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ビットコイン続落でロスカット規模は今年最大級の660億円に、AVAXは前日比21%高

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マクロ経済と金融市場

11日の米NY株式市場では、ダウ平均株価は前日比157ドル(0.43%)高、ナスダック指数は28.5ポイント(0.2%)高で取引を終えた。

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仮想通貨市況

暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン価格は前日比0.05%高の1BTC=36,404ドルに。

BTC/USD日足

本日夜には、FRB(米連邦準備制度)判断に影響を及ぼす米消費者物価指数(CPI)が発表されるほか、14日4時にはFOMC(米連邦公開市場委員会)およびパウエル議長の記者会見を控えることもあり、過熱感強まる中でポジション調整および大口の利益確定売りを誘った可能性がある。

昨日は急落直後に下ヒゲを付けリバウンドした後、米国時間(日本時間深夜〜朝)にかけて再度下値を探る展開も見られた。その際に急落時安値の40,300ドルを割り込み40,150ドルまで続落したこともあり、ハイレバレッジポジションを一掃。日間(24時間)のロスカット(強制清算)量は11日昼時点の2.9億ドル(423億円)から増加し、今年最大級の4.55億ドル(660億円)に達した。

coinglass

オンチェーンアナリストのWill Clemente氏は、過去の強気相場における最大ドローダウン(ピーク時の資産額からの調整幅)を示しつつ、「過去2ヶ月間で急騰していたため、この程度の調整は想定の範囲内だろう」と指摘。「むしろ過剰レバレッジ取引が清算されることで、さらに上を目指すための布石となりえる」との見方を示した。

大局的には、上昇トレンドの調整局面と言える場面であり投資家の押し目買い意欲は強そうだ。ビットコインETF(上場投資信託)の上場承認期待が高まる中、FOMCなどのイベントを無事通過し需給整理が進めば上値は軽くなる傾向にある。一方で、CPIやFOMCでネガティブサプライズが出るようだと、金融相場全体の動揺を招くことも想定される。

過去の強気相場における上昇トレンドでもこのような大幅調整は度々挟んでいる。例えばビットコイン(BTC)が初めて2万ドルに到達し、“仮想通貨元年”と呼ばれた2017年の5月には-36%の大幅下落を経験した。また、2020年3月にはコロナ・ショックの影響により金融市場全体が暴落し、BTCは-62.6%のドローダウンを記録している。

Glassnode

足元では、ETC Groupの調査責任者は、暗号資産(仮想通貨)取引所残高の急増を指摘した。Glassnodeのデータによると+14,000 BTCが取引所に純流入しており、投資家による利益確定行動を示唆している。

ETC Groupによると、10日時点でBTCアドレスの約88.3%、ETHアドレスの約77.6%が含み益にあった。

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ビットコインETF特集

アルトコイン市場

多くの銘柄がビットコイン(BTC)に連れ安した中、反発が顕著だったのは前日比9.2%高のビルドアンドビルド(BNB)と、21.8%高のアバランチ(AVAX)だった。

AVAXは先月半ば、アバランチのエコシステムで個別チェーンを作成可能な「Avalanche Evergreen Subnet」と米金融大手JPモルガンのブロックチェーンプラットフォーム「Onyx」を連携することなどが発表され動意付いた。

CoinSharesの最新のレポートによれば、機関投資家の関心は依然としてビットコイン(BTC)を中心に注がれているものの、アルトコインの中ではソラナ(SOL)とアバランチ(AVAX)へエクスポージャーを提供したファンドに対し、それぞれ300万ドル/週、200万ドル/週の流入が見られた。

12月7日には大手暗号資産(仮想通貨)取引所コインチェックが国内8例目となるアバランチ(AVAX)上場を発表した。SBI VCトレードやBinance Japanでも取り扱いがある。国内の事例では今年9月、共通ポイントサービス「Ponta(ポンタ)」の運営会社が、サブネットを活用したコンソーシアムチェーンの計画を明らかにしている。

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また今年9月には、米決済大手Visaがステーブルコインのクロスボーダー決済における試験運用に使われるステーブルコイン「USDC」について、従来のイーサリアム(ETH)基盤のUSDCでなくソラナ(SOL)基盤のUSDCも利用できるよう機能拡張することを発表した。これにより、Visaの発行会社および加盟店管理会社が、高速かつ手数料が極めて安いソラナチェーンの恩恵を預かることができるようになる。

Shopifyが「Solana Pay」を導入するなど、ユースケースが広がりを見せていることも市場の追い風となっているようだ。

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