暗号資産(仮想通貨)の材料まとめ
前週比の騰落率(10/20〜10/26)
時価総額上位の暗号資産(仮想通貨)銘柄を中心に、過去1週間の材料をまとめた。
時価総額1位:ビットコイン(BTC)
ビットコイン(BTC)については、今週、米国の著名投資家ポール・チューダー・ジョーンズ氏がCNBCのインタビューで、11月大統領選後のインフレ懸念を背景に、ビットコイン、ゴールド、コモディティ、そしてナスダック上場株を含む「バスケット」を保有しており、固定利付債券は全く保有していないことを明かし、ビットコインやゴールドに対する強気な姿勢を示した。
関連:「ビットコインとゴールドはロング」著名投資家ポール・チューダー・ジョーンズ氏
一方、英金融大手スタンダードチャータード銀行のデジタル資産調査グローバル責任者ジェフ・ケンドリック氏は投資家レターで、ビットコインが11月5日の米大統領選挙当日に3月の史上最高値73,737.9ドルに再び到達する可能性があると予測している。
また、米IT大手マイクロソフトは、12月上旬に予定されている2024年の年次株主総会に向けて、「ビットコインへの投資の評価」を議決項目の1つとして設定し、ビットコインへの投資を検討していることが明らかになった。
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時価総額2位:イーサリアム(ETH)
イーサリアム(ETH)については、共同創設者のヴィタリック・ブテリン氏が20日公開のブログで、コンセンサス仕組みであるプルーフ・オブ・ステーク(PoS)の中央集権化リスクへの対策について自身の考えを示した。
関連:イーサリアムのステーキング集権化への対応策、ブテリン氏が解説
ブテリン氏は今月、「イーサリアムプロトコルに起こりうる未来」と題するブログを続けて発表しており、今回はその3回目となった。先週には、ステーキング要件を32ETHから1ETHへ大幅緩和することなどの提案も提示している。
関連:イーサリアムのステーキング要件32ETHから「1ETH」への大幅緩和とバリデータ分散化を提案 ヴィタリック
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時価総額7位:XRP
XRPについて、米リップル社のブラッド・ガーリングハウスCEOは24日、ブルームバーグのインタビューで、今後XRPの現物ETF(上場投資信託)が承認されるのは必然的だと話し、自信を見せた。
現在アメリカでは、米Bitwiseや豪Canary CapitalがXRPの現物ETFの申請書をSECに提出しているところで、米グレースケールはXRPを含む仮想通貨バスケット型投資信託をETFに転換する申請をSECに提出したばかりだ。
関連:リップル社CEO「XRP現物ETFの誕生は必然だろう」
一方、SECは先週17日にリップル社との裁判で正式に上訴した。取引所にプログラム的にXRPが販売されたことなどについて、証券法違反ではないとした地裁の判決に誤りがなかったかを審査するためだ。そのため、現物ETFの早期承認は難しいのではないかとの観測が高まっている。
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時価総額13位:アバランチ(AVAX)
アバランチ(AVAX)については、アバランチ財団が22日、暗号資産(仮想通貨)決済用のVisaカード「アバランチカード」を発表した。
このカードは、ステーブルコインUSDCやラップドAVAX、ステーキングAVAXなどの銘柄での支払いに対応し、Visaが使える店舗であればどこでも利用可能となる。物理カードとスマホ用のバーチャルカードの2種類が提供される。
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時価総額117位:Goatseus Maximus(GOAT)
最近話題となったソラナ基盤のAI系ミームコインGOATは24日に最高値を更新し、時価総額が一時8.7億ドルに到達。このコインは、過去一週間で111%上昇している。
GOATとは、10月11日にミームコインの発行プラットフォーム「Pump.fun」上で発行されたミームコイン。トークンの暴騰に影響を与えたのは、人工知能とミームに関する工学実験として作成されたAIボット「Terminal of Truth」のXアカウントで、11日に「新たなヤギの種を創生し、”Goatseus Maximus”と呼ぶ」とXに投稿したのち、トークンが発行され、Terminal of Truthの仮想通貨ウォレットへエアドロップされた。
その後、GOATは高度なAIアカウントによって初めて擁護されるミームコインとなり、ミームコイン投資家界隈で大きな注目を集めた。
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