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ビットコインの価格は依然として不安定か、研究機関が示すリスクシナリオ

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米国景気不安

米供給管理協会(ISM)は9月3日(火)、8月の製造業景気指数を47.2と報告。7月の46.8から上昇したが、市場予想を下回る結果となった。同時に、7月建設支出は前月比0.3%減となり、こちらも予想以上のマイナス数値となっている。

この発表を受けて、米ドルは続落。リスク資産の売りが優勢となり、ビットコインは本稿執筆現在、5.8万ドル(約843万円)を割り込んでいる。

8月23日(金)の経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」では、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長の利下げに向けた発言により、ビットコイン価格は急騰。これを受けて、暗号資産投資家は信頼できる情報源を元に、利下げで勢いづく銘柄の調査を開始していたところであった。

しかし今週に入り、ジャクソンホール会議での上昇分を回収するような形で、ビットコイン価格は大幅に値を下げた。

さらなる価格変動予想

8月5日(月)に発生した「ブラックマンデー」では、ビットコインを含む主要な暗号資産(仮想通貨)が急落。市場全体で約8000億ドルの価値が消失した。

暗号資産市場の激しい価格変動は、世界経済の不確実性と地政学的リスクの高まりを反映したものだが、日本円のキャリートレードの解消が市場全体に与えた影響は大きい。日本銀行が政策金利の引き上げを決定したことで、投資家たちは低金利の円建て借入の返済を開始。この動きが日本株式市場の下落を引き起こし、その影響が暗号資産市場にも波及した。

市場の急落を受けて、大手暗号資産取引所コインベースは当時、同社ブログ内にて投資家に対して新たな市場分析レポートを発表。その中で、同社の研究機関はこの下落が一時的なものではなく、今後さらなる価格変動が予想されると警告した。そして、マクロ経済要因だけでなく、暗号資産市場特有の要因も影響していると指摘している。

たとえば、破産した暗号資産融資企業ジェネシス・グローバル・キャピタルによるビットコインとイーサリアムの現物分配や、マウントゴックスの債権者への返済など、技術的要因も市場に影響を与えているとレポートで述べている。

9月の金利引き下げ

9月17日(火)から18日(水)にかけて開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)では、25または50ベーシスポイントの利下げが決定される見込みだ。この金融緩和への期待が、一方では市場の下支えとなる可能性もあるだろう。

しかし、今日のように景気後退への懸念は依然として根強く、利下げが決定される瞬間まで、不安定な状況が続くであろうと、コインベースの研究機関は指摘している。

さらに、イスラエルとイスラム主義組織ハマスの戦闘が激化する中で、ビットコイン価格の不確実性がさらに高まる可能性もある。従来の金融市場とは異なるリスクが存在することを改めて示しており、投資家たちは一層慎重な姿勢を求められていると言えるだろう。

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