- OCCがユナイテッド・テキサス銀行の国法銀行転換を条件付き承認
- 年間1,200億ドル超の仮想通貨取引を処理する実績を持つ
米OCC、UTBの国法銀行転換を承認
米通貨監督庁(OCC)は5月15日付の公式決定書(コーポレート・ディシジョン第1375号)で、テキサス州ダラスのユナイテッド・テキサス銀行(UTB)に対し、テキサス州法免許銀行から国法銀行への転換を条件付きで承認したことを明らかにした。転換後の正式名称は「ユナイテッド・テキサス銀行、ナショナル・アソシエーション」となる。
OCCの決定書によると、UTBは親会社UTBファイナンシャル・ホールディング・カンパニーの完全子会社として、ダラス市内に本店と既存の2支店を引き続き運営する。
転換承認には2つの条件が付されており、転換発効から3営業日以内に、連邦準備制度理事会(FRB)とテキサス州銀行局(DOB)が2024年8月29日付で発出した停止命令に実質的に準拠した同意命令を締結すること、および同行の頭取と会長の連名書簡に記された事項を遵守することが求められた。
同行は2024年以降、銀行秘密法(BSA)およびマネーロンダリング対策(AML)インフラに関連してFRBとの同意命令下に置かれていたが、その対応として独自のBSA/AMLコンプライアンス基盤「UTB PRISM SENTINEL」を構築したという。
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ドッド・フランク法下での転換承認が持つ意味
同行のベック頭取兼CEOは、今回の国法銀行転換がドッド・フランク・ウォール街改革・消費者保護法(2010年制定)の成立後、OCCによる転換承認が成立した初期事例の一つに当たると述べた。同法は、重大な監督上の問題を抱える銀行の転換を制限しているが、OCCはFRBおよびテキサス州銀行局に書面通知と計画を提出し、両機関が30日以内に異議を唱えなかったことで転換を認可した。
国法銀行ライセンスの取得により、UTBはバンク・オブ・アメリカやJPモルガン・チェースと同等の連邦免許を保有することになり、FRBの電信送金・ACHシステムへの直接アクセスと信託業務の全権限が付与される。既存のFDIC預金保険は転換後も維持される。
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UTBは仮想通貨分野では既に一定の取引規模を持つ。ベック氏によると、同行は外国銀行、店頭取引(OTC)デスク、主要取引所向けに月間100億ドルのドル建て決済を処理しており、仮想通貨企業向けの年間取引処理額は1,200億ドルを超えるという。「バンク・オブ・アメリカやシティバンクでは口座を持てない仮想通貨関連事業者が、UTBなら米ドルへの完全なアクセスを得られる」とベック氏は述べた。
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