はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

パウエル議長のタカ派姿勢で追加利上げリスク再浮上、BTC37000ドル台で仮想通貨関連株高騰|10日金融短観

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

11/10(金)朝の相場動向(前日比)

仮想通貨関連銘柄 大幅高

  • コインベース|92.8ドル(+5%)
  • マイクロストラテジー|494ドル(+4%)
  • マラソン|9.2ドル(+7.9%)
  • ロビンフッド・マーケッツ|7.9ドル(-5.2%)

仮想通貨関連株銘柄はビットコイン(BTC)が37,000ドル台復帰を受けて高騰。背景には、現物型ビットコインETFの上場承認に対する期待が高まっているという状況だ。ブルームバーグのETFアナリスト ジェームズ・セイファート氏は現在の12件の審査状況について、「グレースケールを含む12件のETF上場申請は、11月8日から11月17日の間に承認される可能性がある」と分析した。また、ブラックロックが米時間9日に現物型イーサリアムETFの上場申請に向けてデラウェア州で「iShares Ethereum Trust」という信託の登録書類を提出した動きも好材料となったようだ。

関連ETH大幅高、ブラックロックが現物型イーサリアムETF上場申請へ

また、先日に悪い決算結果を出したロビンフッド・マーケッツについては、米ヘッジファンド大手ARK InvestはARK Innovation ETF (ARKK)、ARK Next Generation Internet ETF (ARKW)、ARK Fintech Innovation ETF (ARKF) の3つのファンドを通して計1,141,046口(約1,000万ドル)のロビンフッド株を購入したことが判明した。材料としては、ロビンフッドが決算説明会で収益の拡大を図るために、仮想通貨サービスをEUに拡大し数週間以内に英国でのブローカー業務を開始する予定を発表したことだろう。一方、ARKWはビットコイン上昇に際し、48,477口(約134万ドル)のGBTCを売却した。

関連「仮想通貨市場にサンタクロース・ラリーの可能性」Matrixportレポート

仮想通貨相場 乱高下

  • ビットコイン:36,655ドル +2%
  • イーサリアム:2,084ドル +10%

ビットコインは38,000ドル手間で急落。価格の乱高下を受け2.4億ドル相当のショートポジションおよび2億ドル相当のロングポジションが強制清算された。

出典:バイナンス

関連米SEC、ビットコインETFへの転換申請を巡りグレースケールとの協議を開始=報道

伝統金融

  • NYダウ:33,891 -0.6%
  • ナスダック:13,521 -0.9%
  • S&P500:4,347 -0.8%
  • 日経平均:32,646 +1.5%
  • 米ドル/円:151.2 -0.01%
  • 原油先物WTI:75.5ドル +0.3%
  • 金先物:1,963ドル +0.3%

全体市況 パウエル議長発言を嫌気

米NYダウ・ナスダックは下落。日本時間今朝、パウエル米連邦準備理事会議長がIMF討論会で「適切なら追加利上げを躊躇しない」と発言したことが嫌気された。先週FOMC会合後で利上げサイクルの終点に近いと言及したことを受け市場はここ一週間の間楽観ムードにシフトしていたが、再びのタカ派姿勢を受けて冷や水を浴びせられた格好だ。それに伴ない、米国債は下落し利回りは急上昇した。

議長は討論会で、インフレ率を目標の2%に下げる上で十分な引き締めを行ったという完全な確信を持てていないとの懸念を改めて示し、利下げ期待を抑制する姿勢を示唆した。今週7日にはミネアポリス連銀のカシュカリ総裁やシカゴ連銀のグールズビー総裁は既に利上げは終了しているというハト派姿勢への期待を牽制し2%のインフレ目標率に完全に押し下げることにコミットしている姿勢を再び強調したが当時市場からの反応は薄かった。しかし、議長発言の日には、30年債オークションでの需要が予想に届かなかったこともあって相場心理を悪化させたようだ。

関連FOMC二回連続で政策金利据え置き 仮想通貨関連株・ソラナ続伸|2日金融短観

さらに、米時間9日中国工商銀行(ICBC)が身代金要求型コンピューターウイルス「ランサムウエア」によってサイバー攻撃を受けたことが一部の米国債取引に一時的に混乱をもたらしていた。サイバー攻撃の詳細などはまだ判明していない。

本日の主な市場材料は以下数点。

  • パウエル議長のタカ派発言で追加利上げの懸念再燃
  • 30年債入札低調で利回り急騰 30年債利回り+3.45%
  • 米失業保険の継続受給者数が7週連続で増加
  • 円が対ドルで51円39銭まで下落
  • ディズニー好決算 株価6.9%高

なお、次に発表予定の重要経済指標は、14日(火)の10月消費者物価指数(CPI)だ。

今週以降の重要経済指標・イベント

  • 11/14(火)22:30 米10月消費者物価指数(CPI)
  • 11/15(水)22:30 米10月卸売物価指数(PPI)
  • 11/17(金)19:00 EU 10月消費者物価指数

関連ビットコインの先行き予測、Bitfinexが示す11月の市場トレンドと年末の展開

主要IT・ハイテク銘柄

  • アルファベット:130ドル -1.2%
  • マイクロソフト:360ドル -0.7%
  • エヌビディア:469ドル +0.8%
  • アマゾン:140ドル -1%

関連米ロビンフッドやマラソン大幅安 仮想通貨関連株銘柄|9日金融短観

国内仮想通貨・ブロックチェーン関連銘柄

  • SBIホールディングス|3,252円(+3%)
  • クシム|360円(-0.8%)
  • ドリコム|668円(-1.9%)

関連SBI、Web3などの新興企業に投資するファンドを運用開始へ 最大1,000億円規模=報道

関連SBIがトークン化やDeFiの投資会社をUAEに設立へ スタンダードチャータード銀の投資部門と合同で

関連仮想通貨投資家にもオススメの株式投資、日米の代表的な仮想通貨銘柄「10選」

CoinPost 仮想通貨初心者向け特集

イチから学ぶ仮想通貨投資、ビットコインの買い方まで徹底解説 どれを買えばいい?仮想通貨(ビットコイン、アルトコイン)銘柄の選び方
人気銘柄別、日本国内の仮想通貨取引所、おすすめ5選 仮想通貨の仕組み【初心者向け図解】暗号技術と問題点について
暗号資産とは|初心者でも5分でわかる仮想通貨の始め方 Twitter投稿が3億円の価値に|大企業も注目する「NFT」の仕組みと可能性

関連:クリプト指標導入「CoinPostアプリ」の使い方をトレーダー目線で解説|寄稿:Bit仙人

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/30 火曜日
14:00
米カリフォルニア州の超富裕層への「5%資産税」に業界猛反発 仮想通貨起業家流出の懸念も
米カリフォルニア州で純資産10億ドル超の富裕層に5%課税する提案が行われ、Kraken創業者やBitwise CEOをはじめとする仮想通貨・テック業界リーダーが強く反発し、警告を発した。株式、不動産、仮想通貨などを対象とし、未実現の含み益にも課税される点が問題視されている。
14:00
コインベース・ベンチャーズが注目する2026年の仮想通貨4大トレンドとは
米最大手コインベースの投資部門コインベース・ベンチャーズが2026年に積極投資する4分野を発表した。RWA永久先物、専門取引所、次世代DeFi、AIとロボット技術など、次のブレイクアウトが期待される仮想通貨領域について紹介。
12:32
ビットマイン、イーサリアム買い増し 独自のステーキング・インフラも準備中 
ビットマインの仮想通貨イーサリアム保有量が411万枚に到達した。年末の価格下落を好機と捉え買い増しを行っている。2026年には独自ステーキング基盤も公開予定だ。
10:00
2025年の仮想通貨市場を重要ニュースから振り返る
2025年は仮想通貨を支持するドナルド・トランプ氏が米大統領に就任し、相場は米国の動向から大きな影響を受けた。本記事では、ビットコインの最高値更新など1年間の重要ニュースを振り返る。
09:50
仮想通貨投資商品、先週700億円超の純流出 XRP・ソラナは好調維持=CoinShares
仮想通貨投資商品から先週700億円超が流出した。CoinSharesは投資家心理がまだ完全に回復していないと分析した。一方で資産別ではXRPとソラナへの流入は好調だった。
12/29 月曜日
14:23
ビットコインは持続的上昇局面に?4年サイクル論争と機関投資家の影響力
Bitwise CIOマット・ホーガン氏が「ビットコインの4年サイクルは終焉し、持続的上昇局面に入った」と主張した。ハーバード大学など大手機関がBTCを保有し、個人投資家から機関への資産移転が進行。ボラティリティ低下の理由と、「階段を上りエレベーターで降りる」値動きパターンを専門家2人が詳しく解説。
13:35
AIや仮想通貨のショッピング活用進む Z世代が牽引か=Visaレポート
決済大手ビザの調査で、ショッピングにAIツールや仮想通貨を利用する消費者が増加していることが判明。特にZ世代が牽引していた。ステーブルコイン送金への関心も高まっている。
09:44
スベルバンク銀、ロシア初の仮想通貨担保ローン発行
ロシア最大の銀行スベルバンクが同国初の仮想通貨担保ローンを発行した。ビットコインマイニング企業に融資し、デジタル資産担保の仕組みを検証している。
12/28 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、MTGOXハッキング容疑者関連のBTC送金やearnXRPローンチなど
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコイン年末相場、値頃感から買い戻し期待も|bitbankアナリスト寄稿
今週のビットコインは方向感に欠け1400万円周辺で推移。26日のオプションカット通過後の動向が注目される。底入れには12月高値9.4万ドルの回復が条件だが、割安感から買い戻されやすいとbitbankアナリストが分析。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|Bybitの日本居住者向けサービス終了発表に高い関心
今週は、大手仮想通貨取引所Bybitの日本居住者向けサービス終了の発表、仮想通貨市場の調整局面、日銀の植田和男総裁の講演に関する記事が関心を集めた。
12/27 土曜日
14:00
ジーキャッシュのシールドプール供給シェアが23%で安定、プライバシー採用が定着
仮想通貨ジーキャッシュのシールドプール供給の市場シェアが2025年初頭の約8%から23%前後で安定している。プライバシー採用指標は依然として安定しておりプライバシー保護取引への持続的な関心を示している。
13:25
金融庁、仮想通貨ETFの導入に向けた税制改正──暗号資産取引の課税見直しと新たな可能性
金融庁が2026年度税制改正の資料を公開した。暗号資産取引を総合課税55%から申告分離課税20%へ変更することに加えて、ETF解禁や繰越控除などについても挙げられた。
11:10
KLab、ビットコインとゴールドを購入開始 「岐路に立つBTC」と分析
東証プライム上場のKLabが25日にビットコインとゴールドの購入を開始。AIを活用した市場分析レポートの不定期発刊も開始した。
10:05
ミームコイン市場は2025年に60%下落、「TRUMP」発行から始まった一年を振り返る
ミームコイン市場は2025年に60%下落した。トランプ氏による独自仮想通貨「TRUMP」発行や、ドージコインETF誕生など変化の激しかった一年を解説する。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧