現在、イーサリアム(Ethereum)、ポリゴン(Polygon)、ソラナ(Solana)など数多くのブロックチェーンが存在しています。あるチェーンから別のチェーンへ資金を移動させたい時に必要になるのが「ブリッジ」です。
本記事では、ブリッジの基本概念から、ブリッジ「Stargate(スターゲート)」の具体的な使い方、利用時の注意点までわかりやすく解説します。
仮想通貨のブリッジとは?
ブロックチェーンは基本的に独立したネットワークです。イーサリアムはイーサリアム、ソラナはソラナで、それぞれ別の仕組みで動いています。
イーサリアムやソラナの他に、ポリゴンやアバランチなど数多くのブロックチェーンが存在しています。「イーサリアム上にあるUSDCを、手数料の安いポリゴンで使いたい」「ソラナ上のDeFiを試してみたい」といった場合に、異なるチェーン間で資産を移動させる手段が必要になります。
これを実現するのが「ブリッジ」です。ブリッジの名の通り、それぞれのチェーン同士をつなぎ、資産を行き来させる役割を担います。
ブリッジの基本的な仕組み
ブリッジには、元のチェーンでトークンをロックして別のチェーンで同じ量のラッピングしたトークンを発行するものや、LayerZeroのようなメッセージングインフラを利用して資産を移動させるものがあります。代表例がスターゲートで、ラッピングなしでトークンを送れるのが特徴です。詳しくは「LayerZeroとは?」を参考にしてください。
なお、ブリッジとよく混同される「スワップ」とは異なります。スワップは同一チェーン内でトークンAをトークンBに交換する操作ですが、ブリッジは異なるチェーン間で同じトークンを移動させるものです。
例えば、イーサリアムのUSDCをポリゴンのUSDCに変える場合はブリッジ、イーサリアムのUSDCをイーサリアムのETHに交換したい場合はスワップとなります。
関連:DEX(分散型取引所)とは?Uniswap(ユニスワップ)の使い方を解説
ブリッジのやり方・手順(Stargate)
ここでは、LayerZeroの技術を活用したブリッジ「Stargate(スターゲート)」を使って、USDCをイーサリアムからポリゴン(Polygon)へ送る方法を解説します。
スターゲートは、USDC・USDT・ETHなどの資産を複数のチェーン間でシームレスに移動できるブリッジです。2025年8月にLayerZero財団が約1億1,000万ドル(約165億円)で買収し、現在はLayerZeroエコシステムの中核サービスとなっています。詳しい説明については「LayerZeroとは?」をご覧ください。
なお、USDCは国内取引所を通して購入することが可能です。詳しくは以下の記事をご覧ください。
関連:ステーブルコイン「USDC」の買い方と特徴|SBI VCトレードでの購入方法を解説
① 通常のUSDCブリッジ(ETH → Polygon)
POLを既に持っている人向け。到着するのはUSDCのみ。
② ガス代つきブリッジ(ETH → Polygon)
ポリゴンが初めての人向け。USDCと一緒にPOL(ガス代)も届く。
ブリッジの際にはガス代(ブロックチェーン上の操作に必要な手数料)がかかります。送金先のチェーンにガス代がないと資産を動かせないため、ガス代を持っていない場合は②のガス代つきブリッジが便利です。ガス代についての詳しい説明は「メタマスクのガス代」をご覧ください。
1. USDCをブリッジする(Ethereum → Polygon)
まず最も基本的な方法です。イーサリアム上のUSDCをポリゴンへ移す場合、操作はとても簡単で、必要なのはETHのガス代だけです。
① スターゲートの公式サイトへアクセスし、ウォレット接続
公式サイトにアクセスし、右上の「Connect Wallet」からMetaMaskを接続します。

出典:スターゲート
② 画面上部の「From / To」で送信元をイーサリアム、受信先をポリゴンに設定し、USDCを選んで移したい数量を入力します。

出典:スターゲート
③ 「Transfer」をクリックし、MetaMaskで承認(「確認」をクリック)

出典:スターゲート
ガス代(ETH)が必要なので、少し余裕を持ってETHをウォレットに用意しておきます。
④ 数分でポリゴンネットワークにUSDCが届く
これで基本のブリッジは完了です。
【スリッページの設定】
スリッページとは、取引を実行した時に「予想していた受取額」と「実際に成立した受取額」がずれてしまう現象のことです。ボラティリティが高い時や流動性が少ないプールでは、このズレが起きやすくなります。
スターゲートでは、「Advanced Transfer」でこの価格変動をどこまで許容するかを%で指定でき、低くすると取引は失敗しやすく、高くすると受取額が減るリスクが高まります。
デフォルトでは0.5%に設定されていますが、必要であれば③「Transfer」をクリックする前に確認、設定します。

出典:スターゲート
2. ガス代つきブリッジを使う(Ethereum → Polygon)
通常ブリッジでは、ポリゴン側にUSDCだけ届きます。
しかし、ポリゴンで取引を続けるにはPOL(ガス代)が必要。USDCを受け取ってもガス代がなくて動けない状態が起きやすい。
そこで便利なのが、スターゲートの「ガス代つきブリッジ」機能です。
ブリッジ完了後に、ポリゴンで使える少額のPOL(ガス代)を一緒に届けてくれるという初心者にも非常に助かる仕組みです。
設定方法(通常ブリッジとほぼ同じ)
① USDCと数量を入力
基本設定は通常と同じです。
② 「Advanced Transfer」を開き、Gas on destination を ON
「Advanced Transfer」をクリック

出典:スターゲート
Gas on Destination → Medium(推奨) に設定

出典:スターゲート
この設定にすると、ブリッジ後すぐに操作できるだけのPOLが自動的に送られてきます。取引所でPOLを買って送る手間がなくなり、とても便利です。
③必要であれば、同じ画面でスリッページを設定します。
④ 「Transfer」をクリック → MetaMaskで承認
イーサリアム側のガス代(ETH)は必要です。
⑤ ポリゴンにUSDC+ガス代用POLが同時に到着
これでポリゴン側での操作(スワップ、L2移動、ステーキングなど)がすぐに始められます。
なお、POLは国内取引所でも購入可能です。事前にまとまった量を用意しておきたい場合は、取引所で調達してウォレットに送金する方法もあります。
ポリゴン(POL)のガス代調達に
関連:ポリゴン(POL)の買い方・使い方|ガス代の用意におすすめ取引所
ブリッジ利用時の注意点・リスク
ブリッジは便利なツールですが、利用時にはいくつかのリスクと注意点があります。
技術面のリスク
- クロスチェーン攻撃のリスク:ブリッジはハッカーの標的になりやすく、過去には大規模なハッキング被害が発生しています。100%安全とは言えないため、大きな金額を一度に移動させることは避けましょう。
- スマートコントラクトのバグ:ブリッジを動かすプログラムに不具合があった場合、資産が失われるリスクがあります。
操作上の注意点
- ガス代不足に注意:送金先のチェーンにガス代がないと資産を動かせません。初めて使うチェーンの場合は「ガス代つきブリッジ」を活用するか、事前にガス代を用意しておきましょう。
- 送金ミスは基本的に戻らない:チェーンの選択やアドレスの入力を間違えると、資産を取り戻すことは非常に困難です。送信前に必ず二重チェックしてください。
- ネットワーク混雑時の遅延:ネットワークが混雑していると、着金が遅れたりガス代が一時的に高騰することがあります。
初心者が意識すべき3つのポイント
ブリッジを安全に使うために、以下の3点を意識しましょう。
- 少額で試す:初めてのブリッジは必ず少額でテストし、問題なく届くことを確認してから本番の送金を行う。
- ガス代を確認:送信元・送信先両方のガス代を事前に用意しておく。
- 送信前に二重チェック:チェーン選択、金額、アドレスを送信前に必ず確認する。
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