はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

リップル、コインベースら大手企業、xRapid利用の大手仮想通貨取引所へ出資 南米での事業拡大へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ラテンアメリカで事業拡大
RippleやCoinbaseを初めとする米大手企業が、メキシコの取引所Bitsoへ出資。Huobiやバイナンスも注目するラテンアメリカでは、情勢不安を背景に仮想通貨の需要が高まっている。

Bitsoの事業拡大

メキシコ最大手仮想通貨取引所Bitsoが、ラテンアメリカでの市場拡大に向けて資金調達に成功したことが分かった。Bitsoはリップル社のxRapid(現ODL)を導入した有数の取引所だ。

関連メキシコ関連の仮想通貨XRP(リップル)取引で違和感

調達額は明かされていないが、今回の投資はリップル社が主導したことが明らかになっている。他には米コインベースや米ベンチャーキャピタルJump Capitalも投資を行っており、出資した著名界隈企業に注目が集まっている。発表によれば、仮想通貨業界の最大手持株会社であるデジタルカレンシーグループ(DCG)やデジタルアセットファンドのPantera Capital社も投資に参加した。

Bitsoは2014年にメキシコで営業を開始。現在はメキシコの75万人超にサービスを提供しており、今後はアルゼンチンやブラジルに事業を拡大することを計画している。Bitsoの共同創設者でCEOのDaniel Vogel氏は「これらの地域は格差が拡大しているため、全ての人に対して金融包摂を徹底的に進めたい」と語った。なお、同じxRapid利用の「マネーグラム」との流動性の連携がメキシコに向けた送金の重要手段としている。

データによると、今年7月の時点で、ラテンアメリカの人口4億人の内、70%が銀行口座を持たないことが分かっている。さらにラテンアメリカにはマクロ経済的な不安やハイパーインフレを抱えている国もある。

例えばアルゼンチンには通貨危機の問題がある。先月アルゼンチンの中央銀行は、法定通貨ペソの急落を抑制するため、米ドルの購入に制限をかけた。一方ブラジルは最近景気後退に直面し、世界経済の減速に合わせ、雇用率の低下や投資の鈍化が目立っている。

関連ビットコイン(BTC)反騰要因に「アルゼンチン・プレミアム」イーサリアム市場も影響か

これらの問題が原因で、アルゼンチンとブラジルはここ数カ月の間、仮想通貨の取引が活発化していると見られている。アルゼンチンでは最近、P2P形式の取引所LocalBitcoinsにおいて、週足のビットコイン(BTC)の出来高が19万6000ドル(約2120万円)まで急騰。

出典 : The Block

ブラジルでも同数値が30万7000ドル(約3330万円)付近まで上昇した。

出典 : The Block

ラテンアメリカで仮想通貨の需要増

今回のBitsoの報道よりも前に、大手仮想通貨取引所はアルゼンチンに注目しており、Huobiは仮想通貨取引所の設立を発表し、バイナンスはアルゼンチンのプラットフォーム設立を示唆している。

関連Huobiグループ、アルゼンチンに仮想通貨取引所設立

今回投資に参加したJump CapitalのトップPeter Johnson氏は「世界各国で規制に準拠した方法で法定通貨を仮想通貨に代えられることは、新たな国際送金手段になるデジタル資産にとって重要な要素だ」と期待を示した。

今年6月リップル社は、より低価格な国際送金の提供を目指して南米へ事業拡大するため、ブラジルで営業を開始。リップル社のプロダクト管理部門の幹部Asheesh Birla氏は今回の投資について「メキシコでの決済に重要な流動性を確保するために、Bitsoは基盤になってくれる重要なパートナーだ」と話す。また、「Bitsoは実用性の高い商品を開発し、メキシコに巨大な顧客基盤を築いてきた。ラテンアメリカへの事業拡大に向けた次のステージで協業できることを楽しみにしている」と話した。

Bitsoは最近ジブラルタルで営業を開始した。現地の金融規制機関「Gibraltar Financial Services Commission」から分散型台帳技術の認可を取得した。

関連仮想通貨XRP(リップル)利用のxRapid、9月にかけて送金高が急拡大

関連リップル最重要カンファレンス『SWELL 2019』、注目ポイントと仮想通貨XRPへの影響

CoinPost App DL
記事提供:THE BLOCK
THE BLOCKとは

Cryptoにおける”最初で最後の言葉”であること。
The BlockはCryptoにおける最高クオリティで最重要のシグナルをお届けします。日々、Website、Newsletter、Podcast、イベントを通じて、業界で最も影響力のある人々にリーチしています。

厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/17 月曜日
20:08
暗号資産の金商法移行が本格化、分離課税実現へ最終局面=ブロックチェーン議連
金融庁が暗号資産を金商法に位置づけ、インサイダー取引規制を整備する方向を明示。業界団体は20%申告分離課税を要望。来年の通常国会での法整備を目指す。第31回ブロックチェーン推進議員連盟で議論。
17:41
IG証券、仮想通貨ETF CFD取引を終了へ 金融庁の新指針受け
IG証券が仮想通貨ETF CFD取引の終了を発表。金融庁が「望ましくない」との見解を示したことを受け、12月1日から新規建て停止、2026年1月末までに既存ポジションの決済が必要に。
16:43
ステーブルコイン取り付け発生ならECB金利再考も、オランダ中銀総裁が警告=FT報道
欧州中央銀行の政策委員がステーブルコインの取り付け騒ぎ発生時にはECBが金融政策見直しを迫られる可能性があると警告。米ドル建てステーブルコインの急拡大が欧州の金融主権に及ぼすリスクについて、ECB当局者や専門家の懸念が高まっている。
14:32
ハーバード大のビットコイン投資が急増 IBIT保有を前期比257%拡大
ハーバード大学がブラックロックのビットコイン現物ETF(IBIT)保有を257%増加し、685億円相当を保有していることが明らかになった。これによりIBITがポートフォリオ最大の銘柄となった。
12:15
金融庁、資金調達目的の暗号資産発行者への情報開示義務化へ=報道
金融庁は資金調達型暗号資産発行者に年1回の情報開示を義務化する方針。金融審議会では継続開示の必要性や頻度をめぐり議論が展開。ICO・IEOの構造的課題も指摘され、2026年の金商法改正案に盛り込まれる見通し。
11:40
デッドクロス形成のビットコイン、市場心理は「極度の恐怖(総悲観)」水準で推移
ビットコイン急落に伴いテクニカル指標は弱気のデッドクロスを形成している。FRB利下げ期待の後退を受け、投資家がリスク資産から安全資産へシフト。市場心理は「極度の恐怖(総悲観)」を示す水準まで悪化した。デリバティブ清算が連鎖しETF大規模償還につながったが、専門家は感謝祭後の回復を予測している。
11:30
「ビットコインは底値圏に達した」金融大手JPモルガンのアナリストらが見解
JPモルガンが、仮想通貨ビットコインの価格を生産コストの観点から分析。底値に到達したとの見解を示している。同社はビットコインの目標価格を17万ドルとしている。
10:45
カードン・キャピタル、888BTC取得完了 不動産とビットコインの融合プロジェクト
不動産投資大手カードン・キャピタルが「101 Mizner Boca Bitcoinプロジェクト」向けに888BTCの取得を完了。年内で3,000BTC超を購入し、不動産収益でビットコインを継続購入する独自の融合モデルを展開。マイクロストラテジー戦略を不動産に応用した新たな投資手法として注目を集める。
09:49
アーサー・ヘイズ、保有していたアルトコイン大量売却か 実際の価値提供が必要との意見も
著名仮想通貨アナリストのアーサー・ヘイズ氏がイーサリアムやエセナなどのアルトコインを大量売却している。専門家は4年サイクル論の終焉と実需の重要性を指摘している。
11/16 日曜日
16:22
金融庁、暗号資産105銘柄の「金融商品」扱いを検討 金商法適用へ=報道
金融庁は暗号資産に金融商品取引法を適用し、交換業者が取り扱う105銘柄に情報開示とインサイダー取引規制を導入する方針。税率は最大55%から株式と同じ20%への引き下げを検討。2026年の通常国会で改正案提出を目指す。
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、XRP現物ETFの米上場や世界初のZcash保有企業の91億円調達など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナ、ジーキャッシュといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコイン、下値余地残すも反発は時間の問題か|bitbankアナリスト寄稿
今週のBTC相場は1530万円周辺で推移。米政府機関閉鎖解除後もハイテク株軟調で上値重い展開。12月FOMC前の経済指標不足が懸念材料に。一方、STH損失レシオが95%超となり売られ過ぎの水準。オプションOI分析では9.5万ドルがターゲットに。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|米史上最長の政府閉鎖終了に高い関心
今週は『金持ち父さん貧乏父さん』著者ロバート・キヨサキ氏によるビットコイン・金・銀の価格予想、堀田丸正のBitcoin Japanへの社名変更、米政府の閉鎖終了に関する記事が関心を集めた。
11/15 土曜日
13:55
続落するイーサリアム、長期保有者が1日4.5万ETH超を売却=グラスノード
グラスノードによると、イーサリアムの3年から10年保有者が1日あたり平均4万5000ETH超を売却している。イーサリアム現物ETFも13日に2億6000万ドルの純流出を記録し売圧を高めている。
13:20
リミックスポイント決算発表、仮想通貨評価益で売上高が大幅増加
リミックスポイントが2025年4~9月期決算を発表した。仮想通貨評価益で売上高が大幅増加している。同社はビットコイン、イーサリアムなどの仮想通貨を財務資産として蓄積している。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧