- イーサリアムに大きな下落とその理由
- イーサリアムの価格が急落し、取引所BitfinexのETH/USDにて取引量の急騰が見られ、大きな下落を記録。この取引量の急騰と下落の裏にはEOSがICOで集めたイーサリアムの売却が絡んでいる可能性が浮上しました。
- EOSとは
- 2017年までに実施されたICOでは調達額が1位となる巨大ICO通貨。 分散型アプリケーションに特化したプラットフォームで、秒間数百万回のトランザクション処理能力は仮想通貨の中でも最速級。
昨日CoinPostのマーケットレポートでも記載しましたが、イーサリアムの価格が急落し、取引所BitfinexのETH/USDにて取引量の急騰が見られたことが確認されています。
5/28(月)マーケットレポート
— CoinPost -仮想通貨情報サイト- (@coin_post) 2018年5月28日
ビットコインは14時半に大きな取引量の増加が見られ、ついに80万円を割り込みました。
BTC同様にETHでもBitfinexの取引高が急騰、価格が大きく下落しました。
同取引所ではETHがBTCの取引高の1.5倍を記録しています。#仮想通貨 #BTC #ETHhttps://t.co/biZCSWITbe
EOS陣営による売却の可能性が浮上
bitfinexは、ライセンス制度などの規制下に置かれている取引所ではありませんが、本日でも世界の取引量4位に入るほど、流動性が高い水準で維持されている取引所です。
今回bitfinexにてイーサリアムの取引高が急騰したことに関して、ICOを実施したEOS運営元が、イーサリアムを直接取引所にて売却した可能性をメディアtrustnodesが報じています。
同メディアによると、Bitfinexのデータではたった1時間の間に180,000ETHのイーサリアム取引量が確認されたといいます。
通常OKexやGdaxなど主要取引所での取引量は20,000ETHであると考えると、驚くべき数値であり、同時に価格が暴落したことを考えると、誰かがBitfinexで売却した可能性がある、と指摘されています。
一つの可能性としては、インサイダー情報が入ったことで、大口投資家が売却へ動いた可能性も言及しています。
ICO通貨の追跡データを公開するsanbaseでは、EOSのウォレットから移動されたイーサリアムの量は1,380,000となり、trustnodesはここ3日で突如約300,000ETH増えたことを指摘しました。
EOSのイーサリアムによる資金調達はあと20万ETH残り、またEOSOwnerというマルチシグアドレスでは90万枚を所有していると示しており、合計110万枚持っている状況の様です。
過去にも同様の事例が
今回の様なEOSの、ICOで集めたETHの売却による売り圧力の指摘は以前よりされています。
イーサリアムが2018年最低価格を更新した3月18日もEOSのウォレットの動きが確認されており、約417,000ETHがBitfinexへ送金されていることが指摘されています。
Here's the trail. We know that it moved 417k ETH in total. Of which, 163k ETH ended up in @bitfinex's wallet. 🧐 pic.twitter.com/AfIPfpKqdB
— Wilhelm (@claptrapxl) 2018年3月18日
その結果としてこのチャートの様に取引ボリュームが急騰し、当時の2018年最安値を更新しました。