はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

リップル社、XRPレジャー初のMMFトークン化を発表 RWA領域での地位確立へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

XRPLでRWAをトークン化

リップル社は25日、デジタル資産取引所Archaxが、XRPレジャー(XRPL)でマネー・マーケット・ファンド(MMF)をトークン化して、プロの投資家に提供を始めたことを発表した。

このファンドは、Archaxの顧客である英資産運用企業アバディーンの、38億ポンド(約7,360億円)規模の「US dollar Liquidity Fund(米ドル流動性ファンド:Lux)」の一部で構成。XRPLを活用することで、コストを下げたり、決済の効率性を高めたりする狙いだ。

MMFとは

国債やコマーシャルペーパーなどで、安全性の高い運用を行う投資信託を指す。

▶️仮想通貨用語集

Archaxは、英金融行為規制機構(FCA)から初めてライセンスを獲得したデジタル資産取引所。リップル社のカストディソリューションを2022年から使用するなど両社は協業を続けており、今回のトークン化ファンドの提供は大きな節目であるとリップル社は述べている。

関連英国初のデジタルトークン取引所がライセンス獲得

また、このファンドは、XRPL上でトークン化された初めてのMMFだとも説明。そして、XRPLは、現実資産(RWA)のトークン化や機関向けDeFi(分散型金融)を主導するブロックチェーンとして、地位をさらに確立していくことになるだろうと期待を示した。

RWAとは

「Real World Asset」の略。ブロックチェーン上でトークン化されるRWAには不動産、アート作品、トレーディングカード等の実物資産、株や債券等の有価証券などが含まれる。

▶️仮想通貨用語集

関連現実資産トークン化に投資家の関心が集まる理由、リアルワールドアセット(RWA)とは

リップル社は、XRPL上の現実資産を対象とするファンドから、500万ドル(約7.7億円)をLuxのトークンに配分するとも説明している。

今回の発表で、RippleXのシニア・バイス・プレジデントであるマルクス・インファンガー氏は以下のコメントを寄せた。

XRPL上でアバディーンのMMFがローンチしたことで、運用効率を高めるために現実資産がどのようにトークン化されるのかを示すことになるだろう。同時にXRPLは、現実資産トークン化のためのブロックチェーンとして地位をさらに強固にできる。

オンチェーンエコノミーが支持を獲得していることは間違いない。我々は、Archaxのような企業と協業することで、アバディーンのような金融機関が有用性を高めるためにブロックチェーンやデジタル資産の技術を活用することをサポートするのを楽しみしている。

また、アバディーンのシニア投資マネージャーのコメントは以下。

金融市場インフラの次の発展は、デジタル証券がさらに広く普及することによって推進されるだろう。技術による真の恩恵は、エンドツーエンドの投資と決済プロセスをオンチェーンに移行して効率化することで得ることができる。

XRPLは真の恩恵を受けるための手段として確立されており、機関レベルの機能、コスト効率性、コンプライアンスを備えている。

トークン化の革命へ

RippleXのインファンガー氏は、今年8月に開催されたWebXカンファレンスへの登壇と合わせてCoinPostの取材に応じた際、2024年のブロックチェーン領域のトレンドとされる現実資産について「リップル社は取り組みを強化している」と話していた。

その際、Archaxとパートナーシップを締結したことにも言及。そして「両社は協業して、トークン化された現実資産をXRPLに展開できるようにしていく」と語っている。

同氏は「数週間後そして数カ月後にはさらなる発表を行う予定である」とし、「トークン化の革命はまだ始まったばかりだ」と述べていた。

関連リップルX幹部が語る日本市場の重要性、SEC裁判やIPOの可能性にも言及|WebX2024インタビュー

関連暗号資産XRPの買い方 リップル(Ripple)社との関係や将来性を解説

関連おすすめ国内仮想通貨取引所 投資家のクチコミ比較ランキング

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
13:45
「仮想通貨は正当なポートフォリオ分散手段」 機関投資家のアプローチに大きな変化=シグナム
スイスのデジタル資産銀行シグナムが発表した最新調査で、回答した世界の機関投資家の89%が仮想通貨をすでに保有し、仮想通貨を投機ではなくポートフォリオの有効な分散投資手段とみなしていることが明らかになった。
13:00
米上場ターボ・エナジー、ステラ・タウラスと提携 スペインで再エネ融資をトークン化
ナスダック上場のターボ・エナジーがタウラス、ステラと提携し、スペインでクリーンエネルギー融資のトークン化実証実験を開始。ブロックチェーン活用で744億ドル規模のEaaS市場参入を目指す。
12:45
JPモルガンとDBS、トークン化預金の相互運用で取り組み
JPモルガンとDBS銀行がトークン化預金の相互運用性フレームワーク開発に取り組んでいると発表した。KinexysとDBSトークンサービス間でリアルタイム決済の実現を目指す。
12:37
Bitcoin JapanのCEO、ビットコイン準備金基盤のAIインフラ投資計画など明かす 
エネルギー軸でビットコインとAIを融合 Bitcoin Japan株式会社(旧堀田丸正)は11日、臨時株主総会で商号変更を完了し、ビットコイン財務戦略の詳細を発表した。 関連:…
11:40
ソフトバンクG、エヌビディア株を9000億円で全売却、オープンAI投資へシフト
日本のソフトバンクグループが保有のエヌビディア株を全売却し、オープンAIへの最大400億ドル投資に充てる。ビジョンファンドは234億ドルの投資利益を計上し、純利益は前年比2倍以上となった。
11:15
XRP現物ETF、今週中に米国で上場見込みか 最終書類提出=専門家
カナリー・キャピタルがXRP現物ETFのナスダック上場に向けた8-Aフォームを提出した。専門家は明日か木曜日のローンチを示唆しており、米国で2つ目のXRP追跡ETFとなる見込みだ。
10:35
ビットコイン量子コンピュータ対策で議論白熱に、アドレス移行提案の是非めぐり
仮想通貨ビットコインの量子コンピュータ対策として、Taprootアドレスからの移行が提案され議論が起こった。量子耐性の獲得方法で専門家の見解が分かれている。
10:25
7年ぶりの米国ICO「モナド」、トークンセール開示文書を公開 評価額3800億円弱
モナド財団が11日、MONトークンのコインベース公開販売に関する開示文書を発表。FDV約3,750億円、最大75億トークンを販売。大口集中を防ぐ「ボトムアップ方式」を採用し、11月17日から販売開始。
10:10
ソラナ現物ETF、取引開始から10日間連続で資金が純流入
仮想通貨ソラナの現物ETFは10日時点で、取引開始から10日間連続で資金が純流入。この状況について、事前の予想を上回っているとの見方が上がった。
08:05
スタンダードチャータード、シンガポールでステーブルコイン決済カード「デカード」を支援
スタンダードチャータードがDCSカードセンターと提携し、ステーブルコインを実店舗で使用できるクレジットカード「デカード」の主要銀行パートナーとなった。
07:35
プライズピックス、ポリマーケットと提携 米国で予測市場参入
プライズピックスが世界最大の予測市場プラットフォームのポリマーケットと複数年提携を締結した。連邦規制下でスポーツやエンターテインメントに関する予測市場契約を提供し、米国での事業拡大を目指す。
07:02
メタプラネット、株主数が日本の人口の約0.2%相当まで増加
仮想通貨ビットコイン財務企業メタプラネットのサイモン・ゲロヴィッチ代表取締役社長は、同社の株主数が日本の人口の約0.2%相当にまで増加したと報告。過去数カ月で日本の株主数は66%増加したとも説明した。
06:30
TDコーウェン、ビットコイン年末価格を14万ドルと予想 ストラテジーのBTC追加購入数も試算
TDコーウェンがストラテジーの新規ユーロ建て優先株発行により6720ビットコインが追加されると予測した。ビットコインの年末ベースケース価格は14万1277ドルに据え置かれ、強気シナリオでは16万ドルを想定。
06:05
ブラジル中銀、仮想通貨と国際資本取引の新ルール導入
ブラジル中央銀行が仮想通貨取引および国際資本取引に関する包括的な規制を発表。サービス提供企業への許可制度や報告義務を設け、資本移動の透明化および安全性を強化する。
05:35
中国がアメリカによる20兆円ビットコイン窃取を主張、ルビアンハッキング事件で
中国国家計算機ウイルス緊急対応センターが、2020年のルビアンマイニングプールから127,272ビットコインが盗まれた事件について、米国政府による国家級ハッキング作戦だとする報告書を公表した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧