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仮想通貨取引所のステーキング利率一覧・銘柄別比較:2024年7月版

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ステーキングサービスとは

ステーキングは、特定の暗号資産(仮想通貨)を保有しながら収益を得る資産運用方法です。株式投資の配当、不動産投資の賃貸収入のように、ステーキングからの報酬は、仮想通貨投資におけるインカムゲインと考えられます。

ステーキングは、Proof of Stake(PoS)型のネットワークで採用され、コンセンサス形成に参加する対価として報酬が発生します。ノード(ネットワーク参加者)の影響力はステークしたトークンの量に比例します。コンセンサス形成により、ネットワークの維持と安全性が確保されます。

個人が暗号資産のステーキングを行うことも可能ですが、要件に応じたノード(コンピューター)のスペックが高かったり、最低数量や作業的な負担が大きい場合があります。そのため、一般投資家は事業者に依頼して代行してもらう方が便利です。

暗号資産交換業者のステーキングサービスは、暗号資産交換業者が投資家から暗号資産を預かり、代わりにステーキングを行い、報酬を分配しています。

ステーキングサービスは 資金決済法の規制下にあり、実質的に他人のために暗号資産を管理する場合には、暗号資産交換業者として登録が必要

本記事では、国内の暗号資産取引所の中でも主要4社をピックアップし、ステーキングサービスの特徴、取り扱い銘柄や想定利率、手数料設計などの条件面を分析していきます。

目次

厳選4社のステーキングサービス比較

今回は、国内で提供されている多くの暗号資産(仮想通貨)取引所のステーキングサービスの中でも、特に大手企業グループの関連会社が運営する4社(ビットポイント、SBI VCトレード、GMOコイン、CoinTrade)についてご紹介します。これらの取引所は、金融機関や上場企業の関連会社が提供しているため、ガバナンス体制や資産保護の観点から高い信頼性を持っています。

これらの取引所のステーキングサービスは基本的な流れが似ています。交換業者はユーザーが預け入れた仮想通貨をまとめてステーキングに活用し、1か月間に受け取ったネットワーク報酬を翌月にユーザーの平均保有数量に基づいて配分する仕組みです。

事業者によってはステーキングサービスに申し込みが必要な場合もありますが、最近は申し込み不要で自動的に報酬を受け取れるサービスも増えています。

後者のサービスは、ロックアップもなく、申請の手間もない点で便利です。ただし、報酬受取をONにする必要があったり、銘柄によっては口座で保持する全量がステーキングに適用されるとは限らないなど、しっかりと条件を確認して選択することが重要です。

事業者によってはステーキングサービスへの申し込みが必要な場合もありますが、最近では申し込み不要で自動的に報酬を受け取れる、利便性の高いサービスも増えています。

それでは、代表的な4社のステーキングサービスの概要を見てみましょう。

取引所名 ステーキング
対応銘柄数
利用手順 ロック期間 報酬付与 数量制限 手数料 分別管理 特記事項
暗号資産(仮想通貨)取引所 ビットポイント 6 口座で保有するだけ※ 報酬受取をONにする必要があります。 なし 毎月1回:銘柄毎に異なる 確認中 無料 対象 特になし
暗号資産(仮想通貨)取引所 SBI VCトレード 12 口座で保有するだけ なし 毎月:翌月15日までの付与 上限なし・下限なし 配分ステーキング報酬の25% 対象 ETH、DOT、SOL、AVAXは、ネットワーク設計上、預かり資産の全数量をステーキングしない場合があること。
暗号資産(仮想通貨)取引所 GMOコイン 8 口座で保有するだけ なし 毎月10日〜17日に順次配布 特に記載なし 配分ステーキング報酬の28% 対象 DOTは、預かり数量の50~60%程をステーキング
暗号資産(仮想通貨)取引所 CoinTrade 12 プランを選択して申請 あり(30、90、95日) 月に3回 数千円~
1回当たり申請数量に上限あり
非公開 預託を受けた資産は
同社資産と分別して管理
特になし

📍ステーキングは複利運用が魅力

ビットポイント(BITPOINT)、SBI VCトレード、GMOコインのステーキングサービスは、暗号資産を保有するだけで特別な手続きなしに参加でき、手軽に利用できる点が特徴です。

3社のステーキングサービスは、複利運用に活かしやすい点も魅力です。ステーキングの報酬は毎月自動的に支払われ、そのまま元本に追加されます。(CoinTradeについては月3回報酬が支払われるため、適切に申請することで複利運用の利点を享受できる可能性があります)。

元本が増えると、それに応じてステーキング報酬も増えていくため、長期間ステーキングを続けるほど、雪だるま式に報酬を増やすことができます。

強気相場の中で暗号資産を長期保有する予定の方には、ステーキングサービスがおすすめです。

ステーキングサービスがおすすめの取引所

高利率ステーキング銘柄と想定年率の一覧【24年7月版】

ビットポイント、SBI VCトレード、GMOコイン、CoinTradeが公開しているデータに基づき、取扱い銘柄別のステーキング報酬(年率)を比較します。

取引所名 イーサリアム(ETH) ポルカドット(DOT) カルダノ(ADA) ソラナ(SOL) アバランチ(AVAX) オアシス(OAS) エックスディーシー(XDC) コスモス(ATOM) フレア(FLR) アプトス(APT) ヘデラ(HBAR) シンボル(XYM) テゾス(XTZ) クアンタム(QTUM) アスター(ASTR) ニア(NEAR) ポリゴン(MATIC) パレット(PLT) IOST トロン(TRX) 備考
暗号資産(仮想通貨)取引所 ビットポイント 3.53% 16.7% 3.1% 7.0% 15.8% 4.09% 変動制
2024年7月にHPより引用
暗号資産(仮想通貨)取引所 SBI VCトレード 3.5% 14.7% 2.9% 7.5% 7.1% 5.3% 7.5% 14.9% 7.8% 6.0% 0.2% 5.3% 24年6月実績
手数料差し引き前
暗号資産(仮想通貨)取引所 GMOコイン 5.3%〜7.8% 1.5%〜3.0% 4.1%〜5.4% 6.5%〜7.2% 3.2%〜4.5% 2.1%〜4.3% 1.3%〜4.2% 一時停止中 変動制
2024年7月にHPより引用
暗号資産(仮想通貨)取引所 CoinTrade 2.8% 13% 3.0% 6.0% 5.0% 12.0% 1.0% 4.5% 4.0% 3.2% 18% 10% 変動制
2024年7月にHPより引用

暗号資産取引所4社の詳細

1ビットポイント
2016年3月3日に設立されたビットポイント(BITPOINT)は、東証プライム上場企業のSBIホールディングス株式会社の孫会社(100%連結子会社)にあたる取引所。ビットポイントは新しい銘柄の取り扱いに力を入れており、日本市場への初上場を多数実現している。
多くのステーキング対応銘柄で利回り国内No.1※1 2024年5月、ビットポイントジャパン調べ。国内暗号資産交換業者比較。
ステーキング取扱銘柄
6種類

ステーキングサービスの特徴

◎:手数料無料。マーケットの状況や顧客の希望に合わせて、いつでも暗号資産を売却したりその売却代金の出金が可能。
▽:報酬受取をONにする必要があること。

2SBI VCトレード
東証プライム市場に上場しているSBIホールディングス傘下のSBI証券は、国内最大手のネット証券として知られる。SBIVCトレードは金融ノウハウを生かし、安心して取引できる取引所として評価されており、手数料の低さなどで個人投資家から支持を受ける。
ソラナ(SOL)、ポルカドット(DOT)、コスモス(ATOM)のステーキングで有利な想定年率
ステーキング取扱銘柄
12種類

ステーキングサービスの特徴

◎:マーケットの状況や顧客の希望に合わせて、いつでも暗号資産を売却したりその売却代金の出金が可能。
▽:ETH、DOT、SOL、AVAXは、ネットワーク設計上、預かり資産の全数量をステーキングしない場合がある。※顧客に付与する報酬額(見込み)記載の年率は、預かり全数量に対して適用。

3GMOコイン
GMOコイン株式会社が運営。GMOインターネットグループで培われたIT関連事業および金融事業における知見と豊富な金融実績を活かし、堅牢なセキュリティと管理体制のもと、暗号資産と外国為替FXのハイブリッド投資ができる環境を提供。
シンボル(XYM)、クアンタム(QTUM)のステーキングに対応
ステーキング取扱銘柄
8種類

ステーキングサービスの特徴

◎:マーケットの状況や顧客の希望に合わせて、いつでも暗号資産を売却したりその売却代金の出金が可能。
▽:DOTは、預かり数量の50~60%程をステーキングする設定上、他の2社に比べて年率が低め。

4CoinTrade
セレスの連結子会社である株式会社マーキュリーにより運営される暗号資産販売所。「CoinTradeStake(コイントレードステーク)」は24年7月時点で12種類の仮想通貨に対応。
ニア(NEAR)、パレット(PLT)で高い年率水準
ステーキング取扱銘柄
12種類

ステーキングサービスの特徴

◎:他の取引所が扱っていないパレット(PLT)やニアプロトコル(NEAR)を取り扱う。PLTは想定年率18%、NEARは6%と、比較的高い報酬水準の実績。
▽:ロック期間があるため、ステーキング利用中に暗号資産を売却したり出金ができない。

仮想通貨のステーキングについてよくある質問

レンディング(貸暗号資産)との違い

レンディングはユーザーが仮想通貨取引所に暗号資産を貸し出して賃借料を得る仕組みです。ステーキングは暗号資産を保有し、ブロックチェーンのネットワーク維持に貢献することで報酬を得る方法です。

どちらもインカムゲインを得られる仕組みで、銘柄によって年率は様々。投資家は条件を参照しながら、どちらを利用するか比較すると良いでしょう。

主な違いについて、以下にまとめました。

ステーキング レンディング
対象の通貨 基本的にPoS(プルーフ・オブ・ステーク)の仮想通貨が対象 PoW(プルーフ・オブ・ワーク)のビットコイン、他の手法を採用するXRPを含む、全ての仮想通貨が対象
資金のロック SBIVCトレードとGMOコインは、売却・出金がいつでも可能 最初に決めた期間満了でないと解除できない
年率の比較 取引所によってどちらの年率が高いかは異なる。例:GMOコインの場合、ポルカドットとコスモスの貸暗号資産ベーシックの報酬が10%と、ステーキングよりも高利率。
資産の管理体制 SBIVCトレードとGMOコインは、分別管理の対象であることを強調。 顧客が交換業者に貸し出す暗号資産は、資金決済に関する法律(平成21年法律第59号。その後の改正を含む)に基づく分別管理の対象とならない。このサービスにおける契約は無担保の消費貸借契約であり、企業が破綻した場合、顧客が同社に貸し付けた暗号資産が返還されないリスクがある。

ただし、レンディングもステーキングも、現物の暗号資産が必要なため、市場の相場変動による元本割れリスクが伴うことは意識しておきましょう。

ステーキングにかかる税金は?

仮想通貨取引で生じた利益は原則「雑所得」として取り扱われます。日本円との売買で得た利益だけではなく、仮想通貨同士を交換したときに生じた利益やステーキングなどで得た報酬も課税対象となります。

雑所得に分類される仮想通貨取引での所得は、給与所得などの他の所得と合算した金額に対して税率がかけられます。税率は、所得が多いほど高くなる「累進課税」が適用され、下表の通り5%~45%の7段階に分かれています。住民税も合わせると最大で約55%の税率が課されます。

出典:国税庁

仮想通貨取引における損益発生のタイミング

暗号資産のステーキングの報酬による利益が税金になるのは、報酬を受け取った年になります。雑所得の収入とすべき時期は、「その収入の態様に類似する、他の所得の収入とすべき時期に準じて判定した日」とされているからです。

つまり、ステーキング期間が2023年12月で報酬を受け取ったのが2024年1月15日だった場合、税金が発生するのは、報酬を受け取った2024年になります。

ステーキング報酬を受け取った時の所得の計算方法は、以下の通りです。

● 売上高(総収入額)-必要経費=利益(雑所得)

売上高はステーキング報酬として受け取った暗号資産の時価になります。暗号資産の報酬が日本円で20万円だったとすると、売上高は20万円になります。

ステーキングとレンディングの税務上の取り扱い

国税庁は、ステーキングとレンディングがマイニングと同様に扱われると定めており、報酬として得た暗号資産は、取得時点の価格を基準に売上高(総収入額)に算入する必要があります。

つまり、報酬が発生した時点での暗号資産の価格に基づいて売上高が算定され、その後の価格変動には影響されません。必要経費については、主にステーキング手数料のみが認められ、その他の経費はほとんどありません。そのため、ステーキング報酬によって得た利益はほぼ全てが課税対象となります。※

※ただし、ステーキング報酬で得た暗号資産を売却したり、他の種類の取引を行ったりする場合、最終的な所得金額に影響を与えるため、一概には言えません。

なお、インターネットやスマートフォンの回線利用料、パソコンなどの購入費用も、暗号資産取引に必要な支出として認められる場合があります。詳細については、税理士や税務署に相談することをお勧めします。

ステーキング報酬は二重に課税?

ステーキング報酬は、「二重課税」といわれることにも注意が必要です。

例えば、暗号資産のステーキングで15万円のソラナを受け取った後、20万円で売却したとします。

すると、まずステーキング報酬の15万円が所得となり、売却益の5万円(20万円-15万円)の所得が発生するので、合計した20万円が課税対象となります。

手作業での暗号資産の税金の計算は困難なので、以下のような国税庁の用意している計算書を活用することもお勧めです。

暗号資産等に関する税務上の取扱い及び計算書について(令和5年12月)

ステーキングサービスがおすすめの取引所

まとめ

ステーキングは仮想通貨を利用した資産運用方法であり、PoSコンセンサスアルゴリズムを採用する銘柄で行うことができます。利益の仕組みやメリットについても解説しました。

仮想通貨ステーキングは、適切な知識と理解を持って行えば、資産を効率的に増やす手段の一つです。ステーキングにより、定期的な収入を得ることが可能ですが、税金の申告など注意すべきポイントもあります。

また、自分でステーキングに参加するには、PCのセットアップや安定したネットワーク環境などのインフラ整備や専門知識が必要となるため、難しいと感じる方も多いでしょう。

しかし、国内取引所のSBI VCトレードやGMOコインが提供するステーキングサービスを利用すれば、特別な手続きは不要で、イーサリアム(ETH)やソラナ(SOL)を一定量以上保有しているだけで報酬を得ることができます。

CoinTradeでは、申請作業が必要ですが、他では扱っていない銘柄で高利率のステーキング報酬を受け取れる場合があります。単に保有するよりも、投資収益を最大化するのに役立ちます。初心者でも手軽に始められるため、ぜひ口座を開設し、資金を預けて実感してみてください。

ステーキングサービスがおすすめの取引所

記事の監修

各務 貴仁各務 貴仁
株式会社CoinPost 代表取締役CEO、株式会社SUDACHI Tech 代表取締役、一般社団法人WebX実行委員会 理事。
2017年に日本最大(2024年現在)の暗号資産・Web3メディアCoinPost、2023年よりグローバルカンファレンスWebXを立ち上げる。また、次世代テックを活用した福祉事業Wave3やWeb3に特化した開発支援事業SUDACHI Techも展開する。
2024年には、経済産業省「Web3.0・ブロックチェーンを活用したデジタル公共財等構築実証事業」にて有識者委員として選任される。

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