はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

「RWA・米政府資産トークン化はビットコインにも恩恵を」NYDIG

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

「トークン化のトレンドはBTCの利益に」

米大手暗号資産(仮想通貨)投資企業NYDIGのグレッグ・シポラロ氏は21日、米国の政府支出や金(ゴールド)準備金をブロックチェーンで追跡するというアイデアについて見解を示した。

関連して、現実資産(RWA)トークン化は、間接的にビットコイン(BTC)など仮想通貨にも利益をもたらしうると意見している。

RWAとは

「Real World Asset(現実資産)」の略。ブロックチェーン上でトークン化されるRWAには不動産、アート作品、トレーディングカード等の実物資産、株や債券等の有価証券などが含まれる。RWAのトークン化の可能性は、資産運用最大手ブラックロックらも注目している。

背景としてはここ数週間、トランプ政権内で、米国のゴールド準備金の監査および、現在の市場価格で評価しなおすことを検討する気運が高まっていることがある。

例えば、ランド・ポール上院議員は2月、政府効率化省(DOGE)に、米国財務省が保有する現物のゴールド1億4,730万オンスが実際に保管されているか確認するよう求めた。

なお、ゴールドはトランプ政権の関税政策やインフレ懸念などを背景にして史上最高値を突破している。

関連ゴールド(金)建てステーブルコインは米ドル建てを凌駕する可能性 マックス・カイザー氏が予測

この機会に、政府がビットコインを準備金として持つことを提唱するシンシア・ルミス上院議員は、ビットコインならば、ゴールドとは違ってブロックチェーンに記録されているため、わざわざ監査を行う必要はないと発言。ビットコインを準備金として持つ利点をアピールしている。

また、政府効率化省(DOGE)を率いるイーロン・マスク氏や、仮想通貨業界からは、ブロックチェーンにより政府支出や米国の資産を追跡することを提案する声が上がっているところだ。

マスク氏は、政府支出の透明性向上のため、連邦支出、建物の管理、支払いやデータの処理などをブロックチェーンで記録することを構想。コインベースCEOなどもこれに賛同していた。

トークン化資産とビットコインの違い

シポラロ氏は、こうした資産追跡はRWAトークン化やブロックチェーン技術で可能になるとみなして議論を進めている。その上で、こうした技術とビットコインなど仮想通貨の違いも論じた。

関連:フィデリティ、米ドル建てMMF「FYHXX」のイーサリアム上トークン化を申請 

まず、資産トークン化とブロックチェーン上での取引記録により、透明性、コスト効率、監査可能性、市場へのアクセスが向上する可能性があると述べている。ただ、こうしたシステムでは中央集権的な組織による管理が必要だと続けた。

一方で、ビットコインなどパブリックブロックチェーンは、中央集権的な組織を排除するように設計されているところが大きく性質を異にすると指摘している。

そのため、RWAトークン化はビットコインと直接的な影響関係は、ほとんどないと述べる格好だ。ただし、こうしたデジタル資産のトレンドが拡大し、社会で認知度が高まれば、ビットコインにも注目を集め、利益をもたらす可能性があると論じた。

シポラロ氏は、トランプ政権でブロックチェーンや資産トークン化が議論されれば、それだけ近接分野である仮想通貨にも注目が集まると見ている。RWAトークン化の関連カテゴリーには、ONDOやPLUMEなどの銘柄が挙げられる。

また、シポラロ氏は、業界関係者の情報から判断すると、資産トークン化は今後も続くトレンドだろうとも述べた。

「現在のデジタル資産サイクルで開発されている中で重要なものの一つ」であり、ブラックロック、フランクリンテンプルトン、アポロ、ウィズダムツリーなど様々な企業が、ファンドをトークン化していると指摘した。

関連:仮想通貨投資で世界との情報格差解消へ AI多言語プラットフォーム「CoinPost Terminal」アルファ版ローンチ

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/04 木曜日
08:55
米SECが仮想通貨含む高レバレッジETFを阻止、3倍・5倍商品の審査停止を通告
米SECが株式や仮想通貨の日次リターンを3倍・5倍に増幅するETFの審査を停止した。プロシェアーズは3倍レバレッジ仮想通貨商品を含む複数の申請を取り下げている。
08:02
アンソロピックが来年IPO検討か、評価額3000億ドル超目指す=報道
AI企業アンソロピックが早ければ来年にもIPOを検討している。マイクロソフトとエヌビディアから合計150億ドルの出資確約を得ており、オープンAIと上場を競う。
07:35
DeFi保険サービス「Firelight」、XRPのステーキング機能をローンチ
DeFiの保険サービスを開発するFirelightは、Firelight Protocolをローンチ。まずは仮想通貨XRPをステーキングできる機能を提供する。
07:00
イーサリアム「フサカ」実装完了、レイヤー2取引手数料削減
仮想通貨イーサリアムの「フサカ」アップグレードが実施された。PeerDAS技術の導入によりバリデーターの処理負担が軽減され、レイヤー2の取引速度向上と手数料削減が実現。次期アップグレード「グラムステルダム」の準備も進行中だ。
06:35
フランクリン・テンプルトンもソラナETFを上場、ステーキング報酬を付与
米大手資産運用会社フランクリン・テンプルトンがソラナETFをNYSEアーカに上場した。最大100%のステーキングで報酬を付与。コインベースが管理を担当。
06:10
ソラナスマホの独自仮想通貨「SKR」、来年1月発行予定 30%がエアドロップに
スマホ製造のソラナ・モバイルがネイティブトークンSKRを2026年1月に発行すると発表した。ローンチ時に30%がエアドロップされる。
05:45
ストラテジーがMSCI指数残留へ協議、ドル準備金確保は弱気相場への備え
ストラテジーのセイラー会長は指数プロバイダーMSCIとの協議を認めた。同社は14.4億ドルの米ドル準備金を確保しており、クリプトクアントはビットコインの長期的な下落に備えた戦術的転換と分析。
12/03 水曜日
17:03
XRP現物ETF、2週間弱で約1200億円規模に到達 仮想通貨ETF史上2番目の速さ
XRP現物ETFが上場13日で8億ドル超の流入を達成し、ビットコインETFに次ぐ史上2番目の速さを記録。ソラナETFを大きく上回るペースで、アナリストは最大1兆円超の市場規模を予測。
16:25
バイナンス(海外)、15種類の現物取引ペアを停止へ 12月5日実施
バイナンス(海外)は流動性レビューに基づき、12月5日に現物取引ペア15種を停止すると発表。停止は特定ペアのみで、対象トークンの上場廃止を意味しない。取引ボットも同時に終了予定。
15:14
ゲンスラー前SEC委員長「仮想通貨は投機的」 ビットコイン除く全トークンに警告
ゲンスラー前SEC委員長がブルームバーグのインタビューで、ビットコインを除くすべての仮想通貨を「極めて投機的」と評価。退任後も投資家保護の重要性を強調し、規制の観点からビットコインのみをコモディティとして区別する姿勢を維持している。
15:00
HashPortウォレット、Pontaポイントでステーブルコインの購入が可能に
HashPortは12月1日、HashPort WalletでPontaポイントをBase上のUSDCやcbBTCに交換できる「オンランプ」機能と、暗号資産をau PAYギフトカードに変換する「オフランプ」機能を開始した。
13:40
カルシが米CNNの公式パートナーに、予測市場のリアルタイムデータを報道に統合
米予測市場プラットフォームのカルシがCNNと提携し公式予測市場パートナーになった。カルシのリアルタイムデータがCNN番組全体に統合され、政治的・文化的イベントの確率情報を報道に活用する。ソラナ上でのトークン化予測市場も開始した。
12:45
ストラテジーCEO「米ドル準備金でビットコイン売却回避」、配当戦略を語る
米ストラテジー社CEOが今後の準備金や配当戦略を詳細に説明した。米ドル準備金で当面の配当資金を確保し、ビットコイン売却を回避する。レンディング参入の可能性も示唆した。
12:14
イーロンの「Xマネー」決済システム開発で人材募集 ソラナが支援表明
イーロン・マスク氏のX Moneyが決済プラットフォームの技術責任者を募集。ソラナが協力を表明し、仮想通貨統合の可能性に注目が集まる。WeChat型スーパーアプリ実現への動きを解説。
10:32
「資産トークン化が金融のあり方を変革」ブラックロックのフィンクCEOらが論説
ブラックロックのフィンクCEOらが現実資産(RWA)トークン化の可能性を様々な観点から解説した。トークン化の2つの大きな利点や規制当局の役割などにも言及している。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧