ライトコイン(LTC)は、ビットコインに続く長い歴史を持つ老舗の暗号資産(仮想通貨)です。
2011年10月に誕生して以来、ビットコインのソースコードを基にしながらも、より高速で手数料の安い「デジタルシルバー」として位置づけられ、国内外の多くの取引所で長年取り扱われています。2025年10月には現物ETF(LTCC)が米ナスダックで取引を開始し、機関投資家からの注目がさらに高まっています。
本記事では、ライトコインの基本的な仕組みや特徴から、購入方法・将来性まで、初心者にもわかりやすく解説します。
ライトコイン(LTC)とは?
ライトコイン(Litecoin)は、ビットコインのソースコードをベースに開発されたブロックチェーン型の暗号資産です。通貨単位はLTC。ビットコインが「デジタルゴールド」と表現されるのに対し、ライトコインは「デジタルシルバー」と称されることが多く、より日常的な決済手段としての活用を想定して設計されています。
国内ではbitbankやSBI VCトレードなど、多くの主要取引所でLTCを購入できます。
LTCトークンの基本情報
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 通貨コード | LTC |
| 公開日 | 2011年10月13日 |
| 流通供給量 | 約7690万枚 |
| 最大供給量 | 8400万枚 |
| 価格 | 約8900円(55ドル) |
| 時価総額(市場順位) | 6850億円(21位) |
| 過去最高値 | 2021年5月:約57000円(約387ドル) |
ライトコイン(LTC)に投資したい方に
*1 2024年1月〜2025年4月のJVCEA統計情報自社調べ*2 対象:国内の暗号資産取引アプリ データ協力:AppTweak(コインチェック調べ)
ライトコインの仕組み
ライトコインはビットコインと同様、P2P(ピアツーピア)型のブロックチェーンを採用しており、中央管理者が存在しない非中央集権型の暗号資産です。取引の承認にはProof of Work(PoW)というコンセンサスアルゴリズムが用いられており、マイナーと呼ばれる参加者が計算競争を行ってブロックを生成することで、ネットワークの安全性が維持されています。
ライトコイン固有の技術的特徴として、ビットコインが採用するSHA-256アルゴリズムとは異なるScrypt(スクリプト)アルゴリズムを使用している点が挙げられます。これはメモリ消費量が大きく、当初は一般的なコンピューターでもマイニングに参加しやすい設計でした。
また、取引データの容量を圧縮するSegWit(セグウィット)を主要暗号資産として初めて導入し、スケーラビリティ問題(処理速度の遅さや取引遅延)の解決に大きく貢献した歴史も持ちます。SegWitにより、1ブロックに収められる取引件数が増加し、送金遅延や手数料高騰の問題が緩和されました。
ライトコインの歴史・遍歴
ライトコインは、MIT(マサチューセッツ工科大学)を卒業した元GoogleエンジニアのCharlie Lee(チャーリー・リー)氏によって開発されました。ビットコインが抱えるスケーラビリティ問題を解決することを目的に開発が進められ、2011年10月7日に正式公開(GitHubにオープンソースクライアントを公開)されました。| 年月 | 出来事 |
|---|---|
| 2011年10月 | ライトコイン(LTC)正式ローンチ |
| 2015年8月 | 1回目の半減期(報酬50LTC→25LTC) |
| 2017年5月 | SegWit導入(ビットコインより約3ヶ月先行) |
| 2019年8月 | 2回目の半減期(報酬25LTC→12.5LTC) |
| 2021年9月 | セカンドレイヤー「OmniLite」実装 |
| 2022年5月 | プライバシー機能「MWEB(Mimblewimble拡張ブロック)」導入 |
| 2023年8月 | 3回目の半減期(報酬12.5LTC→6.25LTC) |
| 2025年10月 | Canary Litecoin ETF(LTCC)がナスダックで取引開始 |
| 2027年頃 | 次回(4回目)の半減期予定 |
誕生から10年以上にわたり、大きな稼働停止やバグもなく安定稼働を続けてきた点は、ライトコインの大きな信頼性の裏付けとなっています。
ライトコイン(LTC)の特徴は?
ライトコインはビットコインをベースにしながらも、いくつかの点で独自の改良が施されています。代表的な特徴を以下で詳しく解説します。
処理スピードが早い
ライトコインの最大の特徴のひとつが、取引承認速度の速さです。ビットコインのブロック生成時間が約10分であるのに対し、ライトコインは約2分30秒でブロックを生成します。これはビットコインの約4倍のスピードに相当します。
この高速処理により、日常的な決済などでもスムーズに利用できます。取引データはネットワークへ即時に伝播されるため、支払いが完了として扱われるまでの時間は数秒〜数十秒と非常に短く、店舗決済でも実用的。さらに、取引手数料は平均0.01ドル以下(数円程度)と非常に安価であるため、少額決済や個人間の送金にも適しています。
発行上限・半減期が存在する
ライトコインには発行上限が8,400万枚と設定されており、これはビットコインの発行上限(2,100万枚)の4倍にあたります。ブロック生成速度もビットコインの約4倍に設計されており、供給量とブロック生成のペースはいずれもビットコインの4倍となっています。
また、ビットコインと同様に約4年ごとに半減期が訪れます。半減期とは、マイニングによって新規発行されるコインの報酬が半分になるタイミングのことです。新規発行量が制限されることで希少性が高まり、インフレを抑制する仕組みとして機能しています。半減期については「半減期とは?」を参考にしてください。
マイニングの民主化
ライトコインはScryptアルゴリズムを採用しており、計算だけでなくメモリも大量に必要とする設計になっています。 このため、当初はScryptに特化したASIC(高価な専用マシン)の開発が難しく、一部のマイナーの寡占状態を防ぎマイニングに参加できる状況でした。
その結果、特定の高速な専用マシンによる独占が起きにくく、多くのユーザーがマイニングに参加しやすい環境が実現されていました。
しかし現在では、Scrypt対応のASICも普及しており、専用マシンによる競争が主流となってきているため、個人がPCでマイニングに参加することは難しくなっています。
関連:ビットディア、ライトコインやドージコイン採掘できる最新マイニングマシン「DL1 Air」発表
プライバシー機能が導入
2022年5月、ライトコインはMWEB(MimbleWimble Extension Blocks=ミンブルウィンブル拡張ブロック)と呼ばれる大規模アップグレードを実施しました。これにより、ユーザーが選択的に送金額・送受信者のアドレスなどの情報を非公開にできるオプトイン型のプライバシー機能が導入されています。 MWEBの仕組みは、通常のブロックチェーン上のメインチェーンとは別に「拡張ブロック」を設ける構造です。
ユーザーが希望する場合に限りこの拡張ブロックを使用し、取引の機密性を高めることができます。重要なのは、常に匿名化されるわけではない点です。必要に応じて選べる柔軟な設計により、規制当局の求める取引追跡可能性と、ユーザーのプライバシー保護ニーズの両立を実現しています。
また、MWEBには「カットスルー」機能も含まれています。これは不要なトランザクションデータをブロックチェーンから削除し、チェーンのサイズを削減・効率化する仕組みで、プライバシー向上とスケーラビリティ改善を同時に実現しています。
ライトコイン(LTC)の買い方・購入方法は?
ライトコインは国内の取引所を通して購入することが可能です。
1. 仮想通貨取引所の口座を開設する
まずは仮想通貨の取引所を開設しましょう。ここではSBI VCトレードでの手順を紹介します。
口座開設に必要なもの
事前に以下をご用意ください。
- 本人確認書類(電子証明書付きマイナンバーカード または 運転免許証)
- NFC対応スマートフォン
- SMSが受信できる電話番号
- メールアドレス
口座開設の流れ

出典:SBI VC トレード
- 公式サイトでメールアドレスとパスワードを登録します
- マイナンバーカードまたは運転免許証で本人確認を行います
- 審査完了後、ログインパスワードを設定して取引を開始できます
2. 日本円を入金して、ライトコインを購入する
SBI VCトレードは入出金手数料が無料です。口座開設後、日本円を入金しましょう。
販売所でのスマホでの購入手順は以下の通りです。

出典:SBI VCトレード
- ホーム画面からライトコイン(LTC)を探してタップします
- ライトコインの注文画面に移動します
- 買いたい金額または数量を入力して購入完了です
ライトコイン取引所の特徴比較・早見表
| LTC 取引所 |
おすすめポイント | 販売所 銘柄数 | 取引所 銘柄数 | 取引所手数料 | 入金手数料 | 出金手数料 | 出庫手数料 (LTC) |
詳細 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
|
1
ビットバンク
|
国内アルトコイン取引量No.1*1 | 44 | 44 | Maker:-0.02% Taker:0.12% |
無料 | 550円(3万円未満)/ 770円(3万円以上) |
0.0015LTC | ※2024年1月〜2025年4月のJVCEA統計情報自社調べ | |
|
2
SBI VCトレード
|
入出金・出庫手数料無料 | 39 | 8 | Maker:-0.01% Taker:0.05% |
無料 | 無料 | 無料 | ‐ | |
|
3
コインチェック
|
アプリダウンロード数7年連続「国内No.1」*2 | 33 | 26 | 取引所取り扱いなし | 無料(銀行振込の場合*3) | 407円 | 0.005LTC | ‐ |
*2 対象:国内の暗号資産取引アプリ データ協力:AppTweak(コインチェック調べ)
*3 振込手数料は利用者負担
ライトコイン(LTC)の将来性は?
ライトコインの将来性について下記2点が挙げられます。
決済手段

出典:ライトコイン
ライトコインは当初から「日常決済に使いやすい暗号資産」として設計されており、取引処理の速さと低手数料を武器に、決済手段としての実用化が進んでいます。
近年は、「決済インフラとしての実需」と「流動性・信頼性の高さ」が評価され、企業財務への採用も拡大しています。主な事例は以下の通りです。
- Lite Strategy, Inc.(旧MEIファーマ):2025年8月、約93万LTC(約1億ドル相当)を取得し、主力の財務資産として導入。
- サムズアップメディアコーポレーション(NASDAQ: TZUP):仮想通貨投資に最大2.5億ドルの枠を設定し、ビットコインやイーサリアムとともにLTCを投資対象に追加。
- Luxxfolio Holdings(CSE: LUXX):2025年8月時点で約2万LTC(約250万ドル相当)を保有し、決済インフラとしての成長性を評価したトレジャリー戦略を展開。
関連:アルトコインを保有する上場企業一覧|ETH・SOL・XRPなど主要銘柄別に分析
セカンドレイヤー
2021年9月には、ライトコインのブロックチェーン上でステーブルコインや独自トークン、NFTを発行できるセカンドレイヤー「OmniLite」が実装されました。これにより、ライトコインはシンプルな送金通貨にとどまらず、幅広いユースケースを持つプラットフォームへと進化を遂げています。
さらに、ビットコインでも注目されるライトニングネットワーク(少額決済をブロックチェーン外で処理し、最終結果のみをチェーンに記録する技術)の実装にも早期から取り組んでおり、マイクロペイメントへの対応強化が期待されています。ライトコインはライトニングネットワークへの対応に成功した数少ない主要暗号資産の一つです。
ライトコインが実施してきた主な技術的アップグレードをまとめると以下の通りです。
- SegWit導入(2017年):取引データの署名部分を分離し、ブロック容量を効率化。ビットコインへの導入より約3ヶ月先行。ライトニングネットワーク対応も可能にした。
- MWEB&Taproot(2022年):送金額や保有額を非公開化するプライバシー機能(MWEB)と、複雑なスクリプト処理の簡略化・手数料最適化を実現するTaprootを同時に導入。
こうした継続的な技術改善によって、ライトコインは「スピードとコスト効率を備えた実用的な暗号資産」としての立ち位置を一層強化しています。
ライトコイン(LTC)に関するよくある質問
では最後にライトコイン(LTC)に関するよくある質問をご紹介します。
ライトコインとビットコインの違いは?
ライトコインとビットコインは同じソースコードをベースにしており、基本的な仕組みは共通しています。主な違いは以下の通りです。
| 項目 | ライトコイン(LTC) | ビットコイン(BTC) |
|---|---|---|
| ブロック生成時間 | 約2分30秒 | 約10分 |
| 発行上限 | 8,400万枚 | 2,100万枚 |
| マイニングアルゴリズム | Scrypt | SHA-256 |
| 特徴 | 高速・低手数料の決済通貨 | 価値の保存手段「デジタルゴールド」 |
ライトコインの将来性はありますか?
「将来性がない」という見方がある一方で、ポジティブな要因も複数存在します。以下では両面から整理します。
2025年10月には、Canary Litecoin ETF(ティッカー:LTCC)が米ナスダックで取引を開始しました。BitGoによるカストディ(保管)とCoinDeskのインデックスを採用した現物ETFで、機関投資家の参入障壁が下がったことで、今後の資金流入が期待されています。
一方で、ソラナなどより高速・低コストな後発通貨の台頭や、ビットコインのライトニングネットワーク普及による差別化の難しさなど、課題も存在します。投資の際は長期的な視点を持ちながら、リスクを十分に理解した上で判断することが重要です。
ライトコイン投資の注意点は?
ライトコインへの投資を検討する際には、以下の点に注意が必要です。
- 価格変動リスク
- 税金の取り扱い
- 規制リスク
また、余剰資金での投資も心がけましょう。
ライトコインに関する税金リスク
ライトコイン(LTC)は、国内取引所を通じて購入可能ですが、仮想通貨取引で生じた利益は原則「雑所得」として取り扱われます。日本円との売買で得た利益だけではなく、仮想通貨同士を交換したときに生じた利益やステーキングなどで得た報酬も課税対象となります。
雑所得に分類される仮想通貨取引での所得は、給与所得などの他の所得と合算した金額に対して税率がかけられます。税率は、所得が多いほど高くなる「累進課税」が適用され、下表の通り5%~45%の7段階に分かれています。住民税も合わせると最大で約55%の税率が課されます。

出典:国税庁
まとめ
ライトコイン(LTC)は、2011年の誕生以来14年以上にわたって安定稼働を続ける、歴史ある暗号資産です。高速な取引処理・低手数料・プライバシー機能の実装など、実用的な決済通貨としての進化を続けています。2025年10月には現物ETF(LTCC)の取引も開始され、機関投資家からの注目が一段と高まっています。2027年頃には次回の半減期も控えており、2026年はLTCにとって重要な転換点になる可能性があります。
投資する際は、価格変動リスクや規制リスクを十分に理解した上で、余剰資金の範囲内で行うことが大切です。まずは少額から試してみることをおすすめします。
ライトコイン(LTC)に投資したい方に
*1 2024年1月〜2025年4月のJVCEA統計情報自社調べ*2 対象:国内の暗号資産取引アプリ データ協力:AppTweak(コインチェック調べ)



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