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Clearpool Prime、アバランチでデビュー RWA対応のプライベート・クレジット市場

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Clearpool Prime、アバランチで展開

機関投資家向けのプライベート・クレジット市場「Clearpool Prime」は17日、アバランチ(AVAX)プラットフォーム上でローンチした。最初の100万ドルの融資契約が、グローバルなデジタル資産取引会社であるPortofino Technologiesによって開始された。

Avalancheは、1秒未満で取引を確定するスマート・コントラクト・プラットフォーム。Clearpoolは、機関投資家がKYC(顧客確認)に完全に準拠した環境で取引を行いながらも、資産を自分自身で管理し、安全かつ効率的に取引を実行できるノンカストディアルな仕組みを提供している。

資産保全の観点からも安全な組み合わせとなるだけでなく、アバランチにおいて、リアル・ワールド・アセット(RWA:現実資産)分野の新たな進展として期待されている。

Clearpool Primeは、従来のプライベート・クレジット市場と分散型融資エコシステムとのギャップをシームレスに橋渡しすることを目指している。ホワイトリストに登録された借り手は、条件をカスタマイズしたカスタムプールを立ち上げることができ、ホワイトリストに登録された貸し手を参加させることで、資本効率、コンプライアンス、透明性、安全性を高める。

Clearpool Primeは、2023年12月にOptimismのOPメインネットでデビューして以来、JaneStreetやBankxaなど20の機関がプロトコルで借り手プールを立ち上げている。5億米ドルを超えるローンがこのプラットフォームで組成されており、直近の2週間では1,100万米ドルが組成された。今年3月には、ユーロネクスト上場のトレーディング会社であるFlow TradersがClearpool Primeを使用して400万ドル相当のステーブルコイン(USDT)を借り入れている。

関連:アバランチ上でRWAのトークン化ファンドをローンチ、「Re」が再保険業界の透明性向上へ

プライベート・クレジットとRWA

プライベート・クレジットとは、一般の金融市場で公開されず、個別に組成され、交渉される投資商品のことを指す。これらの投資商品は、流動性が低いため投資資金の引き出しが難しい一方で、相対的に高い利回りを提供することが特徴。

出典:PIMCO

プライベート・クレジットには、個別の企業に対するダイレクトレンディングだけでなく、住宅ローン担保証券(RMBS)、商業用不動産ローン担保証券(CMBS)、商業用不動産(CRE)融資などが含まれる。これらの証券は、特定の資産や担保をもとに発行され、非公開取引で投資家に提供される。

近年、ノンバンク金融機関(従来の銀行以外の金融機関)が提供する融資が、Web3技術、特にDeFi(分散型金融)によって拡大することが期待されている。DeFiはブロックチェーン技術を活用し、中央管理者を排除した金融サービスを提供するものであり、プライベート・クレジット市場においても透明性や効率性を向上させる可能性がある。

機関投資家にとっては、安全性を確保しながら効率的に取引を行うことが重要だ。Clearpoolは、この課題に取り組み、革新的なソリューションを提供している。

RWAとは

不動産、芸術品、知的財産、船舶、航空機、株式、債券などの実世界の資産をデジタルトークン化し、それらをブロックチェーン上で取引可能にすること。ボストン・コンサルティング・グループは2030年までに16兆ドルに成長すると予測される。

関連:Avalanche(AVAX)|投資情報・リアルタイム価格チャート

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