CoinPostで今最も読まれています

Enjinが日本企業と提携、日本初のNFT活用チャリティーを実施

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

日本初のNFTチャリティープロジェクト

NFT(非代替性トークン)を活用したゲームプラットフォームを提供しているシンガポール企業Enjinが、仮想通貨寄付プラットフォーム「Kizuna hub」を運営する日本企業、株式会社グラコネとの提携を発表した。この提携により、2021年2月からNFT(非代替性トークン)を活用して寄付を募るチャリティープロジェクト「KIZUNA NFTプロジェクト」が実施される予定だ。

日本でNFTを利用したチャリティーが行われるのは、今回が初めて。

プロジェクト詳細

今回発表されたチャリティーでは、生活が苦しい若年層の食糧支援が目的とされている。

以下の図のように、まずEnjinのプラットフォーム上で、著名人の作品をNFTの形で発行し、それをKizuna特設サイトで販売。希望する購入者がこのNFTをイーサリアム(ETH)で購入すると、売上額の一部が、コロナ禍で生活に困る10代をサポートするNPO「認定NPO法人D✕P」に寄付される仕組みになっている。

プレスリリースより引用

プレスリリースによると、今回のプロジェクトでNFTを活用することにより、以下のようなメリットが期待されている。

  • ブロックチェーンを使ったNFTの販売を通じて寄付を行うことによる、合理的なチャリティー活動として社会啓発
  • 現金や仮想通貨による寄付と違い、NFTを活用することで寄付をした記念品や証が記録可能
  • ブロックチェーン上に記録された寄付履歴を将来的に他のサービスに展開(慈善心への報酬として他のサービスでの優遇、寄付活動への新しいインセンティブの創設など)

KIZUNA NFTプロジェクトでは今後、コロナ禍により引き起こされた問題、貧困、環境保全およびSDGsに関連する活動を含め、NFTによるチャリティー活動を機動的に展開する方針だという。また、このプロジェクトを通して、NFTの経済活動における有用性、およびブロックチェーンプラットフォームの合理性を訴求しながら、意思表示や決済をより効率的に電子的なプロセスで受け入れるスキームとしての認知拡大も予定している。

各社代表コメント

EnjinのCEO、Maxim Blagov氏は、今回のプロジェクトについて、以下のように述べた。

アートのトークン化は、高価値アセットの販売およびプロセスの自動化という、ブロックチェーンのメリットを最大限に引き出すユースケースです。 伝統的なアートの場合、販売を完了するまで何年もかかることがありますが、ブロックチェーンを用いれば、ほんの数分で発行から販売まで行えます。 またMaiは、日本のブロックチェーン業界において、とてもリスペクトされているクリエーターです。彼女は本プロジェクトを通して、アートビジネスをより民主化すると同時に、困難に直面している若者を全力でサポートします。ブロックチェーンの可能性を、多くの人に知っていただく、素晴らしい機会にもなるでしょう。

Kizuna hub運営会社、株式会社グラコネの代表であり、MissBitcoinの愛称で国内外で知られる藤本真衣氏も、以下のコメントを出している。

日本には「三方良し」という言葉・哲学があります。売り手よし、買い手よし、世間よし。まさしくこのNFTチャリティー企画は、三方よしという言葉がピッタリです。アーティストをはじめとする著名人の方々が提供してくださるNFTアート作品を、ファンの方が購入すると、ファンは作品を手に入れた喜びだけでなく、困ってる誰かの役に立つ事ができます。今まで仮想通貨(暗号資産)の寄付活動を行なってきましたが、こちらのNFTチャリティーに関しては、三方よしの要素に加え、より多くの人も楽しめながら、寄付が集まる、エンターテイメント要素も交えた仕組みになっています。今回のNFTチャリティーのコンセプトに快諾してくださった、Enjinチーム、アーティストの方々、はじめ協力者の方々に感謝を申し上げます。

認定NPO法人D✕P理事長、今井紀明氏のコメントは、以下のとおりだ。

認定NPO法人D×Pは10代の孤立を解決するNPOです。ユキサキチャットという3000名を超える10代の不登校や高校中退などした子どもたちや若年層が登録しており、就職の相談や場合によっては食糧支援や現金給付など福祉的なサポートもしています。コロナの状況下で「所持金が数百円しかもうない」と関西圏で一人暮らしの高校生から声も届いています。親からの支援もない子たちは貯蓄もなく、かなり厳しい状況に追い込まれています。私たちの活動資金は寄付で運営されており、月額寄付をしているサポーターも1200名近くいます(2021年1月14日時点)。NFTでの寄付は初めてですが、仮想通貨には可能性を感じており、今回プロジェクトに参加させていただくのはうれしいです。本当にありがとうございます。

NFTとは

NFT(Non-Fungible Token)とは、非代替性トークン、つまり他のトークンとの代替不可能な、固有の価値を持つ唯一無二のトークンを指す。

NFTは、真正性の証明や所有権の記録に役立つと考えられており、希少性の高いアイテムの売買や、コレクタブル(収集系)ゲーム内での利用が増加している。最近では、チャリティーにも利用され、海外では既に、著名人が自身の作品をNFT化および販売することにより、寄付を募るチャリティーが増加してきている。

関連:非代替性トークンNFTとは|主な特徴と将来性を解説

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
05/19 日曜日
12:00
ビットトレードのビットコイン・ピザ・デー記念キャンペーン シバイヌなどが当たるチャンス
暗号資産(仮想通貨)取引所ビットトレードの特別企画。ビットコイン・ピザ・デーを記念して、シバイヌ(SHIB)やドージコイン(DOGE)も含む豪華景品が当たるラッキールーレットキャンペーンが開催される。2024年5月20日から24日までの期間限定。
11:30
オプション市場では6.5万ドルと7万ドルストライクに建玉集中、翌週の展望は?|bitbankアナリスト寄稿
CPI発表後のテクニカル分析や6.5万ドルと7万ドルストライクに建玉集中するオプション市場を踏まえ、bitbankのアナリスト長谷川氏がビットコインチャートを図解。今週の暗号資産(仮想通貨)相場考察と翌週の展望を探る。
11:00
週刊ニュース|金持ち父さん著者キヨサキ氏のBTC投資推奨に高い関心
今週は、金持ち父さん著者ロバート・キヨサキ氏による仮想通貨ビットコイン・金・銀投資の推奨、ジャック・ドーシー氏のビットコインについての発言、GameStop株やミームコインの暴騰に関するニュースが最も関心を集めた。
05/18 土曜日
21:00
Clearpool Prime、アバランチでデビュー RWA対応のプライベート・クレジット市場
Clearpool Primeがアバランチでローンチし、RWA分野に新たな進展。機関投資家向けに安全かつ効率的な取引環境を提供するプライベート・クレジット市場。
17:20
バイナンス上場銘柄の80%が価値低下、ミームコインは異例の上昇 過去6か月の分析
31トークン分析が示す課題 暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(グローバル版)で、過去6か月に新規上場したトークンの80%以上が、その後に価値を落としていることがわかった。ミ…
13:00
米国のビットコイン現物ETFへの5月の流入額、4月の流出上回る
ブルームバーグのETFアナリストは、5月に入ってからの米国ビットコイン現物ETFへの流入は、4月の流出を埋め合わせたと指摘した。
11:10
米下院、SECの仮想通貨規制役割明確化の「FIT21法案」を採決へ
米国下院は、仮想通貨に対する規制を明確化し、CFTCに追加権限を与える「21世紀のための金融イノベーション・テクノロジー法」の採決を行う。
10:15
米コインベース、「来週イーサリアム現物ETF承認確率は30~40%」
米仮想通貨取引所コインベースはイーサリアムの今後を予測するレポートを発表した。ETH現物ETFが承認される時期などについて分析している。
08:50
仮想通貨取引所クラーケン、欧州でUSDT非対応を検討
テザーCEOは最近、MiCA規制を批判し、仮想通貨USDTで規制を受けるつもりはないと述べた。この姿勢が、欧州で事業を行っているクラーケンが、それらの通貨ペアの提供を停止する理由と見られる。
08:00
「仮想通貨上昇の鍵はマクロ経済」コインベース分析
仮想通貨相場上昇の鍵は今もマクロ経済であるとコインベースは分析。他にも、イーサリアム現物ETFの審査など規制動向も注視すべきだとした。
07:10
ソラナ価格、月末までに200ドル復帰か ヘッジファンド創設者が予測
仮想通貨ソラナの今後の価格について、ヘッジファンドSyncracy Capitalの創設者は強気な予測を示した。その根拠とは?
06:10
zkSyncエアドロップ期待再燃、分散化加速のアップグレードを実施予定
zkSyncは未だ独自の仮想通貨をリリースしていないが、主要zkロールアップであるライバルのStarkNetは2月にエアドロップを実施した。
05/17 金曜日
17:34
東京ビッグサイトで第5回ブロックチェーンEXPO【春】開催へ 無料申し込み募集開始
東京ビッグサイトで、日本最大級のブロックチェーン専門展である第5回ブロックチェーンEXPO【春】が開催されます。最新の研究からアプリケーションまで、ブロックチェーン技術のすべてが一堂に出展するイベントは必見です。
13:00
ワールドコイン、秘匿化技術で生体認証データの保護・オープンソース化を発表
暗号資産(仮想通貨)でベーシックインカム実現を目指す、ワールドコイン・ファンデーションが生体認証データ保護にSMPC技術を導入。そのシステムをオープンソース化した。セキュリティとプライバシーを強化するとともに、システムの普及拡大を目指す。
12:32
短期トレンド変化のビットコイン続伸なるか、ミームコインが牽引する場面も
CPI発表で急反発を見せた暗号資産(仮想通貨)相場ではビットコイン(BTC)が下降チャネルをブレイクアウトした。16日には賛否両論渦巻くミームコインが相場を牽引する場面も。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア