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ナスダック掲載:ビットコインがバブルではない5つの理由

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコイン・バブルが起きているという意見もあるが、ビットコインの成長はむしろここからだという主張も?
ビットコインの法定通貨としての受け入れ傾向、ビットコイン支払い加盟店の増加、使用用途の増加等、ビットコインが今後も成長していくであろう理由を5つにまとめています。

仮想通貨であるビットコインは、年初めから大きく価格を伸ばし、先日約65万円の壁を超えました。そして、この急激な上昇は、資産バブルを引き起こしていると金融マーケットの専門家が語るのも無理はありません。

公平に比較をすると、ビットコイン及びその他の仮想通貨は1990年代のインターネット・バブル以来のリターンを誇っています。しかし、ビットコインは初期のインターネット関連株とは根本的に違い、より有望な成長軌道を描いています。

目次
  1. ビットコインの法定通貨としての受け入れ傾向
  2. ビットコイン支払い加盟店の増加
  3. ビットコインの資産防衛としての使用用途の増加
  4. ビットコインはやっとメインストリームにたどり着いたばかり
  5. ビットコイン供給の限度

1. ビットコインの法定通貨としての受け入れ傾向

ビットコインにとっての現時点で今までのプロダクトとの最大の違いは、非中央集権という特性や、不幸にも仮想通貨の特性上ダークウェブでの犯罪者に使用されてしまっている中で、どう国や金融機関に受け入れてもらうかということです。

しかし、世界でビットコインの公式な受け入れ率は上昇している傾向にあります。

2017年4月、日本は公式にビットコインを法的な支払い方法として受け入れることを発表し、ビットコインの急激な価格上昇及び、加盟店の急激な増加を引き起こしました。

フィリピンでは、少額送金にビットコインを使用している人が急激に増え、フィリピンの中央銀行にとっても無視できない存在となり、2017年2月に、ビットコインの法整備を行い、公式に送金方法として認めることを発表しました。(世界中で仕事しているフィリピン人は家族のために母国へ送金する事情と仮想通貨送金が噛み合った形です)

オーストラリアやロシアでもビットコインを取引の仲介として公式に採用するような同様の声明文が出されました。

この傾向はしばらく続く見込みで、ビットコインの投資及び支払いに対する需要が伸びていることを示しています。

逆にビットコインの流通を止めようとする動きに出ている国も多くあり、二極化している現状です。

2. ビットコイン支払い加盟店の増加

ビットコインが普及してまだ間もない時期では、ビットコイン支払い加盟店として参加するのは主にビットコインをある意味崇拝していたり、興味本位での選択にすぎませんでした。

しかし、この状況は徐々に変わりつつあります。現在では、最先端技術企業やeコマース・プラットフォーム(ネット上の販売サイト)など、ビットコインが決済方法として使用されるようになってきました。

ビットコインの価格が上昇していることから、特にメディアで取り上げられ、流行に左右されやすい日本では、一般店も含めビットコイン加盟店が増加しており、この傾向はしばらく続く見通しです。

手数料はクレジットカードよりも低く、返金詐欺のリスクも抑えられ、銀行口座を持ち合わせていない人たちやテクノロジーに関心のある人たちを惹きつけることができるなど、オンライン加盟店がビットコインを採用するメリットは非常に大きいのです。

世界的に加盟店が増えるにしたがって、仮想通貨の堅実な需要が見込まれます。そして、加盟店割合は、未だ決して高いとは言えないことから、大きな参入機会があると言えるでしょう。

3. ビットコインの資産防衛としての使用用途の増加

ビットコインがバブルでないと言える理由のもう一つは、経済崩壊を起こしている国で、実際に使用用途が存在していることにあります。

ベネズエラやボリビア、ジンバブエなどでは、現地通貨がその価値を急激に失っていく中で、ビットコインが今までの金などに変わり、資産防衛の手段として使用されていたり、現地通貨の代替品としても使用されているのです。

これは、ビットコインの取引量と経済崩壊が起きている現地通貨の地位、経済成長が負の相関関係で繋がっていることを示唆しています。

ビットコインはさらに、資本調整が厳格であるベネズエラなどの国において、個人及び企業の経済的支援を可能にします。

つまり、経済崩壊の兆候が見られる際、または、経済崩壊が起きている際は、ビットコインへの需要は増加し、ビットコインが法定通貨の代わりとなる決済店は増加し、その国では日常的に利用される可能性があります。

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4. ビットコインはやっとメインストリームにたどり着いたばかり

2017年は、ビットコインが初めてメインストリーム(その分野で主要になること:今回は金融、投資分野)にたどり着いた年と言っても過言ではありません。

もし、5年遡って、道端の人にビットコインについて質問すると、あなたが何を言っているか検討もつかず困惑されてしまうでしょう。

しかし、2017年10月現在、ほとんどの人がビットコインと耳にしたことがあり、1BTC(ビットコイン)の価値が金の1オンスよりも高いことまで知っている人もいるかもしれません。

よって、ビットコインはようやくメインストリームにたどり着き、新しい投資家たちを惹きつけ熱中させ、ビットコイン及びその他仮想通貨への機関投資家(大型投資家)の参加も検討されています。

5. ビットコイン供給の限度

そして、最後の理由が、ビットコインの需要が上がり続ける中で供給量に限度があるため、その希少性から価値を保持できることにあります。

ビットコインは、2100万BTC(ビットコイン)という供給量が上限として決まっており、その供給量は時間が経つにつれ減少していきます。(マイニング報酬半減期の影響)

よって、ビットコインは、総供給量の上限が設けられているだけでなく、その供給スピードが徐々に減速されていくことにより、その継続的な需要が保証されていることになります。

このビットコインがバブルかどうかについての議論は今後も尽きることはないと考えられますが、二つの資産の根本的な違いから、ビットコインと初期のインターネット関連株を同類として考えるのは些か的外れな気がします。

この記事中での、思想及び捉え方はこの記事の著者に帰属するものであり、必ずしもNasdaq, Inc. のものと一致する訳ではありません。

詳しいビットコインの仕組みを知りたい方はこちらをお読みください。

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