ビットコインネットワークの状況
暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)の採掘難易度(ディフィカルティ)は23日、過去最高値を更新し、95.67テラハッシュ/秒に達した。
現在はビットコインのハッシュレートも過去最高水準にあり、マイナーの活動が活発化し、採掘競争が激化している可能性がある。
ビットコインの採掘難易度は、1ブロックが10分で生成される仕組みを維持するために設定されている。約2週間に1回調整が行われ、例えばマイナーの競争激化などによってブロックの生成速度が速まれば、難易度が上昇するように調整される。
22日時点までのビットコインの採掘難易度は92.05テラハッシュ/秒で、これまでの最高値は9月の92.67テラハッシュ/秒だった。現在の採掘難易度の上昇は、マイナーが過去最高水準の計算力と電力を必要としていることも示している。
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ハッシュレートの数値
また、ハッシュレートとはマイニングの採掘速度のこと。1秒間に何回計算ができるかを表し、ネットワーク全体の計算力やマイニング機器の処理能力などを表すために使用される。
ビットコインのハッシュレートは21日、7日平均の数値が723.6エクサハッシュ/秒に達し、こちらも過去最高値を更新した。4月の半減期後は採算が悪化したマイナーらが撤退したとみられ、6月には550.25エクサハッシュ/秒まで下がっていたが、その後は上昇基調にある。
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今回のハッシュレートの最高値更新については、楽天ウォレットシニアアナリストの松田康生氏が22日のマーケットレポートで言及。「これは半減期後のマイナー採算悪化による低迷期を脱しつつあることを示唆している可能性がある」との見方を示した。
ハッシュレートが過去最高を更新。半減期後は採算が悪化したマイナーの投げ売りで半年から1年ほど相場が低迷する傾向がありますが、そうした動きがした可能性があります。半減期後の低迷期から本格上昇期への移行は来月5日以降と見ていますが、それを裏付ける動きです。
— 楽天ウォレット_松田 康生(公式) (@RW_matsuda) October 22, 2024
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