はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米大統領諮問委員会、ステーブルコイン規制について声明を発表

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ステーブルコインの規制

米金融規制当局のトップで構成される米国大統領諮問委員会(PWG)は23日、主に個人や企業が利用するリテール決済向けの仮想通貨ステーブルコインについて、規制や監督上の問題について声明を発表した。

今回の声明は、技術革新の促進と、セキュリティや金融システムの安定といった重要課題の解決の両方を実現するためのものだと説明。ステーブルコインは、設計などの要因によって有価証券、コモディティ(商品)、デリバティブに分類される可能性があるため、該当する規制に従うようにする必要があると述べている。

PWGを構成するのは財務省、連邦準備制度理事会、証券取引委員会(SEC)、商品先物取引委員会(CFTC)のトップだ。今回の声明を準備するにあたっては、米通貨監督庁(OCC)のBrian Brooks臨時長官に意見を求めたと説明している。

PWSは今回、米国は信頼できる決済の技術革新を推進すると明言した。米ドルに裏付けされたものやその他のステーブルコインを含むデジタル決済は、効率を高め、競争を促し、手数料を下げて金融包摂を促進する可能性があるとした。

一方で効率的にリスク管理ができ、米国や世界の金融システムの安定を維持できるように、信頼できる方法で設計・運用されるべきだと課題を提示。

ステーブルコインの発行者は米国の法規制に従い、市場に提供する前にマネーロンダリング対策(AML)やテロ資金供与対策(CFT)の要件を全て満たすことを求めた。自己ホスト型ウォレットを含む取引においても、ユーザーの身元が分かるようにするべきだと述べている。

関連米財務省、仮想通貨ウォレット規制案を正式発表

今回の声明はあくまでPWSによるステーブルコインに対する最初の評価であり、「米規制機関はユーザーを保護し、金融システム潜むリスクに対応するため、今後も技術や市場、規制の枠組みの評価を続けていく」としている。

声明に対する反応

Brooks氏は今回のPWSの声明を高く評価した。COOのホームページで、「ステーブルコインのリテール決済における可能性を明確にし、技術革新の推進と効率性向上のための道を切り開いた」と主張。

また「ステーブルコインが犯罪などに悪用されないようにし、その上で技術を発展させるという建設的なバランスに到達した」と述べた。

一方で自己ホスト型ウォレットに対する規制については、米国の競争力を低下させると述べ、疑問視している。

関連「金融包摂でも大きな懸念」米仮想通貨ウォレット規制案にコインベースやクラーケンが猛反発

仮想通貨・ブロックチェーン業界のJake Chervinsky弁護士は、「今回PWSが発表した『ステーブルコイン利用における本人確認(KYC)の必要性』に関する声明は、米国の法律を変えるという積極的な提案ではない」と指摘。

残りの任期が短いトランプ政権下における政策立案者数人からの「最初の評価」だと述べ、具体的な内容ではないと述べている。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/13 木曜日
15:22
CMEグループとFanDuel、仮想通貨や株価指数などの予測市場アプリを12月に開始
FanDuelとCMEグループが12月に予測市場プラットフォーム「FanDuel Predicts」を開始。株価指数、仮想通貨、商品などのイベント契約取引が可能に。2035年に14兆円規模へ成長が予測される予測市場に、ロビンフッドやドラフトキングスなど大手企業も参入。
13:50
レンジ相場続くビットコイン、10万ドルが防衛線に=Glassnode分析
Glassnodeの最新分析によると、ビットコインは9.7万〜11.2万ドルのレンジ相場が継続している。10万ドルが重要な心理的防衛ラインとなっており、これを下回ると急落リスクが高まる可能性がある。
13:43
イーサリアム上のトークン化資産が30兆円突破 他のチェーン合計を上回る
イーサリアム上のトークン化資産が2010億ドル(約30兆円)を突破し、全ブロックチェーンの3分の2を占める。ステーブルコイン27兆円、機関投資家向けファンド、RWA1.8兆円と多様なエコシステムが拡大中。
13:35
Visa、ステーブルコイン決済の試験運用を開始 クリエイターやギグワーカー向け
Visaが米ドル連動型ステーブルコインUSDCを活用した決済サービスの試験運用を開始。クリエイターやギグワーカーに数分以内の即時入金を提供し、国境を越えた決済を迅速化。2026年後半に本格展開予定。
13:25
円建てJPYC、日本国債の新たな購入者に 日銀の穴埋め役として期待も=報道
JPYC株式会社の岡部代表が、JPYCの準備金が日本国債市場で新たな力になる可能性を話した。日銀の購入縮小も背景に、今後ステーブルコイン発行者の存在感が拡大することも考えられる。
13:15
トランプ大統領、米史上最長43日間の政府閉鎖を終了させる予算案に署名 仮想通貨市場への影響は
トランプ米大統領が連邦政府機関の閉鎖を終了させる予算法案に署名し、43日間続いた米史上最長の閉鎖が終結した。下院は222対209で法案を可決。再開により複数の仮想通貨ETFが承認される見通しだ。
11:25
ブラジル大統領、押収仮想通貨の即時売却を合法化する法案を提出 組織犯罪対策強化へ
ブラジルのルラ大統領が犯罪捜査で押収した仮想通貨を裁判結果前に売却できる法案を議会に提出した。中央銀行は今週、仮想通貨事業者への認可制導入を含む新規制も公表している。
10:25
ユーザー資金を凍結できる16ものブロックチェーンを特定、分散化の観点で議論呼ぶ=Bybit
仮想通貨取引所Bybitがユーザー資金の凍結機能を持つブロックチェーンを特定した。ハッキング対策に有効だが、分散化の理念と矛盾するとの指摘もある。
10:15
SBIグループで資産運用|証券・銀行・仮想通貨投資を効率的に
証券・銀行・仮想通貨を1つのエコシステムで管理できるSBIグループ。スマホ1つで株式、投資信託、金ETF、仮想通貨への投資を始められます。手数料優遇、ポイント連携、スムーズな資…
09:45
ヤフー・ファイナンス、ポリマーケットと提携し予測市場ハブを数カ月以内に開設へ
ヤフー・ファイナンスが予測市場プラットフォームのポリマーケットと提携し、新たな予測市場ハブを立ち上げる。経済や市場動向の確率データと分析を組み合わせて投資家を支援。
09:20
ビットワイズ、2026年にICO復活で数十億ドル規模の資金調達を予測 コインベーストークン販売サービス立ち上げを受け
仮想通貨資産運用会社ビットワイズのホーガンCIOが、コインベースのトークンセール・プラットフォーム立ち上げを受けて2026年にICOが資本調達の重要手段として復活すると予測。
08:50
モバイルゲーム大手KLab、ビットコインをトレジャリー資産として購入
モバイルゲーム開発のKLabが約2,000万円のビットコインを購入。国内では今夏以降、Defコンサルティング約50億円、イオレ約160億円など上場企業のトレジャリー戦略が加速。
08:30
JPモルガン、ベースチェーンで「JPMコイン」提供開始
JPモルガンが米ドル建て預金トークン「JPMコイン」を機関投資家向けにイーサリアムL2のBase上で提供開始した。B2C2、コインベース、マスターカードがテスト取引を完了している。
07:55
スイ、ネイティブステーブルコイン「USDsui」を年内ローンチ
ブロックチェーンのスイ(SUI)がネイティブステーブルコイン「USDsui」を年内に立ち上げる。ストライプ傘下のブリッジが発行し、主要プラットフォームとの相互運用性を備える。
07:12
サークル、独自ブロックチェーン「Arc」向けトークン発行を検討 USDC流通量は前年比2倍超
ステーブルコイン発行企業サークルがArcブロックチェーン向けネイティブトークンの発行可能性を発表した。第3四半期のUSDC流通量は前年比108%増の737億ドルに達し、純利益は202%増加している。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧