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ビットコイン26500ドル台まで続落、イーサリアムのファイナライズ一時停止

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

マクロ経済と金融市場

11日の米NY株式市場では、ダウ平均株価は前日比221ドル(0.66%)安、ナスダック指数は22ポイント(0.18%)高で取引を終えた。

米証券取引委員会(SEC)に提出した書類で、パックウェスト・バンコープの預金流出が判明したほか、身売り観測などが報じられ、米地銀セクターの金融不安が再燃。パックウェスト・バンコープの株価は大幅下落した。

1日にはファースト・リパブリック・バンクが破綻し、最大手銀のJPモルガン・チェースが買収したばかり。

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仮想通貨市況

暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコインは前日比2.99%安の26,645ドルと続落した。

BTC/USD日足

6連続陰線で27,000ドル台を割り込み、三尊のネックラインを下方ブレイクするなど売り優勢の局面が続く。ビットコインに次ぐ時価総額のイーサリアム(ETH)も下落し、前日比3.4%安となった。

昨年11月に発生したFTX破綻などの影響を受け、米国で暗号資産(仮想通貨)業界への圧力がかつてなく強まる中、主要7カ国(G7)は資金洗浄(マネーロンダリング)対策を念頭に、仮想通貨の個人間取引の規制強化の方針を確認。「金融活動作業部会(FATF)」に要請する意向を示した。

関連:G7、仮想通貨の個人間取引の規制検討をFATFに要請へ=日経

ブルームバーグの報道によると、世界有数のマーケットメーカーであるJane Street GroupとJump Cryptoが、「米SEC(証券取引委員会)の規制の不確実性」を理由に、仮想通貨関連事業の縮小や米国市場のマーケットメイクから撤退するとしており、流動性悪化懸念が強まっている。

昨今のビットコインの送金詰まりのほか、昨日はイーサリアムのビーコンチェーンでトランザクションのファイナライズが発生しなくなり、約30分間停止したことも影を落とした。

関連:イーサリアム、ブロックのファイナライズに約30分間の遅延

関連:ビットコインの送金詰まりが深刻化、イーサリアム財団はETH売却か

ファイナリティはブロックチェーン取引の確定性および不可逆性を指す。原因は調査中で、コア開発者らが究明にあたっている。過去に同様の問題が発生したときは、ブロックチェーンを実行するソフトウェアであるクライアントのバグが原因だった。

なお、ステーブルコインUSDCを発行する米サークルは、米国が直面するデフォルト(債務不履行)リスクを軽減するため、「6月以降に満期を迎える米国債を保有しない」意向を示すなど準備金の調整を開始した模様だ。

米政治関連メディアPoliticoのインタビューにて、サークルのJeremy Allaire CEOが明かした。

米国では政府債務が31兆4000億ドルの法定上限に達しているが、民主党と共和党が借入限度額引き上げを巡って対立している。早ければ6月1日にもデフォルトに陥る可能性が示され、イエレン米財務長官らが警鐘を鳴らした。

米国政府が期日までの債務返済を行えずデフォルトに至った場合、政府および国債への信頼が大きく損なわれるのは必至であり、2011年のような国債格下げを引き起こせば、株価の大幅下落など金融市場の混乱は免れないとみられる。

過去の経緯からも政治問題の絡れでデフォルトに至る確率は低いとされるが、期限間際まで解決せず現金化需要でドル買い圧力が高まれば、株や暗号資産(仮想通貨)といったリスク性資産にはネガティブだろう。

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