ユーザーベース拡大に対応する案
暗号資産(仮想通貨)ソラナ(SOL)の開発者達は、スケーラビリティを向上させ、セキュリティを強化するための改善案を公開した。
まず開発者達は昨年12月20日、「格子ベース(lattice-based)ハッシュ」と呼ばれる計算方法を導入する改善案「SIMD-215」をgithubで公開した。これはソラナのユーザーベース拡大に対応するものだ。
新しいアカウントが作成された際には、そのアカウントが新しいことを証明する必要がある。この関連で、現在はシステムがすべてのアカウントの状態を定期的に再計算している状況だが、ユーザー数が増えるにつれ負荷も大きくなる。
これに対して「格子ベースハッシュ」を導入すると、すべてを再計算するのではなく、変更されたアカウントのみを更新することが可能だ。これによって、より計算が高速でシンプルになり、使用するリソースも少なくなり、ソラナのチェーンは多数のアカウントをより簡単に処理できるようになる。
このアップグレードが行われる場合は、バリデータによる投票などが行われる見込みだ。開発者は、ノードが変更に適応できるように段階的に展開することを提案している。
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量子耐性強化への取り組み
ソラナ開発者deanmlittlesi氏は最近、「Winternitz Vault」を発表している。同氏は、量子コンピュータのリスクから資産を保護するためのソリューションになると主張している。
これは、すべてのトランザクションに対して新しく暗号キーを生成する署名システムだ。キーが絶えず変化することになり、量子コンピュータによる攻撃の脅威を低下させる。
この機能はユーザーが選択するオプションとして提供されるものだ。各トランザクションが新しい署名を生成するため、ユーザー側もいくつか追加手順を処理しなければならない。
量子コンピュータが仮想通貨に与える脅威については様々に議論されている。イーサリアム(ETH)のヴィタリック・ブテリン共同創設者は、例え量子コンピュータが本当に登場したとしても、一般に普及するまでには数十年かかる可能性もあるとしていた。一方で、対応策も考察している。
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新規開発者がイーサリアム超え
ソラナのエコシステムは成長を続けており、昨年12月には新規開発者数でイーサリアムを上回ったとのレポートが発表された。
Electric Capitalによると、過去1年間で新規開発者が最も多かったのはソラナで7,625人。イーサリアムの6,244人より多かった格好だ。
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