CoinPostで今最も読まれています

ポルカドット基盤Bifrost、KSMトークン融資で投票へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

KSMトークン5万枚の融資提案

クロスチェーンプロトコルBifrost Financeは4日、Kusama treasuryより、KSMトークン5万枚(3.4億円相当)を借りる提案について投票を行うと知らせた。

ポルカドット(DOT)とKusamaを運営する評議会と、一般コミュニティの両方で投票にかけられることになる。KSMトークン5万枚の融資は、KSMとvKSM(KSMのステーキング流動性デリバティブ)ペアについて初期の流動性を支えるために活用されるという。

Bitfrostの概要

Bitfrostは、ステーキングされた資産に分散型のクロスチェーン流動性を提供するプロジェクト。現在はポルカドットの実験の場として利用されるKusamaで運用されている。

ポルカドットとKusamaのクロスチェーンブリッジが成熟した暁には、ポルカドットにメインプロトコルを移行予定。ポルカドットのリレーチェーン、パラチェーン、さらにポルカドットでブリッジされた様々なチェーンに対して、標準化されたクロスチェーン利子付きデリバティブを提供する計画だ。

Bifrostは、2021年10月21日にパラチェーンKusamaで稼働を始め、それ以来合計約7,000万ドルのデリバティブを生成し、DEX(分散型取引所)へ約600万ドルの流動性を提供してきた。チェーン上には、8万以上のアドレスを擁している。

Kusamaとは

Polkadot(DOT)とほぼ同じコードで実装されており、相互運用性と拡張性を備えたブロックチェーン。Kusama(クサマ)はPolkadotの実験の場として利用されるネットワークなどと呼ばれるが、「テストネット」という位置付けではない。Polkadotで実行可能なこともほとんど実行でき、パラチェーン接続のための条件がPolkadotよりも低いことから、初期段階にあるプロジェクトらに利用される傾向が高い。また、KSMトークンは、バイナンスやクラーケンなどの大手仮想通貨取引所に上場している。

▶️仮想通貨用語集

融資目的

公式発表によると、今回のKSMローンは、KSMとvKSM(KSMのステーキング流動性デリバティブ)のペアの初期流動性として融資を受けるものだ。この初期流動性に対する補助金は、ペアに対する裏付けともなってそれを支える。

それにより、vKSMがKusamaおよびポルカドットのエコシステム内の様々なDeFiなどですみやかに活用されるようになることが狙いの一つだ。また、KSM関連の経済圏成長や採用事例を促進することも期待されるという。

その他にも、融資の恩恵としては「ユーザーがトークンを指名するインセンティブを向上させること」「KSM保有者がステーキングに参加するモチベーションを高めること」「Kusama treasuryからお金を借りて利子を支払うことで、Kusama treasuryの資金利用率を上げること」などを挙げた。

提案によると、1年間有効な金利19%の融資を受け、資金をSolarbeamとTaiga Protocolに均等に分配するという。Solarbeamは、Moonriverパラチェーンネットワーク上に構築された分散型取引所であり、Taigaはデリバティブ流動性プロトコルだ。

Bifrostによると、vKSMは常にKSMと1対1で償還できるため、ローン返済時の変動損失(流動性プールに預けたトークンの価格が入金時と比べて変動した時の損失)は想定していないとしている。

Bifrostは、Kusamaパラチェーンスロットの有効期限が切れる前に、スロット21~28の入札に成功していた。

ポルカドットでは、パラチェーンオークションという仕組みがある。ポルカドットのネットワークに接続するブロックチェーンを決めるためのもので、入札の勝者には接続枠(スロット)が付与される。スロットは限定100枠とされている。

関連初心者でもわかるPolkadot(ポルカドット)|仕組みと将来性を解説

パラチェーンとは

ポルカドットに接続する、独立した個々のブロックチェーンのこと。一方、各パラチェーンが接続され、ネットワークで中心的な役割を果たす部分は「リレーチェーン」と呼ばれる。

▶️仮想通貨用語集

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
05/19 日曜日
12:00
ビットトレードのビットコイン・ピザ・デー記念キャンペーン シバイヌなどが当たるチャンス
暗号資産(仮想通貨)取引所ビットトレードの特別企画。ビットコイン・ピザ・デーを記念して、シバイヌ(SHIB)やドージコイン(DOGE)も含む豪華景品が当たるラッキールーレットキャンペーンが開催される。2024年5月20日から24日までの期間限定。
11:30
オプション市場では6.5万ドルと7万ドルストライクに建玉集中、翌週の展望は?|bitbankアナリスト寄稿
CPI発表後のテクニカル分析や6.5万ドルと7万ドルストライクに建玉集中するオプション市場を踏まえ、bitbankのアナリスト長谷川氏がビットコインチャートを図解。今週の暗号資産(仮想通貨)相場考察と翌週の展望を探る。
11:00
週刊ニュース|金持ち父さん著者キヨサキ氏のBTC投資推奨に高い関心
今週は、金持ち父さん著者ロバート・キヨサキ氏による仮想通貨ビットコイン・金・銀投資の推奨、ジャック・ドーシー氏のビットコインについての発言、GameStop株やミームコインの暴騰に関するニュースが最も関心を集めた。
05/18 土曜日
21:00
Clearpool Prime、アバランチでデビュー RWA対応のプライベート・クレジット市場
Clearpool Primeがアバランチでローンチし、RWA分野に新たな進展。機関投資家向けに安全かつ効率的な取引環境を提供するプライベート・クレジット市場。
17:20
バイナンス上場銘柄の80%が価値低下、ミームコインは異例の上昇 過去6か月の分析
31トークン分析が示す課題 暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(グローバル版)で、過去6か月に新規上場したトークンの80%以上が、その後に価値を落としていることがわかった。ミ…
13:00
米国のビットコイン現物ETFへの5月の流入額、4月の流出上回る
ブルームバーグのETFアナリストは、5月に入ってからの米国ビットコイン現物ETFへの流入は、4月の流出を埋め合わせたと指摘した。
11:10
米下院、SECの仮想通貨規制役割明確化の「FIT21法案」を採決へ
米国下院は、仮想通貨に対する規制を明確化し、CFTCに追加権限を与える「21世紀のための金融イノベーション・テクノロジー法」の採決を行う。
10:15
米コインベース、「来週イーサリアム現物ETF承認確率は30~40%」
米仮想通貨取引所コインベースはイーサリアムの今後を予測するレポートを発表した。ETH現物ETFが承認される時期などについて分析している。
08:50
仮想通貨取引所クラーケン、欧州でUSDT非対応を検討
テザーCEOは最近、MiCA規制を批判し、仮想通貨USDTで規制を受けるつもりはないと述べた。この姿勢が、欧州で事業を行っているクラーケンが、それらの通貨ペアの提供を停止する理由と見られる。
08:00
「仮想通貨上昇の鍵はマクロ経済」コインベース分析
仮想通貨相場上昇の鍵は今もマクロ経済であるとコインベースは分析。他にも、イーサリアム現物ETFの審査など規制動向も注視すべきだとした。
07:10
ソラナ価格、月末までに200ドル復帰か ヘッジファンド創設者が予測
仮想通貨ソラナの今後の価格について、ヘッジファンドSyncracy Capitalの創設者は強気な予測を示した。その根拠とは?
06:10
zkSyncエアドロップ期待再燃、分散化加速のアップグレードを実施予定
zkSyncは未だ独自の仮想通貨をリリースしていないが、主要zkロールアップであるライバルのStarkNetは2月にエアドロップを実施した。
05/17 金曜日
17:34
東京ビッグサイトで第5回ブロックチェーンEXPO【春】開催へ 無料申し込み募集開始
東京ビッグサイトで、日本最大級のブロックチェーン専門展である第5回ブロックチェーンEXPO【春】が開催されます。最新の研究からアプリケーションまで、ブロックチェーン技術のすべてが一堂に出展するイベントは必見です。
13:00
ワールドコイン、秘匿化技術で生体認証データの保護・オープンソース化を発表
暗号資産(仮想通貨)でベーシックインカム実現を目指す、ワールドコイン・ファンデーションが生体認証データ保護にSMPC技術を導入。そのシステムをオープンソース化した。セキュリティとプライバシーを強化するとともに、システムの普及拡大を目指す。
12:32
短期トレンド変化のビットコイン続伸なるか、ミームコインが牽引する場面も
CPI発表で急反発を見せた暗号資産(仮想通貨)相場ではビットコイン(BTC)が下降チャネルをブレイクアウトした。16日には賛否両論渦巻くミームコインが相場を牽引する場面も。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア