仮想通貨の普及促進へ
リップル社とXRPL Labsは、暗号資産(仮想通貨)や個人情報に関する取り組みを行う団体「DeRec Alliance」の創設メンバーに加わった。
DeRec Allianceの活動目的は、仮想通貨などのデジタル資産に慣れていない人でも秘密鍵やパスワードなどを失わないよう容易に対策できるようにすること。ブロックチェーンを含む分散型台帳技術(DLT)を広く普及させるために、ユーザーのセーフティーネットを作ろうとしている。
We are excited to announce that @Ripple and @XRPLLabs have joined @swirldslabs and @AlgoFoundation as Founding Members of the Decentralized Recovery Alliance, with two-year seats on the Technical Oversight Committee providing input on governance and core Alliance policies. #DeRec… pic.twitter.com/APP4Z70jIC
— Decentralized Recovery Alliance (@DeRecAlliance) May 9, 2024
リップル社らの参加は、DeRec Allianceが9日に発表した。この組織の創設メンバーには、へデラ(HBAR)の開発やサポートを行うSwirlds Labsと、アルゴランド(ALGO)経済圏の構築に取り組むAlgorand Foundationが所属。リップル社とへデラが協業する可能性は今年1月に伝えられていた。
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DeRec Allianceはへデラとアルゴランドのエコシステムのメンバーが今年1月に創設した組織。DeRec Allianceには他に通常メンバーとして「Hashgraph Association」や「HBAR Foundation」、「Building Blocks」など複数の組織が参加している。
これから、Web2の企業も交え、仮想通貨や他の資産の復元や普及を簡素化するために、相互運用性のある規格を作るという。活動の背景にあるのが、現在のWeb3におけるユーザー体験の複雑さである。
今回の発表では「今のWeb3アプリは、秘密鍵やパスワードなどのオンラインの秘密事項を保護する面倒な作業を厭わないユーザーに支えられている」と課題を指摘した。
DeRec Allianceは、ウォレットをまたいでデジタル資産の復元を容易かつ安全に行えるように、オープンソースの業界規格を作っていく。
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関係者のコメント
今回の発表で、RippleXのシニア・バイス・プレジデントであるMarkus Infanger氏は以下のようにコメントを寄せた。
DeRec Allianceは、秘密鍵を安全かつ容易に管理できるようにするという、仮想通貨の普及に最も重要な課題の1つに対応する。鍵の復元のための明確な規格を確立することで、個人がデジタル資産を自信を持って管理できるように支援していきたい。
リップル社は他のリーダーと協力し、この取り組みをサポートする。秘密鍵の管理方法を革新できれば、XRPレジャーだけでなく、仮想通貨の全てのユーザーに資するだろう。
また、XRPL LabsのWietse Wind CEOのコメントは以下の通り。
我々が一般ユーザーへの普及を進めるにつれて、鍵の復元のための高度かつユーザーフレンドリーなソリューションが必要であることが明確になってきている。
DeRec Allianceはタイミングの良い時期に創設された組織。これからセキュリティを犠牲にすることなく、メンバーと力を合わせて、相互運用性の向上やユーザー体験の簡素化に取り組んでいきたい。
リップル社らの創設メンバーは2年間、DeRec Allianceのガバナンス構造や中心的なポリシーを確立していく。
XRPレジャー(XRPL)とは
グローバルなコミュニティが主導するパブリックブロックチェーン。送金だけでなく、分散型取引所(DEX)やNFT(非代替性トークン)などにも使用できる。XRPレジャーのネイティブ通貨がXRP。
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