その目的は?
仮想通貨イーサリアム(ETH)の推進団体であるイーサリアム財団が、米取引所クラーケンに35,000 ETH(約140億円相当)を入金したことが確認された。
Arkhamの追跡によると、日本時間の23日深夜2時26分ごろに送金が行われた。
取引所への入金は一般的に売却を目的とするが、送金の実際の目的は明確ではなく、日々の経費への換金としてETHを定期的に売却している可能性が指摘されている。
財団による資金運用の透明性が欠けていると指摘される中、イーサリアム財団のエグゼクティブ・ディレクターである宮口あや氏は、24日にXへの投稿で次のように説明した。
これは財務管理活動の一環です。EF(イーサリアム財団)の予算は年間1億ドルに達することもあり、その大部分は助成金と給与に充てられています。助成先の中には法定通貨でしか受け取れないところもあります。今年は、規制の複雑さからトレジャリー活動を行わないように勧告された期間が長く、事前に計画を共有することができませんでした。また、今回の取引は売却ではありません。今後、計画的かつ段階的な売却が行われる予定です。
This is part of our treasury management activities. EF has a budget of ~$100m per year, which is largely made up of grants and salaries, and some of the recipients are only able to accept in fiat. This year, there was a long period of time when we were advised not to do any…
— Aya Miyaguchi (ayamiya.eth) (@AyaMiyagotchi) August 24, 2024
イーサリアム財団が前回大量のETHをクラーケンへ送金したのは2月末で、当時は20億円相当の4,000 ETHが売却されたと考えられている。
今回の送金元ウォレット(0xde0B295669a9FD93d5F28D9Ec85E40f4cb697BAe)には、273,776 ETH(約1,085億円相当)が残っている。また、別のウォレット(0x85Ad8bdF4A7b81CB647B90250B5b2f83cf23EfE4)には33,006 ETHが保管されており、今後も経費などのために利用される可能性があるとされる。
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