WebX完全ガイド
TOP 新着一覧 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

「仮想通貨の冬」でも関連株は23%のリターン、主要資産クラスを上回る=ビットワイズ分析

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

この記事のポイント
  • DeFiアプリ上位10社の収益が59億ドルに達した
  • トークン化RWA市場がQ2に過去最高の330億ドルへ拡大

仮想通貨価格と関連株の価格乖離

米暗号資産(仮想通貨)運用会社ビットワイズは14日、2026年第2四半期(Q2)の仮想通貨市場レポートから特に重要と考える5つのチャートを引用し、「強気相場は至る所にある」との分析を示した。

同社のリサーチ部門責任者、ライアン・ラスムッセン氏はQ2を振り返り、収益力や実用性、機関投資家による採用など、仮想通貨のファンダメンタルズは力強く成長し、関連銘柄の株価も急騰した一方で、仮想通貨の価格自体は大半が下落したと指摘。明暗が混在する複雑な相場環境であったことから、データのより詳細な分析が必要だと述べた。

2026年上半期時点で、仮想通貨全体の価格は36%下落したが、主要資産クラスでは金(ゴールド)が7%下落した以外は、全ての資産がプラスのパフォーマンスを記録した。そのため「仮想通貨の冬」の過酷さがより一層際立つ結果となったとラスムッセンは説明した。

一方、仮想通貨関連企業の株式は同期間に23%のリターンを記録し、新興国株式を除く全資産クラスを上回った。仮想通貨エコシステムを支える上場企業30社で構成される関連株式指数「Bitwise Crypto Innovators 30 Index」のリターンは米国株式の2倍以上に達したという。

ラスムッセン氏は、この乖離の背景として、ビットコイン・マイニング企業がAIブームの恩恵を受けたことに加え、ステーブルコイン発行企業や現実資産(RWA)のトークン化関連企業が、ウォール街での採用拡大を追い風に急成長した点を挙げた。上半期の結果は「仮想通貨は単一の資産ではなく、多様でダイナミックな領域であることを改めて示した」と、同氏は締め括った。

関連記事:ビットワイズの仮想通貨指数15.4%安 ETFも流出最大

ビットワイズ・アセット・マネジメントが公表した四半期レポートを解説。仮想通貨指数は15.4%下落し現物ETFも記録的流出となったが、予測市場やRWA、ステーブルコインは拡大し業界規模は前回サイクルの底値時の2倍に達したと分析している。

強気相場3選

ラスムッセン氏は強気相場を示している市場として、分散型金融(DeFi)アプリ、RWAのトークン化、予測市場をあげた。

上位10のDeFiアプリの合計収益は、過去12ヶ月で59億ドルに達した。中でも分散型取引所のPancakeSwap(約9.23億ドル)、デリバティブ取引所のHyperliquid(約9.12億ドル)、レンディングプロトコルのAave(約8.77億ドル)というトップ3は、それぞれ10億ドル近くの収益を上げている。同氏は、これらは実際に利益を生み出すビジネスであり、弱気相場でも高い収益性を維持していると評価した。

トークン化されたRWAの規模はQ2に過去最高となる330億ドルへ拡大した。米国債や社債、株式、ベンチャーキャピタル資産のトークン化が成長を牽引し、前四半期比12%増、年初比45%増となった。

RWAの市場規模

出典:ビットワイズ

ラスムッセン氏はこのチャートから「世界最大手の資産運用会社群が一斉に、フルスピードで資産のオンチェーン化を推し進めている」と分析している。

予測市場も急成長を遂げており、未決済建玉(OI)はQ2に18億ドルと過去最高を記録。四半期取引高も430億ドルに達し、過去最高を更新している。カテゴリー別ではスポーツ関連市場が最大となった。

同氏は、ポリマーケットなどの予測市場サービスは、ユーザーが仮想通貨を意識せずに利用している代表的な例だとの見方を示した。米中間選挙が近づくにつれ、今年さらに取引高やOIが過去最高記録を更新するだろうと予測している。

関連記事:予測市場ユーザーの6割、DEX未経験 W杯が大衆の入り口に=Bitget Wallet調査

Bitget Walletが公表したポリマーケット利用者85万人超の90日間調査で、アクティブユーザーの約60%がDEX取引経験なしで参入していたことが判明。ステーブルコイン主体の資金流入やアプリ完結型の行動パターンが明らかになった。

仮想通貨関連株の主要資産との相関性

ビットワイズは、仮想通貨関連株式指数(Bitwise Crypto Innovators 30 Index)と主要資産クラスとの90日ローリング相関分析で、米国株と比較して、先進国株、新興国株、米国REIT、米国債、金との相関がいずれも低かったと指摘した(コモディティを除く)。つまり、2026年上半期において、仮想通貨関連株は米国株の2倍以上のリターンを上げながら、ポートフォリオ全体に対する分散効果も同時に提供した。

このような高いリターンと低相関の組み合わせは、投資家にとって非常に魅力的な特性であるとレポートは総括している。

解説記事:円キャリートレードとは?【2026年版】仕組み・巻き戻しが日本株とビットコインに与える影響を解説

国内最大手の仮想通貨(暗号資産)メディア。ビットコイン、イーサリアム、XRPなどのニュース速報・価格情報・買い方・初心者解説を毎日配信。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/16 木曜日
14:08
ビットコイン独歩安の主犯は需要減でなくレバレッジ=NYDIG
NYDIGの四半期レポートによると、ビットコインの下落は現物需要ではなく先物レバレッジの再構築が主因という。DAT(デジタル資産トレジャリー企業)は需要要因から供給リスクへ転じ、ETFも資金流出が継続している。
13:22
「OUSD」が「USDC」に与える影響、コインシェアーズ考察
多数の大手企業が参画予定の新ステーブルコイン「OUSD」の登場は、既存のUSDCやUSDTにどのような影響を与えるのか。コインシェアーズが分析した。
13:15
「仮想通貨の冬」でも関連株は23%のリターン、主要資産クラスを上回る=ビットワイズ分析
ビットワイズは2026年Q2レポートから抜粋した最重要と考える5つのチャートに基づき、「強気相場は至る所にある」との分析を示した。最も顕著なのは、仮想通貨全体は36%下落した一方、関連株指数が23%のリターンを記録した例だ。そのほか、分散型金融アプリ、RWAのトークン化、予測市場の領域では強気相場の様相を見せている。
11:30
RWA永久先物取引所Ostium、約29億円のUSDCが不正流出か
RWA永久先物取引所Ostiumから約29億円のUSDCが不正流出した可能性が浮上。問題が発生したことはOstiumのチームも認めており、現在も対応を継続している。
11:00
ビットコインポリシー研究所、380万ビットコイン訴訟に被告参加
米シンクタンクのビットコインポリシー研究所(BPI)が、380万BTCの所有権を求めるニューヨーク州の訴訟に被告として参加を申請した。自社の長期保有BTCも対象と同じ特徴を持つとして、遺失物法の適用に反論する構えだ。
11:00
HYPE投資企業Hyperion DeFi、HIP-3無期限先物でスキューと提携
米ナスダック上場DAT企業ハイペリオン・ディーファイは15日、スキュー・テクノロジーズとHAUS契約を締結した。50万HYPEをHIP-3無期限先物市場の展開に投じ、株式参加権と手数料収益の分配を受ける。
10:30
ビットコイン、底固め局面で反発の兆し、米ドルとの逆相関強まる=グラスノード
グラスノードの週間レポートによると、仮想通貨ビットコインは底固めの最中で反発の兆しを見せる一方、短期保有者の取得単価が次の関門に。ドルとの逆相関も強まっている。
09:54
Base創設者、SNS施策不振を認めアプリ統括退任
Base創設者のジェシー・ポラック氏は、Base公式アプリの運営統括をコビー氏(ジョーダン・フィッシュ氏)に移管すると発表した。SNS関連施策の不振を認め、今後はトレーディング・決済・AIエージェントを軸にチェーン基盤整備に専念する。
09:13
米財務省、イラン中銀関連のウォレットに制裁措置
米財務長官は、米財務省の外国資産管理局がイラン中央銀行に関連するウォレットに制裁措置をとったと発表。外国資産管理局は、仮想通貨トロンのブロックチェーン上のアドレスを制裁対象リストに追加したことを発表した。
09:05
国境を越える決済の主役は誰か、SWIFT・FRB・カルダノ責任者が討論|WebX2026
ステーブルコインはトレーディングから国際決済へ。SWIFT・元FRB・カルダノのスピーカーがWebX2026で語った、ジーニアス法とMiCAの明暗、エージェンティックコマースという次の成長ドライバー、そしてSWIFTと銀行が担う新たな役割とは。
08:00
米インタラクティブ・ブローカーズ、仮想通貨取扱銘柄9種追加 
米オンライン証券大手インタラクティブ・ブローカーズが9つの新トークンを追加し、ステーブルコインでの外部ウォレット出金機能も導入した。USDC・RLUSD・PYUSDの3種に対応し、取引手数料は競合比最大85%安としている。
07:26
ビットマイン、前四半期でイーサリアムステーキングから74億円の収益
ビットマインが5月末終了四半期の書類を提出。イーサリアムステーキング収益は4,574万ドルで総収益の98%を占め、前年同期の205万ドルから急拡大した。保有ETHの85%にあたる約490万ETHをステーキング済みだという。
07:05
ブラックロック2Q決算、仮想通貨ETF運用残高約4割減 2030年目標は堅持
ブラックロックの2Q決算でデジタル資産商品の運用残高が前年比約39%減の488億ドルに縮小。CFOのスモール氏は2030年の仮想通貨収益目標5億ドルを維持しつつ、3本柱のトークン化戦略の詳細を示した。
06:30
ストラテジーCEO、「ビットコイン1万ドル割れまで財務は安全」と発言
ストラテジーのCEO、フォン・レ氏はブルームバーグTVで、ビットコインが8000〜1万ドルに下落しない限り同社の財務は安全と述べた。30億ドルのドル準備金構築の意図もあわせて説明した。
05:55
トランプ大統領、クラリティー法の倫理条項めぐり上院議員と協議へ
トランプ大統領は16日、仮想通貨市場規制法「クラリティー法」の最大の懸案である倫理条項をめぐり上院議員らと会談する予定だ。法案可決に向けた倫理条項の合意形成が焦点となる。
今から始める仮想通貨特集
通貨データ
重要指標
一覧
新着指標
一覧