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Vitalik氏:ビットコイン VS ビットコインキャッシュの議論に言及

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Vitalik氏のライブツイート
韓国で行われているDeconomy会議にて、Bitcoin.comのCEOを務めるRoger Ver氏とBlockStreamのCSOを務めるSamson Mow氏がビットコインとビットコインキャッシュについて議論を行い、イーサリアム開発者のVitalik氏が、その議論についてライブツイートを行いました。
ビットコインとビットコインキャッシュの議論
スケーリング問題を、ライトニングネットワークなどのオフチェーン技術で解決しようと試みるビットコインと、プロトコル自体のブロックサイズを拡張し、オンチェーンでの解決を試みるビットコインキャッシュの議論、発言に対するVitalik氏の反論、そして、自身の見解も記述されました。

24歳のイーサリアム開発者であるVitalik Buterin氏(以下、Vitalik氏)は、Samson Mow氏(以下、Mow氏)とRoger Ver氏(以下、Ver氏)のビットコインとビットコインキャッシュへの議論に対してライブツイートを行いました。

さらに、彼は、BTCとBCHのスケーリングや、ネットワークの発展に対する自身の見解も述べました

ライブツイートでの議論

現在韓国でDeconomy会議が行われており、Vitalik Buterin氏を始め、Bitcoin.com のCEOを務めるRoger Ver氏、Craig S Wright氏(以下、Wright氏)、BlockStreamのCSOを務めるSamson Mow氏、ライトニングネットワークのホワイトペーパーを執筆したJoseph Poon氏を招待しています。

そして、Jeff Paik氏及び、仮想通貨業界に対し対照的な考えを持つVer氏とMow氏も登壇しました。

彼らは、ビットコインやビットコインキャッシュについて言及し、”オンチェーンとオフチェーン”の話題を中心として議論が行われました。

Vitalik氏は、イベントの中で、Wright氏や、Ver氏とMow氏の議論についてライブツイートを行いました。

ビットコインキャッシュはコミュニティ内で長らく行われていたそのスケーリング問題解決の方向性の違いから、2017年8月にビットコインからのフォークによって作成されました。

ビットコインが、SegWitやライトニングネットワークなどの革新的な”オフチェーン”技術を使用して取引を増やそうと考えている一方で、ビットコインキャッシュは、”オンチェーン”とも称されるプロトコル自体の基盤であるブロックサイズを拡大させることで取引を円滑に進めようとしていました。

どちらの解決策にもメリット、デメリットは存在しますが、その異なるプロトコルが人々に受け入れられていくに連れて、どのように機能するかの差がより顕著に表れてくるでしょう。

Mow氏 VS Ver氏|ビットコイン VS ビットコインキャッシュ

Ver氏は、その手数料が使用することを躊躇う水準まで高騰し続けるという意見に対抗意見を投じました。

ブロックサイズを拡大させるという既存の方法を続けていくのは保守的であると言えます。」

Vitalik氏は、この意見に同意しましたが、以下のように言及しました。

「ビットコインコア開発者達はノードをより効率化させており、実際ブロックサイズが拡張されても対応し、効率的に処理を進める事ができるので、魅力的であると言えるかもしれません。」

さらに、Vitalik氏は、SegWitにおいてのブロックサイズの誤解を訂正しました。

Mow氏は、ブロックサイズがSegWitによって4MBまで拡張可能であると述べ、それに対し、Vitalik氏は、SegWitを実用しても、その採用率によってブロックサイズは1.3~2.4MBの間に収まると言及しました。

42. “現時点で、ブロックウェイトは4MBまで拡張できるのです” ーこれは論理的には可能ですが、SegWitの種類及び、採用率によって実際にブロックサイズは1.3~2.4MBほどに収まるでしょう。

Vitalik氏は、Mow氏がブロックサイズの上限をレストランに例えた事にも言及しました。

Mow氏は、”もしレストランが満員であれば、少々待てばいいのです。”と語りました。

Vitalik氏はそれに対し、以下のように反論しています。

「私はこの例えは非常に悪い例えだと考えています。私自身もよくレストランに行きますが、もし満員だった場合は他のレストランに行きます。

45.「ビットコインコアからライトニングネットワークに移行するよりも、ビットコインコアからアルトコインに移行する方が遥かに容易なのです。」

これは、実際非常に興味深い視点かもしれません。ライトニングネットワークは、ビットコインの”通貨”ネットワークから恩恵を受け、”技術/発展”ネットワークからは恩恵を受けていないのです。

46. Mow氏:「ブロックサイズ上限は実用の妨げにならないと考えています。あなたも、もしレストランに行って、満員だったら、待つと思います。」

これは、ひどい例だと言えます。

私自身もよくレストランに行きますが、もし満員だった場合は、他のレストランに行きます。

Mow氏やVer氏は、「鶏が先か、卵が先か」というジレンマに倣い、正式なお金が先か実用が先かという議論にも及びました。

Mow氏は、正式なお金は長期的に見て、取引や実用よりも大切であると主張し、Ver氏は、取引と実用こそが正式な通貨としての価値を持たせると主張しました。

47. Mow氏:「もしアルトコインでの決済を受け付けたとしても、流動性は非常に限定的であると言えます。」

個人的には、2015年以降の上位10~50の仮想通貨の流動性は決して低くはないと考えており、アルトコインは決済チャネルとして向いていると思います。

そして、残高が$100ほどになってきたら、ビットコインに変えて、法定通貨に戻せば良いのです。

48. Mow氏:「正式なお金は、取引や実用性よりも大切である。」

Ver氏:「取引や実用性こそが、お金を”正式なお金として”成立させている。」

ここでも私は、Ver氏側に賛成です。

Vitalik氏は、Mow氏のライトニングネットワークとBCHの説明にもSegWitが必要であると記述しています。

Ver氏は、この主張に対し、ライトニングネットワークを有効にするのに必要なのは(SegWitのような)順応性のある解決策であると述べました。

そして、順応性を解決するBCHが採用された柔軟な取引を実現した後に、ライトニングネットワークの実用に進めば良いのではないかと考えられています。

この議論は、Jeff Paik氏の「どうして2人はお互いを敵対視しているのでしょうか」という質問で締めくくられました。

Ver氏は、コア開発者達が多くのユーザーの意思に反して”価値の保存”という概念を蔑ろにしている事を主張しました。

一方でMow氏は、それを軽視し、公に批判しました。

さらに、彼は、ビットコインキャッシュをビットコインキャッシュと読んでいる事自体が大きな問題であると述べました。

Vitalik氏はこれに対し、イーサリアムクラシックと比較すると不公平であると言及した後、この両者の厄介な議論は改善されるべきであると強調し、ライブツイートを締め括りました。

VITALIK BUTERIN COMMENTS ON BITCOIN VS BITCOIN CASH DEBATE

Apr 4, 2018 by MATTHEW HRONES

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