はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ドバイIFC、仮想通貨規制枠組み内でXRPの使用を承認 ライセンス保持企業がサービスに組み込み可能に

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

XRPがライセンスを獲得

米国のブロックチェーン企業リップル社は2日、ドバイの金融規制当局であるDFSAから、暗号資産(仮想通貨)XRPの承認を受けたと発表した。これにより、ドバイ国際金融センター(DIFC)にライセンスを持つ仮想通貨関連企業は、XRPを自社のサービスで利用できるようになった。

ドバイ国際金融センター(DIFC)は、世界でも屈指の金融ハブであり、ドバイ首長国の特別経済区である。DIFCはドバイ金融サービス機関(DFSA)によって規制されており、DFSAは金融セクターの革新、安定性、そして完全性を促進するための独立した規制機関として機能している。

DFSAの承認を受けた仮想通貨として、XRPは、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、ライトコイン(LTC)に次ぐ4番目である。XRPは今後、DIFCにおける明確な規制のもとで流通可能になる。

DFSAが整備するDIFCの環境において、ライセンスを取得した事業者は、ドバイの仮想通貨、支払い、フィンテック業界の発展に対する長期的なコミットメントを果たすことができる。XRPレジャーの主要な構築者である米リップル社の最高経営責任者(CEO)ブラッド・ガーリングハウスは、この動向について以下のように述べている。

ドバイは仮想資産の規制とイノベーションの育成において、世界的なリーダーシップを発揮し続けています。DFSAがXRPのようなデジタル資産の採用と使用を促進し、ドバイを外国投資を引き付け、経済成長を加速する意図を持つ先進的な金融サービスハブとして位置付けることは心強い。リップルはドバイでのプレゼンスをさらに強化していく。規制当局と緊密に協力して、暗号通貨の全潜在能力を実現することを楽しみにしている。

UAEは、明確な規制の下で、ライセンスを取得した事業者が仮想資産サービスを提供する先駆的な地域としての地位を確立している。ドバイでは、投資家保護、リスク管理の強化、そしてイノベーションの推進を目指して、2022年に仮想資産規制当局(VARA)が創設された。

11月8日と9日には、リップルの年次イベント「リップル・スウェル」がドバイで開催される予定で、DIFCの最高執行責任者であるAlya Al Zarouni氏が主要なステージに登場する。VARAのCEO、Hensen Orser氏も、国内外のフィンテック、金融、仮想通貨業界の指導者や政策立案者と共に、メインステージで登壇する。

関連:リップル主催の大型カンファレンス「SWELL2023」開幕迫る、注目のセッションを紹介

ドバイの仮想通貨規制

DFSAにおけるXRPの認可は、XRPレジャーを活用した地域間の新しい決済方法や、その他の仮想資産の利用シナリオを拡張させる可能性を秘めている。

DFSAは、仮想資産および関連する活動に関してDIFC内で一貫した規制体系を構築している。仮想資産はデジタル化された価値の表現として定義され、決済、取引、投資の目的に利用されるもので、ユーティリティトークンやセキュリティトークン(証券)も含まれる。

関連:ドバイFSA、デジタル資産の法整備へ 仮想通貨も対象範囲に

この範囲にはICO(Initial Coin Offering)やSTO(Security Token Offering)を通じた資金調達、カストディアンサービス、ウォレットサービス、ファンドマネジメントなどが含まれる。DIFCでビジネスを行う企業は、DFSAからのライセンスを取得する必要がある。

ドバイは既に仮想通貨分野において進んだ取り組みを見せており、2020年には特別区を設立して仮想通貨・ブロックチェーン関連ビジネスを支援してきた。この特別区には税の免除措置も設けられている。

リップル社は2020年に、ドバイに地域統括会社を設立し、中東および北アフリカ(MENA)地域でのビジネスを積極的に展開している。リップルによると現在、同社の顧客の約20%がMENA地域に拠点を置いているとされる。

関連:リップル社、ドバイに新拠点

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
09/28 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、ETH年末1万ドル予想やマルチ資産ETFがXRPやSOLに投資拡大など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナなど主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
今週のビットコインは反落推移、FRB慎重姿勢で利下げ観測後退|bitbankアナリスト寄稿
今週のビットコイン相場は上昇から一転反落し1650万円台で推移。クジラのETH売却や利下げ観測後退が影響。CME先物の窓埋め後も失速し、9月安値に接近。米政府閉鎖リスクがBTCに与える影響をビットバンクのアナリストが分析。
11:00
週刊仮想通貨|金持ち父さん著者のBTC・ETH保有に高い関心
今週は、金持ち父さん貧乏父さん著者のロバート・キヨサキ氏の仮想通貨ビットコイン・イーサリアム保有、アーサー・ヘイズ氏の市場展望、バイナンス共同創設者CZ氏の対談に関する記事が最も関心を集めた。
09/27 土曜日
13:35
米サイバーホーネット、S&P500指数とXRP・SOL・ETH連動のETF承認を申請
米投資運用会社サイバーホーネットが米SECに仮想通貨とS&P500指数を75対25の比率で組み合わせた3つのETFを申請したことが明らかになった。
13:30
メタマスクトークンの可能性は?注目理由やリスクをわかりやすく解説
メタマスクのエアドロップは? メタマスク(MetaMask)の独自トークン(仮称:MASK)について、開発会社Consensysのジョセフ・ルービンCEOがインタビューで「予想…
11:35
日本、アジア太平洋地域でXRP市場の成長率トップに チェイナリシス報告
チェイナリシスの調査によると日本の仮想通貨市場がアジア太平洋地域において成長率で首位になった。規制整備が背景にあるとみられる。また、XRPが人気の銘柄だった。
11:15
デジタル証券がSBIや三菱UFJなどから3億円調達、累計12億円に
デジタル証券株式会社は新たなラウンドで3億円の資金調達を完了したと発表した。SBIベンチャーズ、三菱商事、三菱UFJキャピタルが出資し、累計調達額は12億円となった。
09:45
ビットコイン・トレジャリー企業のPIPE後、株価大幅下落の傾向 CryptoQuant分析
仮想通貨ビットコインを蓄積する企業がPIPE投資による資金調達を行った後、株価が大幅下落する傾向がある。CryptoQuantの分析した実態と今後の予想を解説する。
09:20
ブロックチェーンゲーム「キャプテン翼RIVALS Polygon/Oasys」、11月28日にサービス終了
「キャプテン翼RIVALS」の運営チームが2025年11月28日でのサービス終了を発表。長期運営を目指もゲームエコシステムの継続が困難になったと説明。
07:50
取引所クラーケン、200億ドル評価で資金調達検討 IPO前の準備か
ブルームバーグが仮想通貨取引所クラーケンが企業価値200億ドルで新規資金調達の協議を進めていると報じた。来年のIPOに向けた準備の一環となる。
07:46
エリック・トランプ「ステーブルコインは米ドル覇権の維持に役立つ」
ドナルド・トランプ米大統領の次男エリック・トランプ氏は、ステーブルコインが米ドル覇権の維持に役立つと強調。ステーブルコインの普及で、米国に兆単位のドルが還流するだろうとの見方を示している。
07:10
SWIFT、イーサリアムL2「Linea」でメッセージングシステムの移行実験か=報道
国際銀行間決済ネットワークSWIFTがイーサリアムレイヤー2のリネアでメッセージングシステムのオンチェーン移行実験を行うとザ・ビッグ・ホエールが報じた。
06:25
ソフトバンクとアーク、テザーの200億ドル資金調達に参加検討か
ブルームバーグがソフトバンクグループとアークがステーブルコイン発行大手テザーの200億ドル資金調達への参加を検討していると報じた。企業価値5000億ドルでの調達となる。
06:05
米規制当局、仮想通貨購入発表前の異常な株取引を調査=WSJ報道
米規制当局SECとFINRAが上場企業の仮想通貨購入発表前の異常な株取引パターンを調査していると報じられた。内部取引疑惑を調べている。
05:45
米バンガード、仮想通貨ETFアクセス提供を検討か
運用資産10兆ドルを持つ世界第2位の資産運用会社バンガードが、証券仲介プラットフォームで仮想通貨ETFへのアクセス提供を検討していると報じられた。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧