はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米ナスダック、仮想通貨カストディサービスを間もなく開始へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨カストディサービス、2Qの開始目指す

米証券取引所大手のナスダックは、今年の第2四半期(4~6月)末までに、機関投資家向け暗号資産(仮想通貨)カストディサービス「Nasdaq Digital Assets(ナスダック・デジタルアセット)」を開始することを目指している。

ナスダック・デジタルアセットのアイラ・アウエルバッハ副社長はブルームバーグのインタビューで「必要な技術インフラと、規制当局の承認を得るために動いている」と述べた。ナスダックは、米ニューヨーク州金融サービス局に、新事業を監督することに目的を限定した法人設立を申請しているところだ。

アウエルバッハ氏によると、この新たな法人は将来的に、ナスダックのデジタル資産部門のサービス一式を提供することになるという。まずはビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)のカストディ業務から始め、その後は金融機関向けの取引約定業務も行う予定だ。

ナスダックは2022年9月に、ナスダック・デジタルアセット設立の計画を発表していた。

この際、ナスダックのアデナ・フリードマンCEOは、ナスダック・デジタルアセットについて「デジタル資産取引所向けのマーケットプレイス技術、仮想通貨ネイティブの金融犯罪対策サービス、仮想通貨関連の指数商品」など、ナスダックが近年導入してきた、仮想通貨関連ソリューションの成功を基に構築されると話していた。

関連米ナスダック、仮想通貨カストディをローンチ計画

カストディとは

投資家の代わりに資産を保有・管理することを指す。仮想通貨以外の資産にも広く使われる用語。資産の保管や売買に係る決済、また元利金・配当金の受領や議決権行使など、幅広い業務を代行するサービスを指す。カストディを行う企業を「カストディアン」と呼ぶ。

▶️仮想通貨用語集

仮想通貨関連指数を提供

ナスダックは、仮想通貨関連指数『Nasdaq Crypto Index(ナスダック・クリプト・インデックス:NCI)』を提供しているところだ。

米ドルで取引される多様な仮想通貨のバスケットのパフォーマンスを追跡するものである。組み込まれる資産は、少なくとも2つの主要な取引所で取り扱われ、少なくとも1つの主要カストディアンによってサポートされている必要があり、四半期ごとにバランス調整と再構成を行っている。

仮想通貨の資産運用会社Hashdexなどが、NCIを参照する上場投資商品(ETP)を提供しているところだ。

Hashdexは、ブラジル証券取引所で、様々な仮想通貨指数を追跡する6つのETFを提供している。そのうち、「HASH11」という商品はナスダックのNCIを追跡するものだ。Hashdexは、2022年上半期には、この商品への投資家は15万人以上で、約105億円(8,000万ドル)以上の投資額を記録したと報告している。

BNYメロンやフィデリティの仮想通貨事業

ナスダックの他、米大手信託銀行のBNYメロンや、米大手金融機関フィデリティもすでに仮想通貨のカストディ事業を行っているところだ。

フィデリティは2018年にフィデリティ・デジタル・アセット・サービス(FDAS)を立ち上げ、機関投資家向けの取引やカストディサービスを提供している。今月には、個人投資家向けのビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)の取引サービスも本格的にローンチした。

22年10月には、米ドル高が加速する状況下で、「ビットコインが既存の通貨システムのヘッジとして考えられる時代に近づいているのではないか」とのレポートを公開している。

関連金融大手フィデリティ「ビットコインはヘッジとして見直される」

BNYメロンも、22年10月にファンド顧客に向けてビットコインとイーサリアムのカストディサービスを提供開始。その他、サークル社のステーブルコインUSDCの準備金を保管していることでも知られている。

関連米BNYメロン、仮想通貨保管サービスを開始

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
09/18 木曜日
13:40
ウォーレン米議員ら、トランプ政権の仮想通貨特命官に対する倫理調査を開始
エリザベス・ウォーレン米上院議員ら8名の民主党議員が、トランプ政権のAI・仮想通貨特別顧問デービッド・サックス氏の特別政府職員としての任期制限超過疑惑について倫理調査を開始した。130日の上限を超過している可能性を指摘し、詳細な勤務日数報告を要求している。
13:35
米SECが承認、BTCやXRP投資のマルチ仮想通貨投資信託のETF転換
米SECがグレースケールのマルチ仮想通貨ETPを承認し、ビットコインやイーサリアムなど5銘柄への一般投資家アクセス投資が可能になった。新たな包括的上場基準も同時に導入されている。
13:02
ポリマーケットでの裁定取引で年間60億円の利益発生か 研究者ら分析
分散型予測市場ポリマーケットでミスプライシングを利用した裁定取引により年間60億円の利益が発生しているとの論文が発表された。研究者による分析を解説する。
12:04
FRB利下げ決定も仮想通貨の市場反応は限定的、BNB前週比9.2%高で1000ドルの大台迫る
FOMCでは米FRBが0.25%利下げを決定したが、暗号資産(仮想通貨)への影響は限定的だった。主要アルトコインでは、BNBが前週比9.2%高の1,000ドル目前に。背景としては、バイナンスの規制環境の進展の兆しとMegadropなどの需要が挙げられる。パウエル議長は年内2回の追加利下げを予想するも慎重姿勢を維持。
11:03
業界の行方を決める「天王山」に臨む──ビットバンク廣末氏が描く未来戦略
ビットバンク廣末紀之CEOが語る、預かり資産1兆円規模への成長と今後の展望。金商法への移行と分離課税実現に向けた2025年後半は業界の「天王山」。
11:00
ビットコイン・トレジャリー企業の勢い減速か、4社に1社が純資産割れで取引=K33報告
K33リサーチなどが報告したところによると、ビットコイン・トレジャリー企業の4分の1が純資産価値を下回る時価総額で取引されており、業界の統合が進む可能性が指摘された。
10:02
ヴィタリック、イーサリアムの開発計画をプレゼン
ヴィタリック・ブテリン氏は、仮想通貨イーサリアムの開発計画についてプレゼンを行った。大阪で開催されているイーサリアムのカンファレンスEDCONに登壇した。
09:40
フォワード・インダストリーズ、最大5900億円規模の資金調達でソラナ戦略を推進
米上場企業フォワード・インダストリーズが最大40億ドル規模のATM増資で仮想通貨ソラナトレジャリー戦略を推進する。DeFi Development Corpもソラナ買い増しを発表した。
08:45
トランプ・ジュニア出資のサムザップ、750万ドージコインを初購入
米ナスダック上場のサムザップメディアが750万ドージコインを200万ドルで公開市場から初回取得したと発表した。
07:20
米SEC、仮想通貨ETF上場手続きを大幅簡素化へ
米証券取引委員会が、ナスダック、Cboe BZX、NYSEアルカの3大取引所による包括的上場基準を承認。今後、仮想通貨を含むコモディティベース株式の上場プロセスが大幅に簡素化される見通しである。
07:10
SBI新生銀行、トークン化預金「DCJPY」の導入を検討へ
SBI新生銀行は、円建てトークン化預金DCJPYの導入を検討すると発表。JPモルガンらが参加するプラットフォームを活用し、トークン化預金での多様な外貨の取り扱いも検討する。
06:50
仮想通貨取引所Bullish、NY州からビットライセンス取得 米国展開へ
機関投資家向け仮想通貨取引所ブリッシュが17日にニューヨーク州金融サービス局からビットライセンスと送金業ライセンスを取得したと発表した。
06:25
マネーグラム、ステーブルコイン送金サービス開始 
国際送金大手のマネーグラムが9月17日にクロスミントと提携しステーブルコインを活用した新たな送金サービスを南米コロンビアで開始すると発表した。
06:02
カルシ、予測市場エコシステムハブ開始 ソラナとベースと提携
予測市場プラットフォーム大手Kalshiが17日、ソラナとベースとの提携によるエコシステム支援ネットワーク「カルシエコ」の開始を発表した。
05:45
米CME、ソラナとXRPの先物オプション取引を10月に提供予定
世界最大のデリバティブ取引所CMEグループが10月13日にソラナとXRPの先物オプション取引を開始すると発表した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧