ソロマイナーによるBTC採掘成功の事例
暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)のソロ(個人)マイナーが再び大きな報酬を獲得したことが判明。
10月24日、1人の個人マイナーがビットコインのブロックを単独で処理し、合計3.329ビットコイン(約3200万円)の報酬を手に入れた。ブロックチェーンデータによると、このブロックには3,285件のトランザクションが含まれており、日本時間午後5時18分に処理された。
ビットコインのマイニングとは、ブロックチェーン上でブロックを処理する作業であり、マイナーは新しく発行されたコインとして3.125BTCの固定報酬に加え、そのブロック中に行われたトランザクションの手数料も受け取る。
かつては、自宅のCPUやGPUを用いたマイニングでも新しいコインを発行できたが、ネットワークの成長に伴い、マイニングの難易度は急激に上昇。現在では、主にマイニング企業がデータセンターを使い、大量の電力を消費しながらマイニングを行っている。特に、4月の半減期イベント以降、マイナーの報酬が半減し、さらに採掘が難しくなった。
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このような状況でも、個人マイナーが時折幸運を掴むことがある。2024年だけでも、4月、7月、8月、9月に個人マイナーが大きな報酬を獲得している。8月には、個人マイナーがブロック#858978を処理し、当時2600万円相当のビットコインを手にした。
ただし、ソロマイニングはリスクの高い挑戦である。ソロマイニングプール「Solo CK」の管理者Con Kolivas氏は、「ソロマイニングはギャンブルであり、大多数の人はお金を失い、報酬を得ることはない」と指摘している。特に、ビットコインネットワークのハッシュレートが史上最高値を更新し、マイナー間の競争が激化している現在、個人マイナーによるブロック報酬獲得はますます困難になっている。
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