はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米コインベース、「来週イーサリアム現物ETF承認確率は30~40%」

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

イーサリアム現物ETFをめぐる分析

米大手暗号資産(仮想通貨)取引所コインベースは15日、イーサリアム(ETH)の今後を予測するレポートを発表した。イーサリアムの現物ETF(上場投資信託)が承認される時期についても分析している。

コインベースのアナリストは、米証券取引委員会(SEC)がETF発行企業とやり取りを行っていないことを考えると、すぐに承認されるかどうかについては不確実性があると述べた。

ただ、依然として、問題は「イーサリアム現物ETFが承認されるか」というものではなく「いつ承認されるか」というものになるとしている。承認時期は見通せないものの、承認は時間の問題だという見解を示した格好だ。

また、すでに現物ETFが承認されたビットコイン(BTC)とイーサリアムの違いについて、ETF承認に特に関係するのは、イーサリアムのプルーフオブステーク(PoS)メカニズムだと指摘した。

ステーキングの取り扱いに関する明確な規制ガイドラインがまだ存在しないため、ステーキングを可能にするイーサリアム現物ETFがすぐに承認される可能性は低いと予測している。

しかし、ステーキングされていない分のイーサリアムについては、その要素を考慮するべきではないと述べた。実際、この両者の違いについて明確な法的定義は存在しない。

イーサリアム現物ETFを申請中の米ARK Investと21Sharesは先日、それらのETFからステーキングという要素を取り除いたところだ。SECがETFを承認する確率を高めるための動きとみられる。

関連: 米アーク、イーサリアム現物ETFの申請からステーキング要素取り除く

ステーキングとは

特定の仮想通貨を保有することで、その通貨のブロックチェーンネットワークを管理することに貢献し、対価として報酬を得る仕組み。厳密には、仮想通貨を保有するだけでなく、ネットワーク上に預け入れておく必要がある。銀行口座に法定通貨を貯金し、一定期間後に利子を受け取る仕組みに類似しているといえる。なお、ステーキングは、PoS(Proof of Stake)のコンセンサスアルゴリズムを採用している通貨で行うことができる。

▶️仮想通貨用語集

コインベースのアナリストは、もし5月23日に承認期限を迎えるETFが却下されたとしても、訴訟によってその決定が覆される可能性も高いと述べた。5月中にイーサリアム現物ETFが承認される確率は30~40%だと予想している。

また、大統領選挙で仮想通貨が争点として浮上し始めているものの、SECがそれを考慮するかどうかは定かでないとした。

現在、ドナルド・トランプ前大統領が仮想通貨擁護の姿勢を打ち出し始めており、仮想通貨コミュニティからは、SECの不明確な仮想通貨規制はバイデン氏が落選する要因の一つになり得るとの指摘も上がっている。

関連: ユニスワップ創設者ら、SECの仮想通貨規制はバイデンの大統領選に悪影響と指摘

「イーサリアムには2024年後半に上昇余地」

コインベースは、イーサリアムがしばらく年初来のパフォーマンスを下回ったとしても、2024年下半期には予想外の上昇をする余地があるとの見解を述べた。

背景としては、トークンのロック解除やマイナーによる売り圧力などがイーサリアムにはなく、ステーキングやレイヤー2(L2)の成長はイーサリアムの流動性を抑制すると意見している。

また、ソラナ(SOL)などの台頭に関わらず、EVM(イーサリアム仮想マシン)やL2が広範に採用されていることを考慮すると、分散型金融(DeFi)の中心であるというイーサリアムの地位が覆される可能性は未だ低いとも続けた。

関連: 2024年注目の仮想通貨10選 各セクターの主要銘柄と関心を集める理由を解説

関連: イーサリアムの買い方|初心者が知るべき投資メリット、リスク、おすすめ取引所選び

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
09/16 火曜日
15:20
Pudgy Penguins、日本で大型イベント開催|MEXC Venturesとの連携で世界展開を加速
人気NFTプロジェクトPudgy Penguins、東京でWebX2025イベント開催。MEXC Venturesと連携し、日本展開でグローバル戦略を加速。2027年IPO実現目指す。
14:50
MiCAの監督格差問題 仏・墺・伊が共同でEUの規制強化を要請
フランス、オーストリア、イタリアの規制当局がMiCA施行後の各国による監督格差を問題視し、EUの仮想通貨規制の強化を求める共同声明を発表した。EUパスポート制度の課題と3カ国の規制当局による4つの改善提案を解説する。
11:36
FOMC控え様子見基調の仮想通貨相場、デリバティブ市場は強気傾向
明日のFOMC会合を控え、市場の95.9%が25bp利下げを織り込む中、ビットコインは115,206ドルで小幅上昇。デリバティブ市場ではコール優勢の展開が続き、ETF流入も好調。利下げサイクル開始への期待が暗号資産(仮想通貨)市場の追い風となるか注目が集まる。
10:56
ロビンフッドが非上場企業投資ファンド「RVI」を計画 個人投資家の参加機会拡大へ
仮想通貨・株式取引のロビンフッドが米国で未上場企業への投資機会を個人投資家に提供するファンドの設立を計画している。SECに登録届出書を提出し、NYSE上場を目指している。
10:30
クレディセゾンのベンチャー部門、70億円超のWeb3ファンドをローンチ
クレディセゾンのベンチャー部門は、ブロックチェーンのスタートアップ対象のファンドOnigiri Capitalのローンチを発表した。トークン化RWAのソリューションを開発する企業に投資する。
10:12
コインベース支援のL2「Base」、独自トークンの発行検討を開始
仮想通貨取引所コインベース支援のL2「Base」は、ネットワークトークンの発行検討を開始。これまではガス代にイーサリアムを使用し、独自トークンの発行予定はないとしてきた。
09/15 月曜日
17:40
Web3インフラの進化はグローバル取引を変える|WebX2025
大型Web3カンファレンス「WebX」で「グローバル取引の絶対基盤: 世界を繋ぐインフラ戦略」をテーマとしたパネルセッションが開催され、Web3インフラの重要性と発展に向けた課題、そして10年後のグローバル取引の展望について活発な議論が交わされた。
15:00
人工知能と人間の創造性、消費者アプリの活用事例|WebX2025トークセッション
WebX2025で専門家が人工知能エージェントの可能性について徹底議論。創造性や、人間の仕事を消滅させる可能性、安全性や開発上の課題などを多角的に話し合った。
12:25
イーサリアム財団がプライバシー強化ロードマップ発表 3つの重点分野で取り組みへ
イーサリアム財団が包括的プライバシー構築のロードマップを発表。仮想通貨イーサリアムのネットワークが世界的な決済レイヤーになることを前提に3つの重点分野に取り組む。
10:00
アジア仮想通貨規制の現状と課題:香港・台湾の最新動向と地域連携の必要性|WebX2025
大型Web3カンファレンス「WebX」で、「アジアにおける規制フレームワークと今後の見通し」をテーマとしたパネルセッションが開催された。このセッションでは、香港と台湾の最新の規制動向から、仮想通貨規制におけるアジア諸国の国際協力まで、活発な議論が展開された。
09:55
「ビットコインは毎日最高値更新する必要はない」アーサー・ヘイズが語るBTC長期投資の真価
仮想通貨アナリストのアーサー・ヘイズ氏が、各国の金融緩和政策を背景にビットコインの長期的上昇を予想した。4年サイクルよりもマクロ見通しが要因になるとしている。
09/14 日曜日
16:00
DeFiが抱える最大の課題は? トークン化時代見据えソラナ財団らが議論|WebX2025
WebX2025でソラナ財団やBNBチェーンからDeFiの専門家が集いパネルセッションを行った。現在の課題やトークン化などの潮流、今後の各プロジェクトの展望を議論した。
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、トム・リーのBTC年内20万ドル到達予測やDOGEのETF上場計画など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナなど主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
来週FOMCの焦点は? テクニカル的な買いがビットコイン相場を押し上げる可能性|bitbankアナリスト寄稿
bitbankアナリスト長谷川氏による今週のビットコイン週次レポート。米雇用統計の大幅下振れとインフレ鈍化を受けFRB利下げ期待が高まり、BTC円は8月23日ぶりに1700万円を回復した。来週のFOMCでは年内3回の利下げ織り込みと政策金利見通し下方修正が焦点。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|新経連の仮想通貨税制改正提言に高い関心
今週は、トークン化されたポケモンカードのブーム、ナスダックのトークン化株式の取引承認申請、一般社団法人新経済連盟の仮想通貨税制改正提言に関する記事が最も関心を集めた。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧