CoinPostで今最も読まれています

JPモルガンのダイモンCEO「私が米政府にいれば仮想通貨を禁止する」

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨を強く批判

米金融大手JPモルガンのJamie Dimon CEOは6日、米上院の銀行・住宅・都市問題委員会が開催した公聴会で、暗号資産(仮想通貨)を強く批判した。

Dimon氏は「常にビットコイン(BTC)などの仮想通貨に強く反対してきた」と説明し、「私が政府にいれば、仮想通貨を禁止する」と主張している。

関連JPモルガンCEO、今も「ビットコインは好みではない」

JPモルガンは以前からブロックチェーン技術の活用に積極的で、ブロックチェーンを活用した許可型のシステムであると定義しているデジタル通貨「JPMコイン」をローンチし、先月には現実資産(RWA)の概念実証でアバランチ(AVAX)の機関向けのネットワーク技術を活用することも明らかになっている。

関連JPモルガンがRWAの概念実証でアバランチ活用 AVAX前日比+22%

RWAとは

「Real World Asset(現実資産)」の略。ブロックチェーン上でトークン化されるRWAには不動産、アート作品、トレーディングカード等の実物資産、株や債権等の有価証券などが含まれる。

▶️仮想通貨用語集

関連現実資産トークン化に投資家の関心が集まる理由、リアルワールドアセット(RWA)とは

なお、今回の公聴会は仮想通貨に特化した内容ではない。年に1回ウォール街の企業を監督するために開かれており、今回はDimon氏のほか、ゴールドマン・サックス、BNYメロン、バンク・オブ・アメリカら金融大手8社のCEOが証言者として参加している。

Dimon氏の発言

Dimon氏の発言の前には、仮想通貨に懐疑的なElizabeth Warren議員が、仮想通貨が銀行秘密法(Bank Secrecy Act)を回避したり、犯罪を行ったりするために利用されている問題を指摘。その後に見解を求められたDimon氏は以下のように答えている。

私は常にビットコインなどの仮想通貨に強く反対してきた。Warren議員が指摘したように、仮想通貨の本当のユースケースは違法薬物の取引、マネーロンダリング、課税逃れといった犯罪だ。

こういったユースケースが生まれる理由は、匿名性が高く、即座に送金ができるからである。

関連北朝鮮ハッカーグループがビットコインを現金化する動きか 米FBIが注意喚起

その上でDimon氏は、自身が政府のメンバーであれば仮想通貨を禁止すると述べた。

また、Warren議員が各CEOに対し「仮想通貨取引に関わる企業は、銀行と同じマネーロンダリング対策のルールに従うべきだと思うか」と質問。これには全員が従うべきと答えている。

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
10/09 水曜日
16:43
博報堂、OpenAI創設者関与のTools for Humanityと提携
博報堂がOpenAI創設者関与のWorldcoinの中核企業Tools for Humanityと提携。AI時代の個人認証システム「World ID」の日本展開を加速。虹彩スキャンによる認証技術で、AIと人間の共存社会実現を目指す。
15:00
HBOのサトシ・ナカモト推測に批判の声 証拠・調査不足を指摘
ビットコイン発明者サトシ・ナカモトの正体に迫るドキュメンタリーが公開。ある人物をサトシだと推定したが、本人は否定している。
12:59
ブラックロック「仮想通貨の普及速度はインターネットや携帯電話を凌駕している」
ブラックロックのテーマ別投資幹部が仮想通貨の普及は過去の主要技術より迅速に進んでいると指摘。経済のデジタル化、公的機関への不信、人口動態の変化、インフラの成熟を要因として挙げた。
12:15
Crypto.com、米SECを提訴 ルール策定が非合法だと批判
仮想通貨取引所Crypto.comがSECを提訴した。トークンの証券性判断における恣意性と越権行為を批判し、明確なルール策定を要求している。
10:55
金融庁、アンホステッド・ウォレット向けサービス事業者を暗号資産交換業から除外
金融庁がアンホステッド・ウォレット関連サービスを暗号資産交換業から除外した。グレーゾーン解消制度の初適用事例としても注目される。
10:00
Sui創設者が語る、ゲーム機開発や今後の目標
仮想通貨・ブロックチェーンSuiのCEOに独自取材を実施。DeFiやNFTのエコシステムの状況、ポータブルゲーム機SuiPlay0x1の開発、今後の目標などについて質問した。
09:32
XRP現物ETF、米SECにCanary Capitalが申請
豪仮想通貨投資企業Canary Capitalは、XRP現物ETFの申請書を米SECに提出。投資家の間で、ビットコインとイーサリアム以外の銘柄への需要が高まっているようだ。
09:30
SCB銀、BTC・ETH・SOLの相場を分析
SCB銀のアナリストは、米大統領選でトランプ氏勝利の場合、仮想通貨ソラナの価格が2025年末までに5倍の水準に上昇する可能性があるとの見方を示した。ビットコインとイーサリアムについても分析している。
10/08 火曜日
19:40
金価格と連動する仮想通貨ジパングコイン 買い方からレンディングまで解説
金価格と連動する仮想通貨ジパングコイン(ZPG)の特徴と魅力を解説。購入方法からSBI VCトレードでのレンディングまで詳しく紹介。安定性と高利回りを兼ね備えた新しい金投資の形を探ります。
16:00
ビットコインETF、2億3500万ドルの資金流入 フィデリティがけん引
米国のビットコインETF(上場投資信託)市場は7日、12種類全体で2億3500万ドル(348億円)の純流入を記録。2営業日連続の流入超過となった。大半はフィデリティが運用するF…
14:00
仮想通貨スイ(SUI)2ドル超え最高値に迫る 価格上昇の材料は
仮想通貨Sui(スイ)が急成長している。価格2ドル超えで最高値に迫り、日次取引数がソラナを上回った。DeFiのTVLではトップ7にランクインする躍進ぶりだ。
13:10
サトシ・ナカモト候補者の愛猫ミームコイン誕生 ビットコイン発明者の正体に注目集まる
HBOドキュメンタリーの公開を前に、サトシ・ナカモト候補であるレン・ササマン氏の愛猫をモチーフにしたミームコインが登場した。
11:05
ソラナプロジェクトへの投資需要が堅調推移、3Q(7ー9月)に250億円以上調達
仮想通貨ソラナエコシステムへの投資が2024年第3四半期に急増し、250億円以上を調達。FTX崩壊後の回復を示し、大型プロジェクトもソラナに移行中。
10:45
バイナンス、仮想通貨ウォレット凍結に慎重姿勢
仮想通貨取引所バイナンスは、対象のパレスチナ人のウォレットを凍結して欲しいというイスラエル軍の要請に対し、86%を凍結しなかったことがわかった。金融調査部門のトップが事情を説明している。
09:35
中国株大幅上昇、仮想通貨からの資金移動加速か 政府の景気刺激策受け=報道
中国政府の景気刺激策を受け、一部の中国人投資家が仮想通貨から株式市場へ資金を移動している可能性。USDTの取引価格にディスカウントの傾向が見られる。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア