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仮想通貨取引所BitMEX、年間出来高2兆円規模に|保険基金は62%増

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

BitMEXの年間出来高が2兆円規模に

仮想通貨デリバティブ取引所最大手BitMEXの年間出来高が、およそ200億ドル(およそ2.2兆億円)に達していたことが分かった。

仮想通貨市場の分析を行うUnfoldedによれば、BitMEXにおける2019年の総出来高は196億ドルに達し、2018年の出来高よりも約20%増加した。

BitMEXはデリバティブ取引所であるため、少ない資金を元手にレバレッジをかけて証拠金取引を行うことができる。そのため、前述の出来高は、ユーザーの保有資産及び取引額に一致するわけではない。

BitMEXは、等倍から100倍までのレバレッジを提供しているが、Unfoldedによると、利用されているレバレッジ平均は25倍だった。よって、年間出来高200億ドルの1/25にあたる8億ドル(およそ880億円)が、実際にユーザーが取引した出来高と考えられる。

また、ポジション別ではロングポジションによる出来高が圧倒的に優勢な結果となったが、これは昨年と同じ傾向だ。

BitMEXの保険基金も大幅増

BitMEXの好調ぶりは、独自の「保険基金」のデータにも表れている。

BitMEXはトレーダーがポジション清算時に必要な金額をトレーダーへの請求ではなく、この基金から補填可能な仕組みをとっており、BitMEXのトレーダーは強制ロスカットされた際でも、追加証拠金(追証)を請求されることはない。高レバレッジを提供しながら、保険基金を利用した「ゼロカットシステム」によって自己資金以上の損失を防いでくれることで、トレーダーから絶大な信頼と支持を集めている。

基金は、利用者の総資産及びロスカット金額に比例して大きくなるため、基金の拡大がユーザー数や活発さを示す指標となりうるが、保険基金は2019年でおよそ62%増加したことが分かっている。

関連記事:BitMEXのビットコイン保険基金、BTC流通量の0.18%相当に 前年比62%増

2017年に仮想通貨市場がかつてない盛り上がりを見せた後、バブルが崩壊したことによって、仮想通貨の現物保有で高いパフォーマンスを狙うには困難を極めたが、下落局面でのリスクヘッジを兼ねたデリバティブ取引の需要急拡大が、出来高の大幅増という事実によって鮮明となった。

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