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カナダ中央銀行など、分散台帳技術で約110億円のトークン化債券を初発行

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

この記事のポイント
  • 実証実験「Project Samara」を完了
  • 効率化の成果が確認された一方、規制・普及面での課題も浮き彫りに

4機関が共同実証実験を完了

カナダ銀行(中央銀行)、カナダ輸出開発公社(EDC)、RBCキャピタルマーケッツ、TDバンク・グループの4機関は5日、分散台帳技術(DLT)を活用した債券発行・決済の実証実験「Project Samara」を成功裏に完了したと発表した。

実験の主要マイルストーンとして、EDCが今週カナダ初のトークン化債券を発行した。満期3カ月未満、カナダドル建て1億カナダドル(約110億円)相当の債券を限定的な投資家グループに対して発行し、ホールセール中央銀行預金による決済を実現した。

今回使用した「Samara Platform」はHyperledger Fabricをベースに構築され、債券の発行から入札、クーポン支払い、流通市場取引に至る全工程をDLT上で一元処理。即時決済やオンチェーンでの流通市場取引が可能となった。

実験では業務効率やデータ整合性の向上が確認された一方、システムの複雑性や新たなガバナンス体制の必要性、現行規制との乖離といった課題も浮き彫りになった。広範な普及にはインフラ統合の障壁があり、短期的な拡大は緩やかになるとみられる。

カナダ銀行の決済・監督・監視担当執行役員のロン・モロー氏は「公共部門と民間が連携してイノベーションを活用した好例だ」とコメント。EDCのスコット・ムーア最高執行責任者は「カナダ初のトークン化債券発行は画期的なマイルストーン」と述べた。

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