はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米クラリティー法案の成立確率は約50%、ギャラクシーが分析 残る5つの障壁と8月までの立法期限

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

この記事のポイント
  • ポリマーケットも成立確率を50%と予測
  • 5月中旬を過ぎると成立確率が急低下と警告

法案成立確率は約50%と分析

ギャラクシー・デジタルは4月22日付のリサーチレポートで、米仮想通貨市場構造法「クラリティー法案」が2026年中に成立する確率を「約50%、あるいはそれ以下」と分析した。

予測市場ポリマーケットも同法案の成立確率を50%と見込んでおり、投資銀行TDカウエンのアナリスト、ジャレット・サイバーグ氏も「成立は可能だが、実現する確率は低いだろう」と悲観的な見解を示している。

上院銀行委員会の主要交渉者であるトム・ティリス議員は4月21日、採決を5月以降に先送りする方針を表明した。ギャラクシーの分析によれば、法案が大統領署名に至るには、上院銀行委員会での採決、上院本会議での60票以上の賛成、農業委員会版との統合、下院可決版との調整という5段階の手続きを順番に経る必要があり、8月10日の議会夏季休会までが事実上の期限となる。

クラリティー法案は2025年7月に下院を294対134の賛成多数で通過しており、民主党からも78名が賛成票を投じた。上院では1月以降、ステーブルコイン保有への報酬(利回り)をめぐる銀行業界と仮想通貨業界の対立が主な障壁となってきた。3月20日にティリス議員とアンジェラ・オルソブルックス議員が妥協案に原則合意し、4月10日にはコインベースのブライアン・アームストロングCEOが支持を表明したことで、この点は解消に向かっている。

関連記事:米クラリティー法案、上院採決が5月以降にずれ込む見通し=報道

米上院銀行委員会のティリス議員が4月中の採決を否定し、5月以降の開催を求めた。ステーブルコイン利回りをめぐる銀行業界と仮想通貨業界の対立が続いており、法案成立の見通しは依然不透明だ。

ステーブルコイン以外に残る5つの論点

ギャラクシーとTDカウエンが指摘する未解決論点の1つ目は、CFTCの委員不足だ。現在は委員長1名のみで運営されており、法案で拡大する権限を担う体制が整っていない。追加委員の指名・承認には数カ月を要するとサイバーグ氏は指摘する。

2つ目は、非カストディアル型ソフトウェア開発者を送金事業者の定義から除外するブロックチェーン規制明確化法(BRCA)の条項で、司法委員会や法執行機関から「捜査の盲点になる」として強い反発を受けている。

3つ目は倫理条項だ。トランプ大統領一家の仮想通貨関連事業からの収益(約14億ドル推定)をめぐり、民主党議員が政府高官の仮想通貨保有を制限する条項の盛り込みを要求している。

4つ目はSECの免除権限を制約しうる条項で、トークン化証券や現実資産に関するSECの柔軟な対応を損なうとして実務家や民主党議員が問題視している。そして、5つ目はSECの定足数問題で、5席中3席が共和党系のみで占められており、残り2席の民主党系委員の確定が、60票確保と政治的に連動している。

サイバーグ氏はこれらに加え、予測市場規制の抱き合わせ審議や、ホルムズ海峡における仮想通貨通航料問題を受けたマネーロンダリング対策条項の強化要求も障害要因に挙げた。民主党が法案を実質的に無力化しかねない修正案を提出するリスクがあると分析している。

ギャラクシーの分析では、5月上旬から中旬の委員会採決、その後5〜6月中の本会議採決が最も現実的なシナリオとされる。採決が5月中旬を過ぎると成立確率は急低下するとしており、シンシア・ラミス議員は「今年成立しなければ2030年以降まで遅れる可能性がある」と警告している。

今後の注視点は、ティリス議員によるステーブルコイン利回り妥協案テキストの公開、ティム・スコット委員長による採決日程の発表、委員会採決での賛否の内訳、そしてジョン・スーン上院多数党院内総務が7月4日前までに本会議時間を確保するかどうかの4点だ。これらが順次実現するかどうかが、法案の行方を決める。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
06/07 日曜日
11:30
ビットコイン1000万円台まで下落も底堅く推移、中東情勢改善とETF動向が焦点|bitbankアナリスト寄稿
ビットコイン(BTC)は米・イラン情勢の悪化や米金利上昇を背景に1000万円台まで下落。200週移動平均線近辺では押し目買いが入り底堅く推移した。中東情勢の改善や14営業日ぶりのETF純流入を受け、値固めへの転換が焦点となる。
09:25
週刊仮想通貨ニュース(6/5)|ストラテジーのBTC売却・個人マイナーのBTC採掘成功・ETH分析の動向まとめ
今週は、金融庁による仮想通貨仲介業の新制度施行、個人マイナーのビットコイン採掘成功、スコット・ベッセント米財務長官によるクラリティー法案の夏までの成立要請に関する記事が関心を集めた。
06/06 土曜日
14:00
米SEC、トークン化証券枠組みを策定中
米証券取引委員会の取引・市場担当ディレクターがニューヨークで講演。トークン化証券の枠組み策定やCFTCとの規制協調、無期限先物の法的地位など最新の取り組みを説明した。
13:40
「ストラテジーと現物ETFの大量購入がなければビットコインは2.2万ドルまで下落していた」Cryptoquant創設者が反論
仮想通貨分析プラットフォームCryptoquantのKi創設者は6日、ストラテジーと現物ETFが古参クジラの売却した124万BTCを吸収しなければ、ビットコインは現在も2.2万2,000ドル付近まで下落していた可能性があるとの見解を示した。
11:45
スペースXがxStocks初のトークン化IPO銘柄に、クラーケンで参加受付開始
仮想通貨取引所クラーケンのトークン化株式プラットフォーム「xStocks」を通じてSpaceXのIPO参加受付が始まった。EEAを含む110超の市場で利用可能で、割り当てを受けた投資家は公募価格で1:1裏付けのトークン化株式(SPCXx)を取得できる。
10:50
仮想通貨取引所で金銀や株式など伝統資産の先物が成長=クリプトクアント
仮想通貨取引所における現物取引高が縮小する一方、金・銀・原油などTradFi資産の永久先物が急拡大している。クリプトクアントが最新レポートで分析した。
09:45
米仮想通貨政策団体CCI、ヴォールト規制明確化連合を発足 ギャラクシーとモルフォが主導
仮想通貨業界団体CCIが5日、仮想通貨金庫の規制枠組み整備を目的とした「ヴォールト・コアリション」を設立。ギャラクシーとモルフォが中核を担い、a16zやビットゴーも参加する。
09:30
香港金融管理局、トークン化債券の専門家グループを結成
香港金融管理局は、トークン化債券の専門家グループを結成したことを発表。JPモルガン証券など香港のトークン化債券市場の発展に寄与する経験や関心を持つ専門家を集結した。
08:25
モルガン・スタンレーとギャラクシー、仮想通貨と現物ETFの交換スキームを発表
モルガン・スタンレーとギャラクシー・デジタルが、顧客の仮想通貨を現物ETFシェアに転換するリファーラル提携を発表。最低取引額を500万ドルに引き下げ、手続き期間も最大75%短縮できる。
07:15
ビットコイン年初来安値更新、米金利上昇と複合悪材料が重荷|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは6月6日未明、年初来安値を更新した。5日に公表された米雇用統計が市場予想を上回る内容となったことで米FRBによる金融緩和期待が後退し、金利上昇観測が強まった。
06:55
ジーキャッシュ脆弱性修正済みもZEC急落、サイファーパンクは「FUDだ」と反論
ジーキャッシュのOrcardプールに偽造可能な脆弱性が発覚・修正済みと公表され、ナスダック上場のサイファーパンク株が47%超急落。同社は流通供給量の1.88%にあたるZECを保有し、長期蓄積戦略の継続を表明。
06:20
米下院歳入委、仮想通貨課税の討議草案7本を公開 6月9日に公聴会
米下院歳入委員会が仮想通貨課税を包括的に見直す7本の討議草案を公開した。ステーブルコイン取引の非課税枠やステーキング・採掘・洗い売りルール等を個別に規定し、6月9日の公聴会で審議する予定。
06:05
ストラテジーのマイケル・セイラー会長「ビットコインは個人・企業・国家の資本」、4つのイデオロギーを提唱
ストラテジー創業者のマイケル・セイラー会長が5日、ビットコインコミュニティの思想を「マキシマリスト」「キャピタリスト」「テクノロジスト」「ファンダメンタリスト」の4類型に整理した論考をXで公開した。
05:45
セキュリタイズのSPAC合併、米SECが有効認定 NYSE上場へ
RWAトークン化インフラ企業のセキュリタイズが、カンター・フィッツジェラルド系SPACとの合併に向けSECの登録届出書承認を取得。6月29日の株主総会で承認されれば、米NYSE上場を果たす見通しだ。
05:00
グレースケール「ビットコイン底値形成には新たな買い手が必要」
グレースケール・リサーチがストラテジーのBTC売却を受けた市場変動を分析。レバレッジ型保有の集中リスクを指摘し、多様な買い手の参入なくして持続的な底値形成は難しいとの見解を示した。
今から始める仮想通貨特集
通貨データ
重要指標
一覧
新着指標
一覧