- 仮想通貨事業者を7種に定義、内部統制も義務化
- 不正行為には10年以下の懲役、罰金は最大2億元
7種類の事業者を定義、内部管理体制を規制
台湾の立法院は6月30日、仮想通貨関連サービス事業者を包括的に規制する新法「虚擬資産服務法」を可決した。仮想通貨の交換業者や保管業者など7種類の事業者を法的に定義し、ステーブルコインの発行には中央銀行の同意と台湾の金融当局・金管会の許可を義務付ける。
金管会は今回の立法により、仮想通貨事業者への監理を「マネーロンダリング対策」から「事業運営・市場秩序の全般的な健全化」へと引き上げるとの見解を示した。
仮想資産サービス提供者(VASP)とは、仮想通貨の交換・保管・移転などのサービスを提供する事業者を指す包括的な呼称。従来はマネーロンダリング対策の観点から限定的に規制されてきたが、新法では財務・業務全般に規制対象が広がる。
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台湾議員が、ビットコイン政策研究所(BPI)の報告書を行政院長らに提出。6020億ドルの外貨準備の一部をビットコインへ割り当てる検討を要請した。地政学的リスクへの備えとして、デジタル資産の戦略的活用の議論が加速している。
7業態への規制内容
新法はVASPを交換業、取引プラットフォーム業、移転業、保管業、引受業、貸付業、その他の7種類に分類する。各事業者には財務・業務内容の適正性に加え、経営陣や業務担当者の適格性審査、内部統制・監査体制の整備、サイバーセキュリティ管理体制の構築を求める。
このほか、仮想通貨の上場・上場廃止に関する審査の仕組み、顧客資産の分別管理、業務委託時の管理体制、顧客への民事賠償責任、財務報告の提出義務なども規定する。既存の仮想通貨交換所への監督は大幅に強化される見通し。
ステーブルコイン規制と罰則を強化
台湾国内でステーブルコインを発行する場合、中央銀行の同意と金管会の許可の取得が義務付けられる。発行体には裏付け資産の全額保有と信託による分離管理を求め、定期的な監査と情報開示も義務化する。
市場の公正性を確保するため、価格操作や虚偽・詐欺的行為を明確に禁止する。違反した場合は3年以上10年以下の懲役に処し、新台湾ドル1000万元(1新台湾ドル=5.10円換算で約5100万円)以上2億元(約10億2000万円)以下の罰金を併科できるとした。
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既存業者は最長21ヶ月で許可取得へ
新法の施行日は今後、行政院(内閣に相当)が別途定める。施行前にマネーロンダリング対策の登録を済ませたVASPや、金管会の規定に基づきすでにサービスを提供している金融機関は、施行後12ヶ月以内に許可を申請し、21ヶ月以内に許可・免許を取得する必要がある。やむを得ない事情がある場合、1回に限り3ヶ月の延長が認められる。
金管会は今後、下位法令の整備を進めるとともに、立法院財政委員会の付帯決議や各議員の意見を踏まえ、業界団体など利害関係者との協議を継続する方針を示した。
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