WebX完全ガイド
TOP 新着一覧 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨市場の時価総額1兆ドル近くを維持、機関投資家の買いは限定的か

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

マクロ経済と金融市場

暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコインは前日比0.52%安の21,079ドル。

BTC/USD日足

日本時間17日5時にかけて上値を伸ばすなど、大方の予想に反して21,000ドル台で高止まりしたまま推移した。

足元の過熱感から急騰を演じた一部アルトコイン銘柄は売り優勢で反落したものの、コインマーケットキャップのデータによると、仮想通貨市場の全体時価総額は1兆ドル近い水準(9860億ドル)を維持している。

CNBCは16日、年明け以降のビットコインの上昇理由として、「マクロ経済の弱いデータと低いバリュエーションを背景に金融政策が緩和されるという見通し」を挙げたほか、“クジラ”と呼ばれる大口投資家の購買意欲が高まっていると報じた。仮想通貨分析サイトKaikoのデータに基づくアナリストなどの見解を取り上げたものだ。

Kaikoによれば、最大手取引所バイナンス内の平均取引量は8日以降に700ドルから1100ドルまで急増した。

直近のビットコインおよびアルトコイン市場の反発は、CPI(米消費者物価指数)におけるインフレ鈍化観測が米利上げペースの減速期待として好感され、米株指数が反発したことに相関する。

世界経済フォーラムの調査によれば、チーフエコノミストの約3分の2が「今年中に世界的なリセッション(景気後退)が起こる可能性が高い」と予想しており、景気動向はインフレ抑制を先決とするFRB(米連邦準備制度)の金融政策判断にも影響を及ぼす。

再来週には米連邦公開市場委員会(FOMC)が迫っており、1月下旬〜2月上旬にかけて再び様子見基調となる可能性も考えられる。

一方、データ分析企業CryptoQuantの認定アナリストMAC_D氏の分析によれば、1BTC=21,000ドル台までの反発局面において機関投資家の買いは限定的。個人投資家主体の買い戻しによる上昇であったことを示唆する。FTXおよびアラメダ・リサーチ破綻などの影響で過去類を見ない水準まで“相場の不確実性”が高まっていたことから、大手ほど慎重にならざるを得ない実情もありそうだ。

機関投資家の取引高を示す「Fund Volume」と、保有量を示す「Fund Holdings」の2つの指数が低迷したままであることが理由に挙げられる。また、仮想通貨取引所を介さず行うOTC(相対)取引データでもシグナルは検知されなかった。これは規制対象ファンド(各機関)の開示データとして提供されたもので、オンチェーンデータではない。

CryptoQuant

アルトコイン相場

個別銘柄ではアプトス(APT)が前週比67.2%高、前月比100%高となった。

アプトスは、安全性とスケーラビリティに重点を置いたL1ブロックチェーンであり、Meta(旧Facebook)が開発を手がけていたディエム(旧リブラ)の元開発者が創設したことでも知られる。

イーサリアムの「Solidity」よりもセキュリティやスケーラビティ面などで優れるブロックチェーン用プログラミング言語「Move」を用いており、22年10月にメインネットがローンチされた。

関連:元Metaエンジニアらが開発する「Aptos」とは

開発企業Aptos Labs(アプトス ラボ)の企業評価額は一時40億ドルに上り、バイナンスやa16zなど業界大手の投資機関から計450億円以上の資金調達を実施した。

22年4月には、Google Couldとのパートナーシップ提携も発表したほか、アプトス共同創設者のMo Shaikh氏は22年12月、2023年に並列トランザクション処理を可能とするDeFi(分散型金融)のローンチにも言及しており関心を集めた。

なお、BNB Chain基盤の主要DEX(分散型取引所)PancakeSwapでは、Aptosブロックチェーン上のTotal Value Locked(TVL)が60%弱に達した。

DeFiLlama

TVLはDeFiプロトコルへの預け入れ総額を示すデータだ。6日にはPancakeSwapにおいてアプトスにおけるマルチチェーン展開継続が投票され、PancakeSwapにデプロイする競争力のあるAptos基盤プロジェクトの追加誘致を表明したことも材料視されたものと見られる。

13日には、アトミックスワップを搭載した「Atomic Wallet」がアプトスにも対応したことを発表している。

関連:新規上場のAptos(APT)、トークノミクス詳細は

GMラヂオのアーカイブ公開

今回の特別ゲストは、Web3(分散型ウェブ)大手企業アニモカ・ブランズの会長を務めるYat Siu氏と、Darewise EntertainmentのBenjamine Charbit氏が参加。Web3ゲーム・NFTの今の課題やDarewiseの自社タイトル第一弾「Life Beyond(ライフ・ビヨンド)」、そして業界の展望について語っている。

関連:第2回「GM Radio」開催へ、ゲストはWeb3大手アニモカ・ブランズの会長ら

過去に掲載したマーケットレポート一覧はこちら

Google Newsでフォロー
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
10/31 土曜日
06:20
トランプ大統領、仮想通貨取引所バイナンスのハッキングめぐり北朝鮮の関与を調査と発言
トランプ大統領は30日、仮想通貨取引所バイナンスのハッキングに北朝鮮のハッカー集団が関与したか調べていると話した。チェイナリシスは1兆円近くのハッキングは北朝鮮によるものだと強く確信している。
06:05
バイナンス、ハッキング被害の補償に約1兆円を確保
バイナンスは31日、ハッキング被害の補償に自社資金63億4000万ドル超を確保したと明らかにした。被害額の約80%分は流出と同じトークンで保有しており、残りも買い付けを進めている。
10/30 金曜日
21:25
SBI VCトレードとビットバンク、バイナンスの暗号資産流出で顧客資産に影響なし
SBIホールディングスが30日、バイナンスの暗号資産不正流出事案について、子会社各社のバイナンスに対するエクスポージャーは現時点で限定的で、連結業績への影響はないと発表した。SBI VCトレードとビットバンクの顧客資産への影響もない。
19:10
バイナンス、ハッキング調査で複数の侵入箇所が判明
バイナンスは30日夕方、仮想通貨の流出事件で他の侵害箇所が見つかったと公表した。出金サービスは45時間後の再開に向けて予定通りに進んでいるという。
17:29
レジャーに続きトレザーでも不正部品の報告 東南アジア販売店経由
ハードウェアウォレット大手トレザーは30日、東南アジアの販売店クリプトビリスが売ったSafe 5に不正部品が組み込まれていたとの報告を公表。同店で3月以降に購入した利用者に新しいリカバリーフレーズでの資金移動を求めた。レジャーの改ざん事件に続く報告。
16:45
フランス上院、仮想通貨の税務報告枠組み「CARF」合意の法案可決
フランス上院は、仮想通貨の税務情報を各国当局と交換する枠組み「CARF」を承認する法案を可決した。次は国民議会で審議され、成立すれば2027年に交換が始まる見込みだ。
16:44
金融庁、海外8地域の金融制度調査を公表 ステーブルコイン規制も整理
金融庁は30日、米欧中など8カ国・地域の金融制度に関する委託調査を公表した。暗号資産交換業者を扱う節では、米ジーニアス法やMiCA規則、中国が2月に出したRWA禁止の新通知まで、各地の暗号資産・ステーブルコイン規制を整理している。
16:00
ビットコインが冷却局面に、10月(アップトーバー)は4.2%安=クリプトクアント
クリプトクアントが仮想通貨市場の週間レポートを発表。ビットコインの需要縮小と米国勢の買い控えを指摘し短期的な基本シナリオを示した。
15:29
メタプラネットCEO、バイナンス流出受け声明 保有ビットコインは全量コールド保管
仮想通貨取引所バイナンスが影響額約63億ドルのセキュリティ事案を公表したことを受け、メタプラネットのサイモン・ゲロヴィッチCEOがが30日にXで声明を出した。保有ビットコインは全量を規制下のカストディアンでコールドストレージ管理していると説明した。
14:10
約1兆円の不正流出を受けたバイナンス、TRMが北朝鮮の犯行と分析
TRM Labsは、バイナンスから約63.6億ドル相当の仮想通貨が流出した事件を北朝鮮のハッキング部隊TraderTraitorの犯行と分析した。署名基盤侵害の可能性と、凍結を逃れた約24億ドルの現状を整理する。
13:40
バイナンスジャパンが暗号資産入出金を一時停止、ビットフライヤーはバイナンス送金を制限
暗号資産取引所バイナンスジャパンが30日、本家バイナンスで確認された1兆円規模のハッキング事件による顧客資産への影響は現時点で確認されていないと発表した。取引は継続できるが、暗号資産の入出庫は一時停止。
13:25
バイナンス、ハッキング流出額が約1兆円に上る 全額補償を表明
最大手仮想通貨取引所バイナンスが30日、セキュリティインシデントの被害額を推計で約63億ドル(1兆円近く)と発表した。全損失を補償するとし、約30億ドルを凍結済みで、入出金は一時停止している。
12:35
ビットコイン急落、バイナンス1兆円規模の流出で市場に動揺|仮想NISHI
ビットコインは日本時間30日朝、世界最大級の暗号資産取引所Binance(バイナンス)において、1兆円近い規模の暗号資産が不正流出したとみられる事故を受け、大きく下落した。今回の事故は単一の取引所にとどまらず、中央集権型取引所とDeFiが密接に結びついた現在の暗号資産市場において、信用不安がどこまで波及し得るのかを問う事態である。
12:15
ポリゴンの決済ソリューション「オープン・マネー・スタック」、ソラナに対応
ポリゴンは、オープン・マネー・スタックが仮想通貨ソラナのブロックチェーンに対応したことを発表。ソラナ上の企業にとってどのようなメリットがあるのかなどを説明した。
11:10
26年ブロックチェーン収益28%減へ、予測市場とRWAは伸長=調査
仮想通貨投資会社1kxの年次レポートで、2026年のブロックチェーン収益は前年比28%減の約990億ドルと推計された。予測市場やRWA取引が伸び、機関投資家と実体経済に由来する収益が全体の3割に達した。
今から始める仮想通貨特集
通貨データ
重要指標
一覧
新着指標
一覧