はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

マスターカード、AIエージェント決済に本格参入

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

この記事のポイント
  • MastercardがAI決済インフラ提供、既存カードでの代理購入を可能に
  • Crossmint傘下Lobster.cashがAI決済のデファクト基準を目指す

「AI代理人」向け決済インフラ構築、Lobster.cashと連携

決済大手のマスターカード(Mastercard)は16日、仮想通貨決済インフラ企業のクロスミント(Crossmint)が開発したAIエージェント向け決済ソリューション「Lobster.cash」との戦略的提携を発表した。

本提携により、マスターカードのカード保有者は、AIエージェントに対して自身の決済カードを使用するための決済権限を安全に委託できるようになり、自律型AIが人間を介さずに商取引を行う「エージェント型コマース」が現実味を帯びている。

Lobster.cashは、クロスミントが構築したAIエージェント専用の決済インフラであり、OpenClawやClaude Code、Devinといった主要なエージェントプラットフォームに対応している。

ユーザーは新たな仮想通貨ウォレットやカードを作成することなく、手持ちのマスターカードをLobster.cashに接続することで、AIエージェントに予算や用途、期間をあらかじめ設定した決済権限をプログラム可能な形で付与することができる。

本システムの核となるのは、マスターカードがグーグル等と共同開発した「Verifiable Intent(検証可能な意図)」フレームワークであり、全ての取引に暗号学的な認可証明が付与される。データ保護とトークン化技術を専門とするセキュリティ基盤のベイシス・セオリーを認証層に採用したこの仕組みにより、カード発行体はAIによる決済がユーザーの明示的な同意に基づいているかを動的に検証でき、代理決済に伴う不正利用リスクを構造的に排除している。

現在、OpenClawは100万を超えるエージェントが配備されるなど爆発的な成長を遂げており、今回のインフラ統合がもたらす市場への波及効果は極めて大きいだろう。これまでAIエージェントの決済はプラットフォーム独自の管理下に限定されていたが、世界的な決済ネットワークと連携したことで、既存の金融エコシステムとAI経済圏が初めて本格的に接続されることとなった。

関連記事:米財務省、AIモデル「Mythos(ミトス)」へのアクセスを要求 金融システムの防御強化目論む

米財務省のコーコスCIOが「Mythos」へのアクセスを要求。国防総省が同社をサプライチェーン上のリスクと指定しているものの、財務省は金融システムの脆弱性特定に向けた導入を優先しており、ウォール街の大手銀行とともにサイバー防御体制の構築を進めている。

マスターカードの戦略的展望

マスターカードは以前からAIエージェントを次世代の成長の鍵と位置づけており、マイケル・ミーバッハCEOは2025年第3四半期の決算説明会にて「エージェント型コマースの時代は既に到来している」と言及していた。

同社は既にOpenAIなどとプロトコル開発を進めており、SantanderやDBSといったグローバル金融機関が先行して導入を開始するなど、ステーブルコインと並ぶ収益の柱としてAI決済の標準化を加速させている。

AIエージェントが個人の好みや予算に基づいて自律的に航空券を予約し、決済まで完結させる未来は、決済ネットワークの進化によって今や現実のロードマップへと組み込まれた。

仮想通貨決済技術と伝統的金融の高度な融合は、取引コストの低減と経済活動の自動化を加速させ、決済サービス業界のビジネスモデルを根本から変革する可能性を秘めている。

関連:【2026年最新】ステーブルコインとは?仕組み・種類・リスク・将来性を徹底解説

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
06/01 月曜日
10:27
セイラー氏「Working Better」投稿 ビットコイン追加購入を示唆か
ストラテジーのマイケル・セイラー会長が5月31日、恒例のオレンジドットチャートとともに「Working Better」と投稿。過去の購入発表前に繰り返されてきた行動パターンで、数週間ぶりとなるBTC買い増しへの観測が広がっている。
08:39
FRBウォラー理事、ステーブルコインが米金融政策の影響を世界に拡大と発言
米連邦準備制度理事会のウォラー理事が5月31日、クロアチアの経済会議でステーブルコインの世界普及が米金融政策の波及効果を広げると発言。CBDCには懐疑的な立場を改めて示し、英中銀との見解の相違も浮き彫りになった。
08:03
ビットコインのボラティリティ、金に接近 IBITは株式を上回る=専門家
この記事のポイント ビットコインの60日ヒストリカル・ボラティリティが金水準に接近 IBIT、イラン戦争勃発後もSPY比2倍超のリターンを維持 ブラックロックのシニアETFアナ…
05/31 日曜日
11:30
ビットコイン停戦延長報道で下げ渋り、米株動向と中東情勢が焦点に|bitbankアナリスト寄稿
ビットコイン(BTC)対円が1230万円台から1160万円台へ軟化。米・イラン軍事衝突が重石となるなか、停戦60日延長の報道で下げ渋り。米株ETFへの資金流入とトランプ氏の停戦承認が目先の焦点。
09:25
週刊仮想通貨ニュース(5/29)|クラリティー法審議・スペースX・テスラ合併憶測・HYPE上昇の最新動向まとめ
今週は、米クラリティー法の審議の動向、スペースX・テスラ合併の場合の仮想通貨ビットコイン保有数、ハイパーリキッド上昇の要因分析に関する記事が関心を集めた。
05/30 土曜日
13:45
ルミス米議員「今国会を逃せば次は2030年」、クラリティー法案成立促す
米上院のルミス議員は5月30日、仮想通貨市場構造法「クラリティー法」の今国会での成立を逃せば次の立法機会は2030年になると警告した。JPモルガンCEOのダイモン氏は現行案に反対を表明。
13:25
スイ、ユーザー取引を一時停止 三日連続で断続的なネットワーク障害
仮想通貨スイ(SUI)のメインネットが5月30日、エポック移行処理の失敗によりユーザー取引を停止した。v1.72リリースを起点とする障害が3日連続で発生し、バリデーターが修正を実装して復旧した。
10:25
ストラテジー、48億円相当のビットコインをコインベースへ送金 目的は不明
ビットコイン保有企業最大手ストラテジーが約400枚のビットコインをコインベースへ送金し、売却やウォレットシャッフルする可能性が浮上。セイラー会長の発言など最新動向を解説。
10:10
FBI、詐欺拠点摘発で1.2兆円相当の仮想通貨を押収 米政府史上最高額
FBIはアジア・中東に展開する詐欺拠点の一斉摘発で127000BTC超を押収した。カンボジア企業CEOの逮捕など約300人を拘束し、米政府史上最高額の没収となった。
08:30
CFTCがビットコイン無期限先物を解禁、米国機関投資家のオフショア依存に終止符
米CFTCは29日、KalshiEXのビットコイン無期限先物(BTCPERP)を先物契約として承認した。CoinbaseもDeribit経由の仮想通貨デリバティブ提供でノーアクションレターを取得し米国内でのパーペチュアル取引が正式に解禁された。
08:00
Base、Azulアップグレードをメインネットで実施
仮想通貨取引所コインベース支援のイーサリアムL2のBaseは、アップグレードBase Azulをメインネットで実行したことを発表。処理速度や安全性が向上した。
07:30
米財務省、イラン関連仮想通貨の押収累計額が1600億円相当に
米財務省ベッセント長官は、イラン政権に関連する仮想通貨の押収総額が約10億ドルに達したと明らかにした。4月末時点の約5億ドルから倍増しており、ウォレットを直接差し押さえた事例もある。
06:55
NYSE親会社ICE「ハイパーリキッドと相互学習中」 ナスダックより大規模と評価
米インターコンチネンタル取引所(ICE)のスプレッチャーCEOが、Hyperliquidと双方向で協議中と明かした。規制対象取引所での24時間無期限先物提供を認めるよう当局に求めている。
06:15
JPモルガンのダイモンCEO、「銀行界はクラリティー法案を拒否」と明言
JPモルガンCEOジェイミー・ダイモン氏が5月29日のフォックスビジネス出演でクラリティー法の現行案を批判し銀行は受け入れないと発言。上院では複数の優先案件が競合しており、投資銀行TDコーウェンは8月前の成立を困難とみている。
05:00
ステーブルコイン発行企業PaxosがSEC清算機関に登録、仮想通貨関連企業として米国初
Paxosの子会社PSSCが米SECより清算機関として正式登録を受け、仮想通貨関連企業として唯一の中央証券保管機関に認定された。2019年から続く規制当局との7年越しの協議が実を結んだ。
今から始める仮想通貨特集
通貨データ
重要指標
一覧
新着指標
一覧