本格開始へ
米大手信託銀行のBNYメロンは11日、機関投資家に暗号資産(仮想通貨)のカストディサービスを正式に開始した。WSJが報じた。
WSJによると、BNYメロンはニューヨーク州で関連許可を得て、今週から一部のファンド顧客に向けてビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)のカストディサービスを提供することができるようになったという。
同行関係者はWSJの取材で、BNYメロンはシステム上重要な米国の8つの銀行の中で、同じプラットフォームで伝統金融資産と仮想通貨を共に保管できる最初の大手銀行になったと説明した。
今年の2月に、BNYメロンが年内に仮想通貨のカストディサービスを提供する見込みがあることが報じられていた。
BNYメロンは世界最大手の信託銀行で、運用資産総額が約4,200兆円に及ぶ金融機関。昨年2月に、米国で仮想通貨のカストディサービスを2021年内に開始する計画が報じられたが実現には至らなかった。また、同年6月にはアイルランドで『Digital Innovation Hub』という特別部門を設立し、機関投資家による仮想通貨やNFT(非代替性トークン)といったデジタルア資産の保管および送受信を可能にするサービスを計画していることも報道された。