はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン7万ドルに迫る、アナリストが米大統領選とFOMCの影響を分析

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

PCE、大統領選などの重要イベント

暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)の価格が70,000ドルに迫る中、中東情勢の緩和と米国選挙を巡る投資家の動きが注目されている。10月28日から29日朝にかけてビットコインは3%上昇し、一時69,872ドルを記録。アナリストのエドゥアール・ヒンディ氏(ティル・キャピタルCIO)は、この上昇が地政学的・経済的不確実性や米大統領選の結果への反応を反映していると指摘している。

中東情勢

中東の緊張が続く中、イスラエルがイランへの攻撃を行ったが、石油生産や輸送には影響が及ばなかったため、10月29日には石油価格が5.25%下落。イスラエルとイランは「シャドウ・ウォー」を続けているが、米政府は核施設の標的化を避けるよう警告している。

インフレ

10月31日の米インフレ報告である9月個人消費支出(PCEデフレーター)と11月7日のFOMC会合がビットコイン価格に影響を与える可能性がある。アナリストは9月のコアPCE指数が0.3%上昇すると予測しており、これはFRBの政策決定において重要な指標となる見込み。特に利下げが0.25%で行われ、4.5%から4.75%のレンジに下がる予測がある。

一方、ウィル・スティス氏(ウィルミントン・トラストの債券ポートフォリオマネージャー)は「FOMCは過去の利下げを踏まえ、一時的な停止を議論する可能性もある」とコメント。選挙前のリスク回避姿勢が現金や短期国債へのシフトを促す可能性が出ている。

関連米CPI発表などでビットコイン下落、クジラは過去半年間BTC買い占め

大統領選

また、米大統領選まで10日を切り、投資家のリスク回避傾向が強まっているが、選挙後に不確実性が低下すれば、ビットコインを含むリスク資産への資金流入が加速する可能性がある。

ビットコインの固定的で予測可能な金融政策(発行上限)は、予想以上のインフレが中銀の追加刺激策を制限する中で注目を集めている。また、カマラ・ハリス氏の勝利は仮想通貨資産規制に透明性のあるアプローチを示唆する可能性があると見られている。

エドゥアール・ヒンディ氏(ティル・キャピタルの最高投資責任者)は、米大統領選に向けたビットコイン価格の上昇を指摘する一方、選挙結果発表後の利益確定売りに警戒している。「選挙結果にかかわらず、ビットコインは中期的に勢いを取り戻し、2024年に新高値を目指す可能性が高い」と述べる。

関連ビットコイン、米大統領選当日に最高値到達の可能性 SCB銀アナリスト予測

ビットゲット・リサーチの主任アナリストであるライアン・リー氏も、米国大統領選が迫る中でビットコインの上昇が見込まれると強調。「FRBの利下げ予想やマイクロソフト取締役会でのビットコイン投資評価など、ビットコイン価格を後押しする要因がいくつも存在する」とし、来週のビットコイン価格を66,000〜75,000ドル程度と予測している。

関連マイクロソフト、12月株主総会で「ビットコインへの投資評価」を議決権行使項目に設定

一方、ドナルド・トランプ氏のポッドキャスト出演が注目を集め、ポリマーケットでは当選確率が66%以上に上昇したものの、ビットコインとの相関は弱まりつつあるようだ。QCPキャピタルのアナリストによれば、ビットコインの10月上昇率は平均21%に対し現在8%にとどまっており、過去10年で4番目に低いパフォーマンスになる可能性が高いという。

関連今週の主要仮想通貨材料まとめ、アバランチのVisaカード発行やAI系ミームコインGOATの高騰など

関連:ビットコインの買い方|初心者が知るべき投資メリット、リスク、最適な取引所選び

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/15 土曜日
13:55
続落するイーサリアム、長期保有者が1日4.5万ETH超を売却=グラスノード
グラスノードによると、イーサリアムの3年から10年保有者が1日あたり平均4万5000ETH超を売却している。イーサリアム現物ETFも13日に2億6000万ドルの純流出を記録し売圧を高めている。
13:20
リミックスポイント決算発表、仮想通貨評価益で売上高が大幅増加
リミックスポイントが2025年4~9月期決算を発表した。仮想通貨評価益で売上高が大幅増加している。同社はビットコイン、イーサリアムなどの仮想通貨を財務資産として蓄積している。
13:00
Visaアジア太平洋地域デジタル通貨責任者、ステーブルコインの展望を語る|CoinPostインタビュー
Visaアジア太平洋地域デジタル通貨責任者ニシント・サンガヴィ氏がCoinPostの独占インタビューに応じ、ステーブルコイン決済戦略の拡大、CBDCとの共存、米国ジーニアス法の影響について詳しく語った。4つのステーブルコインと4つのブロックチェーンをサポートし、2億2,500万ドル超の決済を実現。今後5年間のアジア太平洋地域におけるデジタル通貨の展望と、Visaが果たす役割について解説。
11:15
テクノロジー大手アリババが預金トークン決済を開発 中国当局のステーブルコイン懸念に対処か
中国アリババが預金トークン決済システムを開発している。当局によるステーブルコイン規制を回避することも背景とみられる。AI活用サービスも発表した。
10:30
ビットコイン急落、45日ルール通過とFOMC利下げ見送り観測で売り圧力が最大化|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは足元で強い売り圧力に晒されているが、ヘッジファンドの45日ルール通過により解約売りの終了が期待される。ビットコイン長期保有者が直近1カ月で12兆円相当のBTCを売却したことは心理を悪化させていた。
09:50
トランプ一族関連のアメリカン・ビットコイン、売上高99億円に増加 決算発表 
トランプ一族の仮想通貨マイニング企業「アメリカン・ビットコイン」が2025年7~9月期決算を発表した。前年同期比で黒字転換し、ビットコイン保有量は4,090BTCに到達している。
09:35
ジャック・ドーシーのCash App、ステーブルコイン決済機能を導入
決済アプリのキャッシュアップがステーブルコインの送受信機能を含む11の新機能を発表した。ライトニングネットワークを使用したビットコイン決済機能も拡充している。
08:50
ソニー銀行の米銀免許申請、通貨監督庁にICBAが否認を要求
ソニー銀行が米国で信託銀行の国家免許を申請したことについて、米組織ICBAが強く反対すると表明。通貨監督庁に書簡を送付して反対理由を説明し、ソニー銀行の申請を認可しないように要求した。
07:45
バイナンス、ブラックロックのトークン化ファンド「BUIDL」を取引担保として受け入れ
仮想通貨取引所バイナンスがブラックロックの「BUIDL」を取引所外担保として統合した。BUIDLはBNBチェーンで新シェアクラスも立ち上げる。
06:50
ビットマイン、45億円相当のイーサリアムを追加購入 新CEOにHSBC元幹部を任命
ビットマインが3000万ドル相当の仮想通貨イーサリアムを追加購入した。同社は新CEOにHSBCアジアTMT投資銀行部門の元責任者を任命した。
06:25
ビットコイン長期保有者が1カ月で12兆円相当BTCを売却、初期投資家も2400BTCを取引所へ送金
ビットコインの長期保有者が過去1カ月で約81万5,000BTCを売却し、2024年1月以来の高水準となった。初期保有者のオーウェン・ガンデン氏も2400BTC以上を売却している。
05:50
ストラテジーのセイラー会長、6900億円相当のビットコイン売却の噂を否定
ストラテジーのマイケル・セイラー会長が47000BTCの売却憶測を否定した。オンチェーン上の動きは保管業者の入れ替えによるもので、実際に購入ペースを加速させていると説明。
11/14 金曜日
21:20
CourtYard(コートヤード)でトレカをNFT化|使い方を初心者向けに徹底解説
トレーディングカードをNFT化して取引できるCourtYard(コートヤード)の使い方を解説。アカウント開設からPolygon上での取引方法、ガス代準備、リスクまで初心者向けに図解で詳しく紹介します。
21:00
ビットコインウォレットのおすすめは?種類・選び方・アドレス作成手順まで解説
ビットコインウォレットの種類や違い、安全な選び方を徹底解説。ハードウェア・ソフトウェアの比較からアドレス作成、セキュリティ対策まで初心者にもわかりやすく紹介します。
17:19
米ビットコイン現物ETF、過去2番目の規模の純流出 リスクオフが加速
11月13日、ビットコイン現物ETFは8.7億ドル(約1,340億円)の純流出を記録し、過去2番目の規模に。イーサリアムETFも3日連続で流出。FRB当局者の慎重発言を受け、仮想通貨と米国株が同時に下落。専門家は健全な調整との見方も。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧