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米民主党議員、テザー社から米商務長官親族への融資を問題視  癒着や政策への影響を懸念

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

この記事のポイント
  • 米議員がテザー社から米商務長官の親族信託への融資を問題視
  • 長官のカンター・フィッツジェラルド株式売却を巡る癒着を懸念

米上院議員、テザー社と米商務長官に調査書簡を送付

米民主党のエリザベス・ウォーレン上院議員とロン・ワイデン上院議員は29日、ハワード・ラトニック米商務長官およびテザー社のパオロ・アルドイノCEOに対して調査書簡を送付した。/p>

両議員はラトニック氏の親族が受益者となる信託に対し、テザー社が行った融資の規模や条件を示す信用書類の提出を求めている。

ラトニック氏は2025年2月の商務長官就任に伴い、利益相反を回避するため自身が率いていた金融サービス企業カンター・フィッツジェラルドの保有株式を売却している。議員らはこの株式買い取り資金をテザー社が親族の信託に提供し、見返りとして同氏の政策決定に影響力を行使していないか懸念を示した。

ブルームバーグの報道によれば、ラトニック氏が4人の子供の信託に株式を譲渡した翌日、「ダイナスティ・トラストA」と呼ばれる同信託がテザー社から非公開の金額を借り入れている。この融資は信託が保有する全資産を担保としており、その中にはカンター社が2024年4月に6億ドルで購入したテザー社の転換社債も含まれるとされる。

カンター社との関係と今後の仮想通貨法案への影響

カンター・フィッツジェラルドは現在テザー社が発行する1,920億ドル規模の準備金の管理を担っており、両者は長年にわたり緊密な協力関係を築いてきた。

議員らは昨年に成立したステーブルコイン関連法「ジーニアス法」においてテザー社が有利な扱いを受けた点に言及し、議会で審議中の仮想通貨市場構造法案への介入を強く警戒している。

米商務省の報道官は書簡の指摘に対し、ラトニック長官は倫理規定や利益相反の回避義務を完全に遵守しているとの声明を発表した。カンター社の担当者は過去の取材において市場価格に基づく複数の資金源から買収資金が提供されたと説明しているが、具体的なテザー社からの融資額は依然として開示されていない。

米議会ではテザー社に対する監視の目が厳しさを増しており、2021年には準備金に関する虚偽説明で米商品先物取引委員会(CFTC)から6,000万ドルの罰金を科されている。また2024年にはマネーロンダリングや制裁回避に同社のステーブルコインが利用された疑いで、米司法省が調査に乗り出していた経緯がある。

少数党である民主党の議員には両者に対して情報の開示を強制する法的権限はないものの、政府高官と特定の仮想通貨企業の関係性に厳しい視線が向けられている。

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