Web3、AI事業の成長見込む
株式会社NTTドコモは10日、ドコモグループ全体でのグローバル事業拡大を目指す新会社、「株式会社NTTドコモ・グローバル」を2024年7月に設立する計画を発表した。NTTドコモの完全子会社としてWeb3推進に取り組んできたNTT Digitalも新会社の傘下に集約される。
新会社では、成長領域の「アプリケーション・サービス事業」と基盤領域の「キャリアイネーブリング事業」を柱に、グローバルなビジネス展開を図る。特に「アプリケーション・サービス事業」では、Web3やAIを活用したDMP(データマネジメントプラットフォーム)基盤の展開を予定している。
新会社は以下の2つの事業を軸に、新たなライフスタイルの創出とグループ全体での事業拡大を目指す。
- アプリケーション・サービス事業:
デジタル&データPF事業(Web3、AIを活用したDMP:データマネジメント基盤)のグローバル展開等
- キャリアイネーブリング事業:
Open RAN(オープンな無線アクセスネットワーク)、NTN(Non-Terrestrial Networks)などを活用したキャリアビジネスのトランスフォーメーション
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NTT Digitalも傘下に集約
新会社の傘下には、ドコモグループが持つグローバル領域の出資先を移管・集約し、現地での顧客基盤、販路、ブランド力を持つ有力企業への事業投資を通じて海外顧客基盤を獲得する戦略だ。上記2つの事業を積極的に展開し、グローバルでのビジネス拡大を図る方針である。
特に「アプリケーション・サービス事業」では、個人や企業がブロックチェーン技術を容易かつ安全に利用し、利便性の高い新たな決済サービスを享受できる社会実装の実現を目指す。市場規模と消費人口の成長が期待される東南アジア・北米を足がかりに、中長期的には欧州・中東などでの事業拡大も見据えている。
ドコモは2022年、Web3活用に向け、2028年度までに最大6000億円を投じる方針を掲げていた。22年12月には、NTT Digitalを設立。NTT Digitalはブロックチェーン技術をはじめとする最先端のデジタル技術の社会実装に向けて、グローバルに推進。今年3月にはマルチチェーン対応、ユーザー体験を促進するよう設計された暗号資産(仮想通貨)ウォレット「scramberry WALLET」をリリースしている。
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