2億円(150万ドル)以上を寄付してきた。

OKXはこれまで一貫してビットコインのエコシステム開発を支援する姿勢を見せてきた。2021年にはLightning Networkを取引所に統合し、2023年にはビットコインのトークン規格(BRC-20)に対応したオープンソースウォレット「Unisat」と提携。BRC-20の取引システムの分散化を目指した共同事業をスタートさせた。

Okcoinのオープンソース開発者補助金プログラムへの参加について、OKXの最高イノベーション責任者であるJason Lau氏は次のようにコメントしている。

ビットコインはオープンソース開発者が、プロトコルの開発に貢献することで常に進化している。我々は、このような開発者たちが産業からの支援と認識を受けるべきだと確信している。OKXは、常にビットコインコミュニティを強力にサポートする立場を維持しており、Okcoinと共にDusty Daemon氏への補助金提供を行うことに喜んでいる。

関連:ビットコインのトークン規格「BRC-20」取引環境整備へ、大手取引所OKXがUnisatと提携

Splicingとは

「Splicing」は、Lightning Networkのチャネル内で利用できるビットコインの量を自由に増減できるという機能だ。チャネルとは、オフチェーンでの高速なトランザクションを可能にするための契約で、デポジットしたビットコインの数量内で、オフチェーンで高速なトランザクションを行う仕組みである。

これまでは、デポジットの上限を超える支払いを行うにはチャネルを閉じる必要があったが、「Splicing」の利用により、チャネルを閉じることなく追加の資金を投入できるようになる。この機能により、デポジットの上限に縛られずに、より柔軟な支払いが可能になるだろう。

Daemon氏は、人権保護に取り組む非営利団体Human Rights Foundationと米国の仮想通貨取引所geminiが立ち上げたWeb3デザインスタジオSuperlunarからも補助金を受け取っている。そして、OkcoinとOKXからの補助金を得て、Daemon氏は「Splicing」を通じてビットコインとLightning Network間の資金移動を行うユーザーと運営者の利便性向上、コスト削減、プライバシー保護の強化などを開発の目標としている。

関連:初心者でもわかる「ライトニングネットワーク」とは|特徴と仕組みを解説

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
07/27 土曜日
08:10
マスク氏のX(旧ツイッター)、ビットコインなどの仮想通貨絵文字表示を削除か
イーロン・マスク氏がオーナーのX(旧ツイッター)は、ビットコインなどの仮想通貨絵文字表示を削除した。ドージコイン擁護のためか。
07:35
BitwiseのETH現物ETFの横断幕、NYSEに掲揚
仮想通貨運用企業Bitwiseのイーサリアム現物ETFの横断幕が、ニューヨーク証券取引所に掲げられた。同社は、取引終了のベルを鳴らすことも報告している。
07:05
野村傘下のレーザーデジタル、利回り提供のイーサリアムファンド販売予定か
野村ホールディングスの仮想通貨資産子会社であるLaser Digital(レーザーデジタル)は、イーサリアム現物ETFの代替商品の導入を計画しているようだ。
06:40
米SEC、グレースケールのミニ版ビットコインETFを承認
仮想通貨投資企業グレースケールが提供するGBTCは手数料(1.5%)が最も高く資金流出は続いていたが、新商品を導入し0.15%という業界最安の手数料設定で競争力を高める狙いだ。
06:20
ビットコイン価格が21年後に最大で75億円に到達か、マイケル・セイラー氏の強気予想
ビットコインを最も保有する米上場企業マイクロストラテジーのマイケル・セイラー氏はカンファレンス「ビットコイン2024」で、BTCの今後の強気予想のプレゼンテーションを行った。
07/26 金曜日
17:10
「米大統領選で価格変動 トランプやハリス由来のミームコインの買い方
トランプトークンの概要 ドナルド・トランプ前米大統領とその「Make America Great Again」(アメリカを再び偉大に)というスローガンからインスピレーションを得…
17:10
ヤマハ発動機が初のVTuberコラボNFTを発行、Yamaha E-Ride Baseを訪れて進化可能
ヤマハ発動機が初のNFTデジタルステッカーを発行。横浜のYamaha E-Ride Baseで進化するダイナミックNFTを体験し、限定グッズをゲットできる。
15:13
ビットフライヤーがFTX Japan買収完了、カストディ事業展開へ
株式会社bitFlyer HoldingsはFTX Japanの株式100%を取得し、完全子会社化を発表。8月26日までに社名を変更し、クリプトカストディ事業を展開予定。法制度整備後の暗号資産現物ETF関連サービス提供も視野に入れている。
14:43
Neo Xメインネットが正式稼働 EVM互換でネオのエコシステムを拡張
Neoは高性能EVMベースのサイドチェーン「Neo X」のメインネット正式稼働を発表。クロスチェーンブリッジで流動性と互換性が向上し、エコシステムの可能性が広がる。
14:15
カマラ・ハリス氏のミームコインが過去最高値を記録、大統領候補指名の期待受け
PolitiFiと呼ばれる政治パロディのミームコインが、仮想通貨領域で独自のジャンルを形成しており、カマラ・ハリス副大統領のパロディコイン「 Kamala Horris(KAMA)」が急騰し話題となっている。
12:55
アルトコインETFの未来、ブラックロックが語る現実と可能性
ブラックロックのデジタル資産責任者は、イーサリアム現物ETFが承認されていても他のアルトコインETF誕生には困難があると話した。
12:14
仮想通貨相場反発、ビットコイン・カンファレンスのトランプ登壇に関心集まる
昨日までの大幅下落とは打って変わり暗号資産(仮想通貨)相場は反発した。強気シグナルのハッシュリボンが点灯しているほか、今週末にはビットコインカンファレンスに米国のトランプ前大統領が登壇予定であり、投資家の関心が集まる。
11:00
トランプ前大統領の陣営、4〜6月期で仮想通貨で6億円の寄付金調達
トランプ前大統領は、ビットコインなど仮想通貨で6億円以上の選挙資金を調達。「ビットコイン2024」でもさらに資金を集める予定だ。
10:30
BTCが290万ドルに到達するシナリオ、VanEckが公開
仮想通貨ビットコインが2050年までに290万ドルに到達するシナリオをVanEckのアナリストが公開。このシナリオを実現するための条件を説明している。
10:00
ソラナ初事例、パラオ共和国がデジタルID発行
主権国家が仮想通貨・ブロックチェーンであるソラナ上で、法的アイデンティティを発行する初めての事例となった。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア