*本レポートは、クリプトアナリストである仮想NISHI(@Nishi8maru)氏が、CoinPostに寄稿した記事です。
仮想通貨マーケットレポート(12/31 AM7時)
2024年の年末、暗号資産(仮想通貨)市場は出来高が少ない薄商いの中、激しい値動きを見せた。機関投資家の参加が減少していることに加え、オプションカットオフや大手取引所のSQ(先物清算)イベントが終了したことにより、相場の上値や下値を抑えていた要因が一時的に解消された状況にある。
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12月30〜31日相場状況
ビットコイン(BTC)はオーダーブックの状況を見ると、Bid(買い注文)とAsk(売り注文)ともに明確な支持線が存在せず、乱高下を繰り返している。年末の出来高が少ない状況下では、一時的な注文によって激しい値動きを見せる、いわゆる「シンプソンズチャート」の形成が確認されている。
また、成行注文の動向を分析すると、デリバティブ市場が主導して売りが進んでいる様子が見受けられる。この背景には、年末の利益確定売りを狙った売りポジションの存在がある可能性が考えられる。
現状分析(12/31日AM7時)
2024年のビットコイン市場は、年初から一時的に1,000万円幅を超える上昇を記録するなど、激動の年であった。過去の急騰した2017年および2021年の翌年をみると、正月期間中に停滞する傾向があった。
一方で、正月のビットコインが停滞する期間中において、アルトコインが上昇する動きが観測されることもある。年末年始は機関投資家の参加が減少し、仮想通貨市場内の市場参加者の変化に起因する資金循環が変化しやすい時期にあり、動向を注視する必要がある。
今後の重要な日程
- 1/1日 元旦
- 1/2日 PMI(購買担当者景気指数・確報値) 12月 公表
- 1/4日 米ISM製造業景気指数 12月 公表
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