CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨及びビットコインに関連するクジラ追跡BOTが「20兆円規模のUSDT送金」を報告|ブロックチェーンデータから誤報の可能性が浮上

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

20兆円規模のUSDT送金報告、BOTによる誤報か?
大口の動きをトラッキングするBOT「Whale Alert」は1月16日11時、過去最大級とみられるUSDTの大口送金を報告し、リツイートが殺到、市場参加者の警戒感が高まった。BOTの内容を独自調査した結果、誤報の可能性が高いことがわかった。

20兆円規模のUSDT送金報告、BOTによる誤報か?

大口の動きをトラッキングするBOT「Whale Alert」は1月16日11時、過去最大級とみられるUSDTの大口送金を報告し、リツイートが殺到、市場参加者の警戒感が高まった。

本記事では、独自調査を行なった結果でわかった、同報告の真偽を掲載する。

今回「Whale Alert」によってトラッキングされたのは、184,467,440,737USDTの超大口送金で、1USDT=1USDであることを仮定すると(厳密には多少動く)、1844億ドルに相当し、日本円換算では、約20兆円に当たる。20兆円を規模で比較すると、韓国の予算規模の歳入や歳出額と同水準の額であり、現実的ではないことがわかる。

出典:Google

誤報の可能性

今回BOTが報道したURLを開くと、下記の画面になるが、まずAMOUNT(総額)が0.0001USDT、かつステータスがINVALID(無効)となっており、根本的に20兆円規模の額を示すAMOUNTは示されておらず、送金自体が無効処理になっている。

出典:omniexplorer.info

またUSDTのトラッキングデータを取り扱うエクスプローラーOmniExplorer上で、同時刻帯のトランザクション履歴を確認したが、20兆円規模に該当するトランザクションは見つからなかった。(Unconfirmed Transactionも含め)

omniexplorer.info

かなり大きなトランザクション履歴が報告されたことから、市場への影響が警戒された本件、ブロックチェーンの履歴から確認した状況から考えると、BOTによる誤報の可能性が高いと思われる。

(なお、本記事内に確認用のURLを添付しているため、ご自身での確認も可能です。)

▶️本日の速報をチェック

CoinPostの関連記事

ビットコインクジラの再活発化を指摘 仮想通貨分析機関Filpside Cryptoが報告
Filpside Cryptoの分析によれば、取引記録が観測されていない、いわゆる『休眠状態』のビットコイン口座がここ数か月の内に活発に活動している。ビットコイン全体の60%以上を占めるこれらの口座がビットコイン価格に更なる影響を与え可能性を指摘した。
仮想通貨のクジラが「取引所外の売買と新品コイン」を好む理由:最大20%のプレミアムも
米DRWの仮想通貨部門責任者は、「仮想通貨市場全体が、プロの世界になりつつある。”西部開拓時代”は終わりを告げた。」と述べた。大口の最新傾向に、今まで知られざる一面も明らかに。
CoinPostのLINE@

スマートフォンへの「プッシュ通知」で、相場に影響を及ぼす重要ニュースをいち早く知らせてくれる「LINE@」の登録はこちら。大好評につき、登録者10,000名突破。

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
05/10 金曜日
18:29
SBIとチリーズ、スポーツファントークンで提携
SBIデジタルアセットホールディングスとChilizが戦略的パートナーシップに関する基本合意を締結。日本で合弁会社を設立し、スポーツファンにファントークンを提供する。
18:26
L2 Blastチェーン基盤の分散型取引所「DTX」とは トレーダーの優位性を解説
暗号資産(仮想通貨)デリバティブトレーダーの間で関心の急増する分散型取引所「DTX」のメリットや優位性を解説。DTXはイーサリアム(ETH)レイヤー2のBlast(ブラスト)チェーン基盤であり、DTX Fuelによるエアドロップも示唆されている。
18:10
NTTドコモ、新会社設立でWeb3・AI事業など強化へ
株式会社NTTドコモは2024年7月に新会社「NTTドコモ・グローバル」を設立する計画を発表。NTT Digitalも傘下に集約し、Web3やAIを活用したグローバル事業を強化する。
14:48
バイナンス、大口顧客DWF Labsによる市場操作報道を否定
大手仮想通貨取引所バイナンス(グローバル版)は、ウォール・ストリート・ジャーナルが報道した、同社のVIP顧客DWF Labsによる市場操作と内部調査に関する疑惑を強く否定した。
12:43
ビットコインなど仮想通貨相場反発、ビットバンク関連会社のセレスがストップ高
暗号資産(仮想通貨)市場ではビットコイン(BTC)が反発、株式市場では大手取引所ビットバンク(bitbank)を持分法適用関連会社にするセレスの決算が好感され株価がストップ高となった。
11:30
米仮想通貨大手DCG第1四半期決算 売上高が前年比51%増
仮想通貨コングロマリット企業DCGは2024年第1四半期(1~3月)の決算を発表した。連結売上高が前年同期比51%増の約356億円に達している。
10:25
米SECの審査で、仮想通貨ウォレット企業の株式上場が延期
仮想通貨ウォレットのスタートアップ企業Exodus Movementは、米SECのためにNYSE Americanへの株式上場が遅延していると発表した。
09:45
リップル社、DeRecの創設メンバーに参加
リップル社とXRPL Labsは、仮想通貨や個人情報に関する取り組みを行うDeRec Allianceの創設メンバーに加わった。これからユーザー体験を簡素化し、Web3の普及に取り組んでいく。
08:20
米マラソン、1Qに270億円相当のビットコインを採掘
マラソンの純利益は、仮想通貨ビットコインが3月に過去最高値を更新し73,000ドルまでに到達のこともあって前年同期比で184%増の3.372億ドルに押し上げられた。
07:15
ロビンフッドCEO、米SECと争う姿勢示す
米国が仮想通貨へアクセスできるように守っていくとロビンフッドのCEOが発言。同社は米SECからウェルズ通知を受け取っており、争う姿勢示している。
06:45
バイナンスやOKX、TON基盤「Notcoin」のマイニング開始予定
仮想通貨Notcoinとは、「タップして稼ぐ」のトークンマイニングの仕組みを通して、多くのテレグラムユーザーをWeb3に取り込む目的のバイラル・ゲームだ。
06:12
カナダ当局、バイナンスに6.8億円の罰金
仮想通貨取引所バイナンスについては昨年11月アメリカで財務省と和解しており、マネロン対策と制裁法違反で合計43億6,800万ドルの罰金を支払うことになった。また、退任したCZ氏は先月末に懲役4か月の判決が下された。
05/09 木曜日
18:49
TOKEN2049で注目を集めたCoinW、セキュリティと透明性へのコミットメント
豪雨の中、8000人以上が参加したTOKEN2049で、CoinWが安全性と透明性をテーマにブランド力を際立たせた。有識者パネル等を通してプロモーション展開に注力し、世界をリードする暗号資産(仮想通貨)取引所としての地位を固める。
18:45
Astar zkEVM「Yoki Origins」NFTミントが150万枚突破、ユーザー基盤は月間100%増
Astar Networkが提供するイーサリアムレイヤー2「Astar zkEVM Powered by Polygon」のローンチに合わせた「Yoki Origins」キャンペーンでNFTミントが150万枚を突破。ユーザー基盤も月間で100%増加し、5月31日のフィナーレに向け盛り上がりを見せている。
15:00
米下院、SECによる仮想通貨保管のガイドライン覆す決議案を可決
米国連邦議会下院は、議会審査法に基づき、証券取引委員会が発行した仮想通貨の保管に関する会計公報121号(SAB121)を覆す決議案を可決した。ホワイトハウスはこの決議案に拒否権を行使すると警告した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア