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「ビットコインはやがて100兆ドル市場に」 MicroStrategy社CEOの大胆予想に疑問視する声も

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ビットコインの可能性

米ナスダック上場企業MicroStrategyのMichael Saylor CEOが、ビットコイン(BTC)の時価総額は将来的に100兆ドル(約1京円)に達するとした、大胆予想を語った。

今後も価値を高めていき、世界的な金融システム全体を安定させる影響力を持つとして、およそ10兆ドル(約1000兆円)の時価総額を持つゴールド(金)の資金を全て吸収するとした。

MicroStrategyは大量のビットコインを保有している企業で、米国上場企業の保有ビットコイン量では、テスラ社を抜いて1位に位置している。現在も保有量を増やす戦略を取っており、最近ではビットコインを追加購入する資金に充てるため、転換社債を販売し計10.05億ドル(本来6億ドルの目標)を調達したことが再び話題となった。(MicroStrategyの保有額:7万1079BTC)

Saylor氏が大胆予想を展開したのは23日、米大手メディアCNBCの経済番組「Squawk Box」でのコメントだ。ビットコインの価格が下落する中で放映された番組でもあり、話題を呼んだ。

ビットコインの時価総額は、対ドルで初めて1兆ドル(約105兆円)に到達したばかり。100兆ドル予想は、供給量を現在の価格で仮定すると、「1BTC=5億円」というにわかには信じがたい予想となる。

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ゴールドの時価総額から見ても分かる通り、100兆ドルに到達するというのは極めて大胆な予想である。

以下は野村資本市場研究所のデータで、世界の主要取引所における2010年から2020年11月までの株式時価総額の推移を表している。2019年の1年間における6箇所の証券取引所で取引される時価総額を合計しても、50兆ドル超(約5200兆円)の水準であり、コロナ経済下で拡大した金融市場を加味しても、予想価格そのものを疑問視する声も少なくない。

今回Saylor氏は、ゴールドに加え、短期金利が長期金利の水準を上回るソブリン債(政府や政府機関が発行する債券)等への資金も吸収するとしており、金融市場におけるBTC市場規模の拡大を予想している。

ビットコインの高い価格変動については、時価総額が10兆ドルに達した時点で劇的に小さくなるとした。

強気予想を行う根拠としては、企業や機関投資家だけでなく、今後数年で個人からの需要がグローバル的に高まると予想。コロナ禍で変化する経済情勢を通して、法定通貨価値の変化による資産逃避需要などを予想している。

今後5年以内に10億人規模の人々が、スマートフォンなどのモバイル機器で貯蓄をするようになり、その方法としてビットコインのような手段を選ぶようになると予想。Saylor氏はビットコインを「有力なデジタル通貨のネットワーク」だと評価した。

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