CoinPostで今最も読まれています

Facebookが主導する仮想通貨リブラに対応するサードパーティウォレットが発表

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨リブラのサードパーティウォレットが登場
仮想通貨「リブラ」に対応する第一号サードパーティウォレットが発表された。「非カストディ」のウォレットで対応予定で、FinCENの規制準拠の面などで優位性もある。

仮想通貨リブラのサードパーティウォレットが登場

フェイスブックが先日発表した仮想通貨「リブラ」に対応する第一号サードパーティウォレットが発表された。「ZenGo」というイスラエル発のウォレット企業は、「非カストディ」の仕組みで「リブラ」に対応するソースコードを公開した。

リブラの発表と同時に公開された、公式送金アプリ兼ウォレットに関しては「カリブラ」に続く形で、対応を表明するサードパーティウォレットが誕生することになる。

「ZenGo」は、ビットコインとイーサリアムに対応しているウォレットであり、TSSによる「キーレス」という仕組みで、秘密鍵等の認証プロセスを介さないシステムを提供している世界初めてのウォレット企業だ。キーレスの状況下でもユーザーのコントロール下(資産の所有・移転権限委任)で稼働し、シンプルかつセキュアなウォレットを提供しているという。

なおリブラは現状ではテストネット段階にあるため、ZenGoのリブラの対応が実利用フェーズに移行したわけではない。

ZenGoの発表について、カリブラのプロダクトVPを務めるKevin Weil氏も称賛。「ZenGoはリブラ初の非カストディウォレットを発表した。実に速い!」と、コメントを行なった。

なお、カリブラは現在、ニューヨークの仮想通貨関連業者におけるビットライセンスや、その他の州における送金業者ライセンスなどの申請、また世界各国の規制者とも会話を重ねている。

カリブラの利用には、顧客の個人情報による登録(KYC)が必要で、プライバシー問題と国際間ネットワークが与えうる影響に米国やフランスなどの政府が懸念感を示しており、先行き不透明とみる見方もある。

カリブラのシステムはカストディ(資産管理を自社で行うモデル)であるため、米FinCEN当局から現行法に準拠した資金洗浄対策などのコンプライアンス遵守を要求される。

しかし、FinCENの仮想通貨ガイダンスでは、ZenGoのような「非カストディ」ウォレット業者は、FinCENへの登録が必要とされていない。よって、顧客情報収集の必要がなく、企業に対する法的ハードルも低く、サードパーティウォレットの普及はリブラに対する大きな後押しとなる可能性もある。

リブラの最新関連記事

30以上の政治・市民団体・5名の議員、フェイスブックへ「仮想通貨リブラ」の中止を求める声明
30以上のリブラ反対団体の請願を受けた国会議員は先日の下院金融サービス委員会の理事長の要求に加わって、リブラの中止をフェイスブックに求めている。
仮想通貨リブラに対する米上院公聴会が7月16日に予定、その狙いは
賛否両論で注目されている仮想通貨リブラについて、米国会上院の銀行委員会は公聴会を7月16日に開催する。同時期に下院の金融サービス委員会によるフェイスブックの役員らに対するリブラ関連の公聴会も開かれる可能性が考えられる。
CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
05/14 火曜日
18:00
オントロジー DIDソリューション普及のため、15億円規模の基金を設立
分散型ID(DID)とデータ共有を可能にする高速で低コストのブロックチェーンプラットフォーム、オントロジーは1,000万ドル規模の「Ontology DID FUND」を設立。プロジェクト提案は専用フォームから迅速に申請可能。
14:23
ビットトレードがシバイヌ貸して増やすの特別募集を開始
ビットトレードが年率48%のシバイヌ(SHIB)の貸して増やす・貸暗号資産の特別募集を開始。さらに、ビットコイン・ピザ・デー記念キャンペーンでAmazonギフトカードが当たる施策も実施中。
14:17
SBI VCトレード、アプトス、ヘデラ、ジパングコインを新規上場へ
SBI VCトレードが暗号資産(仮想通貨)アプトス(APT)、ヘデラ(HBAR)、ジパングコイン(ZPG)の取扱いを開始へ。販売所や貸コインなど、フルラインナップサービスを提供します。ステーキング銘柄取扱い数は、国内最大級となる。
13:00
テザー社CEO、リップル社CEOを非難
ステーブルコインUSDTを発行するテザー社のパオロ・アルドイノCEOは、「米国政府はテザーを狙っている」というリップル社のブラッド・ガーリングハウスCEOの発言を強く非難する声明を出した。
12:36
CPI控えビットコイン様子見基調、縮小するコインベース・プレミアムが示唆するものは
暗号資産(仮想通貨)市場では命運を握る15日のCPI(米消費者物価指数)発表を控えポジション調整の動きが散見された。一部アナリストは、コインベース・プレミアムの縮小を根拠にエントリーのタイミングを見計らっている。
11:30
OpenAI、生成AIの革新的ニューモデル「GPT-4o」公開
ChatGPT開発で知られるOpenAIは「GPT-4o」と呼ばれる新たなAIモデルを公開した。音声、画像も入出力可能で、人間とより自然なやり取りができる。
10:47
R・キヨサキ氏、仮想通貨に関するBRICSの動向に注目
『金持ち父さん 貧乏父さん』の著者ロバート・キヨサキは、BRICSによる金を裏付けとする仮想通貨発行の噂に注目していると指摘。ビットコイン・金・銀への投資を推奨した。日本では、老後4000万年問題が取り沙汰されている。
09:50
中国の警察、仮想通貨による400億円以上の違法取引を摘発
中国吉林省の警察は、仮想通貨を使用して400億円規模の違法な人民元・韓国ウォン取引を行っていた疑いで犯行グループを摘発した。
08:45
ArbitrumとBase利用のレイヤー3チェーンDegen Chain、24時間以上稼働停止
「Degen Chain」という仮想通貨イーサリアム系のレイヤー3ネットワークは、24時間以上トランザクション処理が停止している。このブロックチェーンはArbitrumとBaseを利用している。
08:00
Jupiterローンチパッド投票第三弾、deBridgeなどが参加
仮想通貨ブリッジサービスのdeBridgeは今回の有力候補とされている。これまで20億ドル相当のブリッジボリュームを記録し500万ドル以上の手数料を徴収してきた。
07:26
トランプ前大統領、10億円相当の仮想通貨を保有か
米トランプ前大統領が10億円相当の仮想通貨を保有していることなどを公表し、Arkhamが著名人の所有額を比較。同氏はミームコインのTRUMPの次にイーサリアムを多く保有している。
06:40
エルサルバドル、ビットコイン保有の追跡サイトを公開
同国は現在5,749.76 BTCの仮想通貨ビットコインを保有しており、565億円に相当する金額だ。
06:20
GameStop株やミームコインが暴騰
仮想通貨市場では「GMCIミーム指数」は、301.1で7.67%上昇。GMEミームトークンは前日比で1,200%以上高騰した。
05/13 月曜日
15:05
リップルCEO「米国政府は、ステーブルコインUSDT発行企業のテザー社を標的にしている」
リップル社のブラッド・ガーリングハウスCEOはインタビューで、米国政府がステーブルコインUSDTの発行企業テザーに監視の目を強めていることを注視していると語った。
14:32
ユニスワップ創設者ら、SECの仮想通貨規制はバイデンの大統領選に悪影響と指摘
ユニスワップの創設者らは仮想通貨業界に対する米SECの姿勢を批判し、大統領選で現職バイデン氏の再選に不利になる可能性を示唆した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア