NVIDIAプログラムへの参加は、Web2における競合「Infer」買収に続き、「機械学習と人工知能におけるプライバシー保護の標準となる」という、Arciumのミッション実現における重要なマイルストーンだ。
インセプション・プログラムへの参加
2025年3月25日、スイス / ツーク – 暗号化スーパーコンピュータの「Arcium」が、NVIDIAのインセプション・プログラムに参加した。このプログラムは、スタートアップの技術革新とビジネス成長の加速を支援するものである。Arciumは、NVIDIAが提供する業界最高のツールとリソースを活用することで、次世代の人工知能(AI)および機械学習(ML)のアプリケーションをプライバシー保護面から強化し、プライベートAIのビジョン実現を推し進める。
Arciumのインセプション・プログラムへの参加は、Web2の世界においてかつては競り合ったInferの買収に続く「次の一手」だ。Inferは、世界で最も有名な機密コンピューティングおよびプライベートAIプロバイダだった。
10年以上にわたって業界の一線にいたInferは、2024年11月には JP MorganとAmazonから2,500万ドルの出資を受けている。Arciumは、プライベートAIインフラストラクチャをサポートするために、Inferのコアテクノロジーと30以上の特許を手中にしたのだ。
日常的なサービスにAIを採用する業界が増える中、「知的財産の保護」「データ漏洩リスクの軽減」「プライバシー規制の遵守」のため、プライベートAIツールの必要性が急激に高まっている。Arciumの暗号化スーパーコンピュータは、完全に暗号化された状態での情報の安全な処理を可能にする。
ヤニック・シュラーデ氏のコメント
Arciumの共同創設者兼CEOであるヤニック・シュラーデ(Yannik Schrade)氏は次のように語る。
「AIを取引に使う組織は、戦略の漏洩を防ぐためのプライバシーを必要としている。医療機関では、機密性の高い患者情報を保護するために、暗号化が不可欠だ。AIシステムもまた、独自のアルゴリズムとユーザーデータを保護するために機密性を必要としている。
NVIDIAの最先端のリソースを活用することで、ArciumはプライベートAIアプリケーションをサポートする、最先端の技術スタックとなる立場を手に入れた。」
シュラーデ氏は次のように締めくくった。
「コンピューティングの世界に新しいパラダイムが到来しつつある。NVIDIAのインセプション・プログラムにより、ArciumはプライベートAIの実現に向けて世界の先頭に立った。
今回の動きにより、メインネットでのローンチに先立って、Arciumの技術スタックがさらに強化される。このプログラムによって、我われはプライベートAIをすべての業界に導入し、データセキュリティ上の懸念がイノベーションの妨げとならない世界を構築するという我われのミッションを加速させる。」
関心のある方は、Arciumの公式ウェブサイトでインセプション・プログラムの近日公開予定のパブリック・テストネットの詳細をご覧ください。
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Arciumについて
Arciumは、暗号化された計算を実行するための「信頼性」「検証可能性」「効率性」を兼ね備えたフレームワークを提供する、暗号化スーパーコンピュータである。Arciumは、暗号化された計算を実行するための「信頼性」「検証可能性」「効率性」を兼ね備えたフレームワークを、開発者、アプリケーション、業界全体に提供する。
Arciumを採用することで、インターネットは完全に暗号化された状態でデータを最大限に利用することができるようになる。Arciumは「インターネット全体を暗号化する」ことをミッションとしており、Greenfield Capital, Coinbase Ventures、Heartcore Capital、Longhash VC、L2 Iterative Ventures、 Anagramをはじめとする著名投資家から支援を受けている。
メディアからのお問い合わせはarcium@wachsman.comまで
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